部屋にテレビがないので普段はラジオを聴く生活を送っています。
今はラジコで聴けるので気軽に色々なラジオ局の情報を仕入れられるので便利ですよね。
そんな感じでラジオを聴いているんですが、最近、ちょっと気になるCMを耳にするようになりました。
それは献血に関するCMです。どんなCMか簡単に説明すると・・・
献血する人が減っています、あなたの力が必要です、ご協力をお願いします
的なCMです。
現代の医療では血って人工的に作る事はできないらしいですね。
それに保存もそんなに長くできないから定期的に献血をしてもらって血液をストックしておく必要があるそうです。
でも、献血に協力してくれる人が減っているから血が足りない状態になりつつあるんだとか。
これは意外とほっとけない問題でもありますよね。
もし自分が事故に遭ったとして、その時に血が足りないから対処できないとかなる可能性がないわけじゃないんですから。
まぁ手術しなきゃ助からないくらいの大ケガなら、私の場合そのまま死んでも別にいいからかまいませんが、ほとんどの人は生きたいですよね。
もし血が足りなくて死ぬのだけは避けたいという方は献血に協力した方がよさそうです。
いつ自分がそっち側にまわるか分かりませんし、持ちつ持たれつなのが献血かもしれませんからね。
でも、献血ってあまり気が乗りませんよね。
とりあえずめんどくさいっていうのがありますから。
積極的に協力する気がなければできない事だったりします。
そんな、こちらにあまりメリットがない献血にどうやったら協力してもらえるのか。
もうこれにはシンプルな解決法しかないんじゃないかと思いました。
そんな方法と、献血の経験から思った事なんかがあるのでちょっと聞いてください。
献血って意外と負担があるんだよね
私が10代の頃、学校に献血車が来て、希望者は献血に参加するというイベントがありました。「献血する人は午後の授業を受けなくても出席した事になりますよ」
の言葉につられ、授業よりは献血の方が楽かな?くらいの気持ちで受けた事を覚えています。
「献血すればジュースとかパンも貰えるみたいだよ」
というのも言われて、授業がサボれて何かもらえるなんてボーナスステージかよ、って思いましたしね。
この考えが間違いでした・・・
でもそんな事には気付きません。
当時は、別に体が弱いわけでもなく普通の健康体で、どちらかといえば健康には自信があるタイプだったので
「血くらい抜かれたってどうって事ないよね、負担もなくメリットしかないならやり得」
みたいな余裕があったからです。でもこれが甘かったです。
結果は散々でしたから・・・
不幸の始まりは受付からスタートしていました。
その時の献血は200mlか400mlか、どちらか好きな方を選べるシステムでした。
初めての献血だし、負担が少なそうな200mlにしとこうかな、と受付に「200mlで」と伝えました。
そうしたら受付のお兄さんがこんな事を言ってきたんです。
「若いんですから400mlにご協力ください、大丈夫ですから」
って。
こちらの返答を待つ前に400mlの方に○を付けられる・・・こっちの意思は無視って・・・そんなに血が欲しいのか・・・
まぁ大丈夫っていうなら大丈夫かな、ちょっと不安はありましたがそれに従いました。
でも、これが不幸の始まりでしたね・・・
いざ血を抜かれる時になりちょっとドキドキ・・・
ベッドに横になり手で握ると血を吸って行くポンプみたいなのを握らされ
「握ると血が抜けますから、にぎにぎしてください」
と言われ、素直に従いにぎにぎする。そうすると血が抜けていきました。
最初の内は「おお、ホントに血が吸われてる、すげぇ」とか思っていましたが、数分後、事態は急変します。
な~んか気持ち悪いな~、頭がボーっとするな~、酸素が足りない感じがするな~
って。250mlくらい抜けてきた所でなんか体調が悪くなってきました。
「あの~ちょっと気持ち悪いんですけど・・・」
「もう少しですから頑張ってください、ちょっと水分をとった方がいいかもしれませんね」
りんごジュースを渡される、そしてそれを飲む・・・でも改善しない・・・
そのまま気持ち悪い状態で血を抜かれること数分・・・
「あ、終わりましたね、もう大丈夫ですよ~」
ボーっとする頭の中、言葉を理解してポンプをにぎにぎするのをやめる。
「じゃあ外しますね~」
と献血する器具を外されました。
気持ち悪ぃ・・・でも終わったんだ・・・あ~よかった・・・
そう思ったのも束の間、ここでメッチャビックリする事が起きたんです。
器具を外されると同時に、視界が一気にグワァーって外側から真っ暗になってしまったんです・・・
ヤバイヤバイヤバイ!気絶する!気を失う!目を開けろ!目を閉じるな!気絶する!
って必死で目を見開いていたのを覚えています。でも視界は真っ暗になっていきました・・・
ほんの数秒ですが、意識が飛びかけたみたいです。
これにはホントビックリしましたね。真っ暗になっちゃったんですから。
いや~血を抜くってけっこう恐ろしい事をしてるんだなぁ・・・なんて思いました。
そして気分が戻ったあと、りんごジュースとかジャムパンとかが入った袋を貰って献血は終了しました。
なんか酷い目にあった気分・・・献血は怖いな・・・
これが率直な感想でした。そして心に誓いましたね。
もう2度と献血なんてしない!
と・・・
気持ち悪くなるし、気絶しそうになるし、良い事が1つもない。もうやりたくない。
ちょっと気楽にやるもんじゃないと思いました。
前日にレバーでも食べて血を満タンにして気合入れて望むものですね。
献血は油断すると危ないです。
リピーターが少ないのかもしれない
献血を終えて帰り道につきましたが、やっぱり調子は悪かったですね。プチ貧血状態とでも言うんでしょうか・・・
ちょっとめまいはするし、息を吸っても酸素が行き渡らないような気持ち悪さはあるし、フラフラするし・・・
400ml血を抜くっていうのはけっこう体に負担がありました。
体調が悪くなったのは私だけじゃなかったようで、同じような人がいっぱいいてベッドで寝たまま動けない人もいたみたいです。
うかつに血なんて抜くもんじゃないな・・・そう思いました。
献血する人が減っているのはこういう現実があるからかもしれません。
要はリピーターが少ないんじゃないかって事です。
もし献血をして良い思いをしていたなら「もう1回、すぐにでもやりたい」ってなると思うんですよ。
よく「献血をするとジュースとカロリーメイトを貰えるからお得」みたいな事を聞くと思いますが、それじゃ見合わない負担を強いられているのが献血なんじゃないかと。
「あんな思いをしてジュースとカロリーメイトを貰うだけならやらない方がマシ」
献血を実際にやった人はこう思い直してるんじゃないでしょうか。
私もそう思いましたしね。
血を抜くっていうリスクは思っていたより大きい・・・これはやるもんじゃないな・・・って。
1回目の体験があまりいい経験にならなかった人はリピートはしないでしょうね。
そして、現実問題そういう人が多いのが献血なのかもしれません。
血を買い取るって言えばやる人は出るかも
こんな感じで、献血ってあんまりメリットがなかったりします。辛い思いをした人は特にね。わざわざこちらから出向き、気分が悪くなるリスクを負って血を抜く・・・
これをもう1回やろうと思う人はすごいと思います。
自分に負担を与えてまで人の為に何かをするなんて菩薩か何かですか?って感じですしね。
なので、献血をしてもらうには何かしら分かりやすいメリットを与える必要が出てくる時期が来るかも知れません。
人はメリットがないとやらないですからね。
それで1つ分かりやすいメリットとして考えられるのが「お金」です。
血を提供してください
というスタンスを完全に変え、
あなたの血を買い取ります
くらいの分かりやすいシステムにしてしまうのがいいんじゃないかと。
100ml辺り1000円で買い取る
となったら意外とやる人は増えるんじゃないでしょうか。
まぁお金に困った浮浪者とかが来るかもしれませんが・・・
このシステムが確立したら、私もお金に困った時に献血に行くかもしれません。
ニートなんで明日の飯も食えないような状況にならないとは限りませんしね。
生活に困っている人ほど頑張って抜くので、今よりも多くの血液を入手できるかもしれません。
まぁ善意で献血をしていた人はちょっと複雑な気持ちになるかもしれませんけどね。
お金の為に血を売ってるって思われるのは悲しいですから。
血を買い取るシステムは、そう簡単にはいかないかもしれませんね。
まぁまだそこまで献血される側も困ってないから実現は不可能かと思いますが、いつかキレイ事を言ってられない事態になるかもしれません。
もう血がない!何をしてもいいから血を集めろ!
みたいな時がね。
そうなったら意外とありえるのが「血を買い取る」というシステムなんですが、どうでしょうか。
どうせジュースやお菓子、パンとかで釣られてる人もいたりするんですから、分かりやすく現金にしてしまうのはなくはないと思います。
リピーターを獲得するためには意外と悪くない気がします。
もしいつかこれが実現したらよっぽど医療現場に血が足りないという事なのかもしれませんね。
最後に
献血って意外と負担があるというのを書いてみました。まぁ血を抜いてるわけですから、気分が悪くなるのは想定される事態だとは思いますけどね。
私は酷い目にあった感が強いので献血は2度としないと思います。またアレを味わうのはもう嫌・・・
こう思っている方もけっこういるとは思うんですよね。
でも、リピーターがいないと成り立たないのも事実。
また献血をする気になるメリットを提供するのは1つの課題かと思います。
それで分かりやすいのは「お金」で釣るという方法なんですがどうでしょうか、という話でした。
現実味はないですね。お金ってヤツは汚いイメージがありますからね。
それにお金のために抜きすぎて死んでしまう人も出てきたりしないとも限りませんし・・・
やっぱこういうのを避けるためにも善意で成り立たせる必要があるのかもしれません。
とりあえず、献血未経験で嫌な思いをまだしてなくて抵抗がない方は一度献血をしてみてください。
血が足りてないそうですから。
あなたの善意で救われる人はいます。ちょっと人助けのつもりで献血するのはいかがでしょうか?
たまには良い事をしてみるのもいいかもしれませんよ。