人生詰んだニートのブログ

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【将皇】LV6に挑戦してみたら同型腰掛け銀で思わぬ一手に遭遇、BONANZAで検討しても明確な答えが出なくて困った

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普段、息抜きに将棋をやる時は、ほどよい強さの将棋Flashと対戦をしています。


あんまり考えなくてもそこそこ勝てるし、リラックスしてのんびりやるなら丁度良いからです。


でも、たまにはもうちょっと強めのとも対戦してみた方がいいかな?と思って超久しぶりに将皇と対戦してみました。


以前はLV3までしかなかったのにLV6まで増えてたのでちょっと興味もありましたしね。


LV3ですら勝ったり負けたりしてたのにLV6なんて・・・


どのくらい強いんだろ?って恐る恐る挑戦です。たまには気合を入れて真剣に1局指すのも悪くないしね。


将棋Flashとのリラックスモードとは違うちょっと緊張感のある対局でした。


将棋Flashとばっかやってると忘れてましたが、普通に定跡通り進む序盤って緊張しますね。


相手も知識があるっていう将棋らしい将棋なんて久しぶりでしたから。


そんな気を引き締めて進んだ序盤は今ではめずらしい同型腰掛け銀へと進みました。


初めて富岡流を実戦でやってみようとしたら・・・


私が先手でとりあえず上図まで組みあがりました。


プロ間では富岡流の発見で廃れ気味の同型腰掛け銀ですが、定跡うろ覚えで終盤力イマイチなアマチュアにはけっこうな難関だったりします。


先手有利とは言ってもギリギリの勝負なので途中で本に載ってない変化とかやられると急に危うくなるからね。


「丁度いいや、本で勉強した知識がどのくらい身についてるか試してみよう」


とさっそく歩を突き捨てていきました。


え~っと?確か紛れのない突き捨ての順番は・・・42173(よにいなさん)だったよな?


じゃあまず4筋から・・・次は2筋・・・


と2筋を突き捨てた所で想定外の一手が指されました。それがコレ(下図)。



△2四同銀


銀?初めて見たわ・・・コレは悪手?


本では当たり前のように△2四同歩しか解説されてないんですよね。


つまり同銀の変化は解説するまでもなく悪い手って事なんだよね?よく分からないけど。


さて、どうしたもんか・・・とりあえず4筋が薄くなってるんだから攻めやすそうな気はするんだけど・・・


「攻め幅を広げるために7筋は突き捨てた方がいいかな?」という事で


上図以下、▲7五歩△同歩▲4五銀(下図)



と進めました。


以下、△同銀▲同桂△4六角▲2九飛△6三銀▲4四角(下図)



と進み、次の△5四銀が悪かったようで▲5三桂成(下図)が入って何とか攻めは繋がりました。



以下、△5六歩▲4七歩△5五銀▲1一角成△5七歩成▲4六歩△5三金▲5七金(下図)



となり、何やかんやあって勝つ事ができました。


△2四銀は意外と有力?局後の検討で答えが出ない

結果は勝ちましたけど、な~んかモヤモヤ・・・


途中、後手から良い反撃とか、先手からもっと明確に良くできる手順があるよな?と思いました。


というわけでBONANZAで検討してみました。


すると予想通り、▲4五同銀と仕掛けた所で後手からけっこうキツイ反撃がありました。それがコレ(下図)。



△5五角


上図以下、▲2七飛△8六歩▲同歩△4五銀▲同桂△1九角成(下図)



で後手に264点振れています。


先手から▲7四歩などもあり、まだ難しい互角の局面なんですが、ちょっと後手がいいっていうのは悲しい・・・


△2四同銀をとがめられてないって事ですよね、これじゃダメ。


明確に△2四銀をとがめる手はない?意外といける?


△2四同銀の図を再掲しました。


個人的には7筋を突き捨てた方がいいかなって思ってたんですが、BONANZAは突き捨ては入れずシンプルに攻める手順を推奨していました。


上図以下、▲4五桂△3七角▲2九飛△4六角成▲2五歩△1三銀▲5三桂成△同金(下図)



単に▲4五桂といく手、まぁこれでよくなるならこれでいいですね。果たしてどうなるのか。


上図以下、▲4七金△5六馬▲同金△5五歩▲7一角△5二飛▲4六金△4五歩(下図)



ここでは先手に217点くらい振れてますが、まだ互角です。


上図以下、▲5三角成△同飛▲4四金△5二飛▲5四金△4六歩▲6三角△8二飛(下図)



まで進んで次の▲7四角成を見て先手が505点くらい良くなりました。


▲7四角成の後も△4七角という反撃がありますが、▲7三馬から飛車を取り合って先手が寄せ合い勝ちでした。


一例の結果は先手勝ちでしたが、途中に色々分岐点があってそのたびに評価値は揺れ動いて「明確に先手が良いか?」って聞かれると難しい気がします。


最新のソフトだったら簡単に先手が良くなるのかな?OSが32bitだから最新ソフトが使えないのが悲しいです。


BONANZAで検討した結果、△2四同銀は先手が良くなりそうだけど意外と互角という結果でした。


人間同士の実戦だったら変化球として使える作戦かもしれません。


「同型腰掛け銀は富岡流で先手勝ち」という結果のみ知ってて、細かい変化をしっかり知らない初段前後相手だったら使えるんじゃないかなぁ・・・


相手の研究を外して読みの勝負に持ち込むとけっこうミスりやすい時期ですからね。


同型に悠々と組んで自信満々な相手だったら△2四同銀はちょっとビックリさせるのにいいかもしれませんよ。


多分、みんな初見ですから急に考えるはず。時間を使わせるという意味では有力かもしれませんね。


最後に実戦詰将棋を用意しました

曖昧な結果で申し訳ないので明確な答えが出る最後の実戦詰将棋でスッキリして貰おうと思いました。



上図は私の実戦の終盤戦。


△3三銀で馬をはじこうとした所ですが「ここで馬を逃げるようではいけません」って本とかでも言われる形ですよね。


まぁ別に逃げても勝ちだと思いますが決められる所では決めた方がカッコイイです。


実戦では▲1二飛車と打って勝ったんですが、実はここで詰んでました。


けっこう色々な詰み手順があるので答えはたくさんありますが、とりあえず詰ましてみてください。


あ、分かりにくいですが、5三の駒は成香です。コレ何の駒?と思ったかもいるかもしれないので念のため。


答えは数行下から始まります。ここでストップして考えてみてください。






では答えです。


▲4二金(下図)が多分一番明快な手かと思います。▲4二銀でも▲5一飛でも詰むんですが多分▲4二金の方が分かりやすいです。



これを△同金は▲同成香△同銀▲2二金△4一玉▲6三角△5二香▲同角成△同玉▲6二飛△4一玉▲5二銀まで。(下図)



△同銀の場合は▲4三桂△同金▲3二銀△同玉▲2二飛△4一玉▲3二角△5一玉▲5二銀まで。(下図)



と言う訳で△2二玉(下図)と逃げるんですが・・・



上図以下、▲3二金△1三玉(△同玉は▲4二飛以下詰み)▲2五桂△1二玉▲1三銀△同桂▲2一銀△1一玉▲1二金までで詰みます。(下図)



途中、▲2五桂に△2四玉(下図)と上部へ逃げ出すのも、



▲3五金△同歩▲同馬で詰みます。


最後くらいスッキリしてもらおうと思って実戦詰将棋を載せてみましたが答えが色々あって逆にモヤモヤしちゃったかもしれませんね。


▲4二金以外でも詰んだ方はそちらも正解です。そちらも解説すると大変なので省きます。すみません。


最後に

富岡流を試そうと思った所に現れた△2四同銀(下図)が意外とやっかいだった話でした。



これって何かの本で明快な手順が解説されてたりします?


「△2四同銀にはこうすれば先手が勝ちになるよ」


みたいな分かりやすい手順があったりするのかな?


多分、先手がよくなる何か良い手があるとは思うんだけど私には見つけられませんでした。


一応、そう簡単には負けにならなそうなんで将棋ウォーズの3分切れ負けとかで相手を困らせたかったらどうぞ。


△3七角の筋で飛車を牽制しつつ△8六歩の筋で攻めを見せれば意外といけますから。


私みたいな、本で読んだ変化以外になると困ってしまう将棋弱者には有効です。


こういう変化球にも困らず普通に対応できるようにならないとダメですね。


今回の将皇との対局は課題も見つかったし良い対局でした。


やっぱりたまにはちょっと違う相手とやってみるのは大事なのかもしれませんね。