人生詰んだニートのブログ

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【きのあ将棋】寄せ将棋「相手守護金を取った後は、じっくりと」(テストLV200)に挑戦、なかなか初手が見えず難しかった

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きのあ将棋の寄せ将棋に挑戦しました。


今回はこちら。



寄せ将棋「相手守備金を取った後は、じっくりと」です。


このページは移転しました | きのあ将棋


とりあえず挑戦してから記事を読んでもらえるといいかなと思います。


まずはこの局面から寄せてみてください。


単に金を取るとうまくいかない


まずは失敗例から紹介します。


問題のタイトルに「守備金を取った後は、じっくりと」とあるので「とりあえず金を取ってからスタートかな?」と思ったのが泥沼の入り口でした。


上図以下、とりあえず▲3三桂成(下図)と金を取ってみました。



△同桂なら▲2三銀から詰むので話は早いと思ったのもあったしね。


でも、実戦はそうなるわけなく・・・


上図以下、△3三同玉(下図)



こうなってみると相手玉に迫る手がないという衝撃の事実。


評価値も-3000となって後手に振れています。やらかしています。


でもそんな事はおかまいなしに「今回は劣勢から逆転するタイプの問題かな?」なんて思ってました。


だって、問題のタイトルが「守備金を取った後」って言うから初手は▲3三桂成しかないと思い込んじゃったので・・・


上図以下、▲4五銀△4四歩▲3四金△4二玉▲4三歩△5一玉(下図)



となって、何となくじっくり攻めてるつもりだったんですが、空振りしてました。


上図以下、▲4四角△6九飛▲3八金△3三歩(下図)



玉にはスルスル逃げられるし、攻めは切らされちゃったし、完全に終わりました・・・


この後は▲8八角と角を取ってどうにかしようとしたんですが、どうにもならず、キレイに寄せられ完敗・・・


玉頭に歩が利くっていうのが痛いですよね・・・簡単に崩されてサクッと詰まされました。


こんな負け方をしたのに「初手は▲3三桂成だよなぁ?」という呪縛が取れず、しばらく▲3三桂成スタートで挑戦していました。


そして負け続けること8回くらい・・・やっと気付きました。


初手は▲3三桂成じゃないな? と・・・


おせーよ・・・


そして盤面を睨み続けること数分・・・やっと違う初手が見えました。


▲3四歩の発見でついにクリア


この局面、金を取るには取るんですが、ただ取るんじゃ玉に逃げられてしまいます。


後手の角がよく利いてますし、自陣もスキがある、普通の手ではダメでした。


ちょっと工夫が必要だったんですね。その工夫の一手がこちら。


上図以下、▲3四歩(下図)



金を上ずらせて、▲2三銀で王手金取りを掛けて、タイトル通り金を取り上部を厚くする、これが多分答えです。


上図以下、△3四同金▲2三銀△3一玉▲3四銀成(下図)



これならさっきよりだいぶ良いです。評価値も+に傾いてるので先手有利になりました。


上図以下、△2六歩▲同角△6八飛▲3八金△4四歩(下図)



ここからじっくりと寄せるのがこの問題のポイントですね。タイトルにある「じっくりと」は多分ここからの事だと思います。


上図以下、▲4三歩(下図)



とりあえず、左へちょっと圧力があった方がいいかな?という事で▲4三歩と指してみました。


でも△4一玉と寄られたらけっこう大変そうなのでこの手は最善手ではないですね。実戦はそう進まず助かりました。


上図以下、△2二歩(下図)



歩成りを防いだ手かな?玉が狭くなったのでこれはありがたい手でしたね。ここで決め手が出ます。


上図以下、▲3三桂成(下図)



上図以下、△3三同桂▲同成銀(下図)



これで受けは難しいはず・・・どうするのかちょっとドキドキです。


上図以下、△3九銀▲3七玉△3六歩▲同玉△3八飛成▲同銀(下図)



王手ラッシュの開始です。ここを耐えれば勝ちになるはず・・・


上図以下、△3五歩▲2五玉△3四金▲同玉(下図)



王手ラッシュを乗り越えてここできのあ将棋の投了、やっと勝ちになりました。


ただ、けっこう難しい変化もあって、もし受けに回られてたらちょっと寄せられたか自信はありませんでした。


△3八飛成と飛車を切って金を入手された下図。



ここで王手ラッシュをやめ、△3二金(下図)と受けに回られたら読み切れてませんでした。



Bonanzaで検討した結果、ここから詰んでるので問題はないみたいなんですけどね。


上図以下、▲4二金△同金右▲同歩成△同金(下図)



となり、ここで詰将棋でもよく見る桂の手筋で決まります。


上図以下、▲4三桂(下図)



△4一玉と逃げれば、▲5一金(下図)



が玉を捕まえる絶妙の一手になります。


上図以下、△5一同飛▲3一飛△5二玉▲5一飛成(下図)



で詰みます。


なので▲4三桂には△2一玉(下図)と逃げる事になるんですが・・・



上図以下、▲1一飛(下図)



がこれまた絶妙な決め手です。これは実戦だったら見えてなかったかもしれません。


上図以下、△1一同玉▲1二歩△同玉▲2三金△同歩▲同歩成△1一玉▲2二と(下図)



で詰みます。


ここまでキッチリ読み切っての勝ちならいいんですが、相変わらずそこまで深い読みはできてないので、また微妙な勝ちになりました。


まぁ勝てたからいいんだけどね。


今回はなかなか初手の▲3四歩が見えなくて苦労しました。いい問題でした。


最後に

なんとか勝ちになりましたがBonanzaで検討すると実はまだまだ難しい部分はけっこうあって勝ち切るのは容易ではありません。


初手の▲3四歩に△3二金と引かれるとそれはそれで難しいし、やっぱり▲4三歩に△4一玉と逃げられるとすぐには捕まらないみたいですしね。


でも、きのあ将棋の寄せ問題の楽しみ方は、ポイントとなる初手の発見に全力を注ぐ事だと思いました。


寄せ切るのも大事ですが、ポイントの一手を見つける事さえできればOKなんじゃないかと。


実戦、終盤の次の一手として楽しむのがいいんだと思います。


初手の▲3四歩が見つかった時は気持ちよかったですしね。


寄せ切るのも大事かもしれませんが、ポイントの手が見えないと問題の意味がないですから。


寄せはヘタなんで、これからはポイントの初手に全力を注ぐ、そんな感じで楽しもうと思います。