この世に存在する人の中に「この人の2番手は存在しない」と言えるほど、飛び抜けてすごい人っていますよね?
この人だから良い、この人にしかできない、この人じゃなきゃダメ、という唯一無二の存在。そんな存在が何人かいると思うんです。
私が思う、唯一無二の価値がある人というのは、シンガーソングライターの中島みゆきさんです。私は浅いファンなんでそんなに詳しくはないですけどね。でもすごさは何か分かります。
いや、もうね、歌の力がすごすぎるじゃないですか。ハッキリ言ってその辺の歌手の人とは「格」が違いますよね。
作詞、作曲、歌唱、どれをとっても誰も敵わない圧倒的な才能と言えるほどのものを持っていると思います。
私が最初に中島みゆきさんを知ったのは、家なき子の主題歌「空と君のあいだに」でした。
家なき子自体が相当インパクトのあるドラマだったんですが、それに負けない力を持った歌だと子供の頃に思いました。詩も曲もいいんですよね、ドラマと合った詩とサビの力強さとかが心に響きます。
ドラマ終わりに流れる「空と君のあいだに」を聴くのが楽しみでしたよ。
当時は、CDを買うほどお小遣いがなかったので、他にはTVの歌番組でしか聴けなかったんですが「夜もヒッパレ」という本人じゃない人が代わりに歌う番組で聴いた時に気付いた事もあります。
中島みゆきさん本人の歌の上手さっていうか力強さみたいなものは本人にしか出せないんだなって事。違う人が歌った「空と君のあいだに」は下手すぎてガッカリしましたからね。子供だったので感想が素直です。
他にも、Drコトー診療所のエンディングで流れた「銀の龍の背に乗って」でも格の違いを見せ付けられた気がしました。
エンディングの歌が壮大すぎてドラマが霞んでしまったんです。歌が勝ちすぎてる・・・何この力強さ、さっきまで見てたドラマは何だったんだ・・・って思っちゃいました。
作詞でも色々ありますが、最近で印象に残ったのは「一期一会」です。全然最近じゃないってツッコミは無しで。
さりげなく他の人ができなかった事をしてるなぁって思いました。サビの部分の歌詞です。こちらのサイトで見てください。6行目の「忘れないで」の所。
http://www.kasi-time.com/item-12450.html
この一文だけで今までなかった気がするって思いました。普通の人なら別れの歌の場合「私の事を忘れないで」ってなると思うんです。よくありますよね。
でも一期一会の歌詞は違って、相手の事を思ってるんですよね。自分の事より「あなたの笑顔を忘れないで」って言えます?例えば今までの人生で転校とかで遠くに引っ越した友達とかいましたよね?学生の頃とか。
その時に、心の片隅にでもこんな思いはありました?「私の事より」ってのが大きいと思います。
ほとんどの人が自分の事を忘れないで欲しいという気持ちがありませんか?相手が向こうでの新しい生活を今と変わらない笑顔で楽しくやれる事を心から願った人っていますか?
思ってるようで思ってない、気付いてるようで気付いてない、そんな気持ちを表現した歌詞だと思いました。
あまりに簡単そうに表現してるから気付かないけど、書けないですよね、こういう歌詞って。さりげないすごさが本当にすごい。あぁこんな稚拙な表現しかできない自分が嫌・・・
そんな感じで、中島みゆきさんは言葉で表現できないくらいすごいという事が伝わったらとりあえずいいです。
本題はここからです。相変わらず本題までが長いですよね・・・ごめんなさい。
「糸」をカバーした人って自信を失わなかったの?
私は7年位前に部屋のテレビが壊れてから買ってないので代わりにラジオをよく聴いています。その時に、けっこうよく聴くなぁって思うのは、中島みゆきさんの名曲「糸」をカバーした人の歌です。色々な人がカバーしてるんですね。
中島みゆきさん本人が歌うと、歌い出しから心にしみるというか、感情に訴えられるような「何か」を感じます。この「何か」が何なのかはよく分かりませんが、人を魅了する歌手の人にはこの「何か」があると思うんです。
歌で人の心を揺さぶる「何か」が。これが大事ですよね。
でも、私が「糸」をカバーした人の歌から感じたものはそういった「何か」ではありませんでした。
「歌上手いだろ?」感だけです。「こんな良い歌を上手く歌えるってスゲーだろ?」みたいな感じ。歌ってる本人だけ気持ち良いんだろうなぁって。
歌から感じる「何か」は一つもなかったんです。
いや、確かに上手いです、歌自体は上手い。でもそれだけなんです。「上手いだけの歌」なんです。プラスアルファが無いんです。
歌唱力はある、けど「何か」が足りない。この「何か」がない人ばかりなんです。
この時に思ったんです。けっこうみんな簡単に中島みゆきさんの「糸」をカバーするけど「格の違いを見せ付けられて嫌にならないのかな?」って。
カバーしたからこそ分かる、中島みゆきさんのすごさを体感してしまって絶望感は無かったのかな?って。
「あ、歌やめる、無理だわ、歌手とか名乗ってるの恥ずかしくなった」って人は一人もいなかったんでしょうか?
「糸」のカバーを聴いてる私は思ってましたよ。この人、あまりの高みを見てしまってプロを名乗るのが恥ずかしくなったりしないのかな?って。絶望的な力の差ってあるじゃないですか。
ちょっと思い切り過ぎました。匿名で書いてるからって調子に乗ってますね、ごめんなさい、失礼ですね、謝ります。
でも本音なんです。歌が上手い人はたくさんいるけど、そのさらに上の「何か」を持ってるかどうかがプロとアマの違いなんじゃないかって思うんです。
中にはこの人の「糸」は良いなぁって人もいます。魂のリクエストでカバーした福山雅治さんは良かったです。歌上手いだろ?感が無かったし「何か」が伝わってきたんです。他にも誰だったか忘れましたが良かった人はいました。
でも、ほとんどの人はそうでもなかったです。
逆にプロを名乗ってるからこそ分かる中島みゆきさんのすごさを感じなかったのかな?って思うんです。カバーした自分の「糸」を聴いて「やっぱこれじゃダメだ、カバーするのやめる」って。
「イケてるよね?やっぱ歌上手いわ」って人が多かったんでしょうか。だとしたら残念です。聴いてる側はけっこう冷めてるかもしれませんよ。
結局の所、中島みゆきさんが偉大すぎるんですよね。だから落差が激しく感じてしまう。
私は気軽にカバーしていい人じゃないと思ってます。頂点に挑むくらいの覚悟がいるんじゃないかなぁって気がするんですけど・・・
これからも「糸」をカバーする人は増えると思いますが、またガッカリしない事を願います。
最後に
超生意気、何様だよお前、匿名だからって調子に乗るんじゃねぇ、本人の前で言えないくせに偉そうに語るんじゃねぇ、という方がほとんどかと思います。不快な思いをした方はコメントで遠慮なく本音を言っても大丈夫です。言いたい事が溜まってると思いますので・・・
載せるのが問題あるコメントはちゃんと読んでから削除しますから・・・まぁそういうコメントがない事を願いますが・・・
でも厳しい意見を聞く覚悟はできています。この話を書くのをけっこう悩みましたから。
でもこれは私が正直に思った事なんです。
「糸」を初めて聴いた時「こんな詩は思いつかない、天才だ・・・中島みゆきさんが存在していて良かった」くらいに思いました。
中途半端にカバーされた事で、それを汚された気がしてちょっとイラっとしてたんです。
「カバーする意味あった?」って。ラジオで聴いててそう思ってました。中島みゆきさんの歌は本人にしか無理・・・それを強く思いました。
これが本音です。
歌手の皆さんやカバーした方のファンの方には不快な思いをさせて申し訳ありませんでした。
でも、こんな事を思っている一般人がいるというのも知ってほしいです。何人が見るのか分からない弱小ブログですが、ちょっと聞いて欲しかったんです。
ラジオで「糸」が流れた時にカバーだったらガッカリしてる人もいるって事を分かって貰えたら書いた意味があります。
中島みゆきさんという唯一無二の人をカバーするのは、メチャクチャハードルが上がってるので相当な覚悟が必要な気がします。
良い歌なんでカバーしたくなるのは分かるんですが、実力差がハッキリ見えてしまうのでよく考えてからの方がいいんじゃないかなぁ?って思いました。