人生詰んだニートのブログ

人生詰んだニートが「日々の愚痴」や「趣味の将棋」について書いているブログです。

いきなり角交換されて筋違い角にされるのが嫌な振り飛車党はゴキゲン中飛車を覚えよう、悩みがあっという間に消えるよ

スポンサーリンク

生粋の振り飛車党の初心者の方でこんな悩みを抱えてる方はいませんか?


後手番で角道をあけたらいきなり角交換されて筋違い角戦法をやられて対応に困ってる


振り飛車党あるあるなんじゃないかと思うんですがどうでしょうか。


居飛車党の私には縁がない話なんですが、振り飛車党の方だと1度は悩む事かと思います。


というのも、私が高校時代の頃、振り飛車党の初心者の友達に何度か相談された事があったからです。


「あのさ、後手番で角道をあけるのがちょっと怖いんだけど、どうしたらいい?」


って。


「え?角道をあけるのが怖い?普通の手じゃない?困る事って何かあったっけ?」


そんな疑問を思い彼の話を聞くと、振り飛車党ならではの悩みを打ち明けられました。


「いきなり角交換されてさ、筋違い角にされると飛車がスムーズに振れなくて困ってるんだよ・・・これどうしたらいいの?」(下図)



筋違い角で飛車が振れない?え~っと?どんな感じなんだろ・・・


そう思い、盤で検討してみたら確かに飛車が振りにくくて困りました。


「あ~確かに・・・振りにくいね・・・ムリヤリ振ると手損するし・・・かといって無理すると乱戦になるし・・・」


「後手番だとちょっとドキドキするんだよ、角交換するなよ、頼むよって」


「筋違い角の場合のみ居飛車でいくっていうのはどう?それならスムーズに駒組みもできるし」


居飛車かぁ・・・感覚が違うから指しにくいんだよね・・・どうにか飛車を振れないかなぁ・・・」


「だよね、俺も振り飛車だとメッチャ弱くなっちゃうし気持ちは分かるわ」


「やっぱムリヤリ振る手損作戦しかないのかな・・・」


「う~ん・・・すまん、俺じゃ良い案がないよ・・・とりあえず手損作戦で我慢してもらうしかないかも」


「わかった、まぁ振れるだけマシかな・・・しばらくこれでやってみるよ」


ちょっと考えてみましたが、この時は良い案が見つからず終わりました。


でも、あれから十数年・・・


ある戦法がメジャーになった事により「後手番で角道をあけるのが怖い問題」はどうにか解決できそうになりました。


振り飛車なら初手は角道をあけなきゃいけないという縛りがだいぶ軽減されましたから。


ちょっとした手順の違いでこの悩みは解決できます。


後手番の時、▲7六歩 とされたら△3四歩 とするのがちょっと怖い

乱戦じゃなくて定跡形の平和な振り飛車を指したい


そんな悩みを抱えた振り飛車党の方の何か助けになったらと思います。


簡単に解決できるので、筋違い角に悩んでいるならちょっとお聞きください。


まずは手損ムリヤリ四間飛車からちょっと解説

まずはこの話の根本の話から始めようと思います。


振り飛車党が筋違い角をやられると何が困るのか、それが分からないと話が始まりませんしね。


とりあえず、悩みの種をちょっと聞いてください。


初手から、▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成(下図)



これが悩みの始まりです。


飛車を振りたいと思っている人からするとスムーズな駒組みはなかなかできなくなりますから。


例えば、飛車を振るなら馬を取るついでに振っちゃおうとすると乱戦になるからです。


上図以下、△2二同飛(下図)



とすると、色々と角を打たれるスキがありすぎてゴチャっとします。


▲4五角、▲5五角、▲6五角など、どれも知識なしでは指せない乱戦になりそうです。


これはこれで無くはないみたいなんですが、事前研究が必要になりますね。


穏やかな振り飛車が好きな方が喜んで飛び込む変化ではないと思います。


なので穏やかに進めるには▲2二角成 を△同銀 と取る方が無難です。


そうなると出てくるのがコレ。


▲4五角(下図)の筋違い角です。



居飛車党なら別に何の迷いもなく△6二銀 とか△5二金右 とか指せば一局の将棋なんですが、振り飛車党となるとそうはいきません。


上記の手を指してしまうと飛車を振る道が止まってしまうのでなかなか振り飛車にできませんから。


生粋の振り飛車党だとこれが困る事なんですよね。


どうにか飛車を振りたい

振り飛車じゃなきゃ嫌


そんな悩みを抱えちゃいますから。


でも、そんな悩みもどうにかならないわけではありません。


そこで出てくるのが「手損ムリヤリ四間飛車というヤケクソな対応です。


最初の会話で話していた手損作戦というのがコレです。


どうやるのか説明します。


まず、▲6三の角成りを飛車で受けます。


上図以下、△6二飛(下図)



角成りを防がれた先手はとりあえず3四の歩を取りますが、そこでさらに飛車で角成りを飛車で受けるんです。


上図以下、▲3四角 △4二飛(下図)



これでとりあえず飛車は振れました。


でも、普通なら1手で振れる飛車に2手かけているので、ちょっと納得のいかない展開でもありますよね。


ただ、当時の私にはこれくらいしか対応が思いつきませんでした。


どうにかなるにはなったんですが・・・これだと何か一方的に損した感じがしてモヤっとしますよね。


もっと均衡を保てるような序盤作戦はないものか・・・


そう思ってしまうと思います。


平和な序盤・・・

先手の思い通りにいかない序盤・・・

穏やかな展開になる序盤・・・


先手の▲7六歩 に対してそんな流れに持ち込めないものか・・・


これがありました。


ちょっと角道をあけるのは保留になる妥協ではあるんですが、平和な序盤を指せる方法が。


ある戦法がメジャーになった事で、スムーズに飛車を振れて定跡形に持ち込めるようになりました。


筋違い角に悩むくらいならこっちの方がマシだと思うので、シンプルな対応を紹介します。


2手目を△3四歩じゃなく△5四歩にしてゴキゲン中飛車を目指そう

この筋違い角の問題は、▲7六歩 に対し△3四歩 と角道をあけてしまう事から始まります。


なら、角道をあけずに振り飛車に組めれば問題ないわけです。


そこで登場するのがここ十数年で一気に振り飛車の代表格になったこの戦法です。


ゴキゲン中飛車


これです、筋違い角の悩みを解消するのはゴキゲン中飛車だったんです。


これなら2手目に△3四歩 と角道をあけなくても振り飛車に組めますからね。


余計な変化を生む余地がありません。


初手▲7六歩 に対して△5四歩(下図)



とするだけで余計な問題は起こりません。このままスムーズに振り飛車に組めます。


上図以下、▲2六歩 △5二飛(下図)



これで余計な変化が起こらず角道をあける準備ができました。


上図以下、▲2五歩 △3四歩(下図)



無駄な変化なしで角道をあけられて完了です。


ゴキゲン中飛車の定跡形にスムーズに進むことができました。


これなら筋違い角の面倒な変化よりはマシじゃないですか?


力戦形にはならないので、本で勉強した知識を存分に活かせる展開になるかと思います。


仮に居飛車じゃなく相振り飛車模様にされても柔軟に対応できそうですし、生粋の振り飛車党なら受けて立つ所ですよね。


中飛車が視野に入っていれば、意外と△5四歩は柔軟な対応ができるのでオススメの一手ですね。


筋違い角に悩まされていた振り飛車党の方がいましたら、ちょっとお試しください。


序盤から余計な神経を使わなくて済むのでけっこう楽になると思いますよ。


最後に

振り飛車党の悩み、筋違い角にされると飛車を振りずらい問題を簡単に解決してみました。


力戦形よりは定跡形の方が力が出せるというならぜひお試しください。


振り飛車といえば四間飛車一筋、ゴキゲン中飛車はまだ覚えてなかったという場合も、作戦の幅を広げると思って挑戦してみてください。


けっこうのびのびと指せる気持ちの良い戦法なので楽しいと思いますよ。


基本的な部分から分からないなら、とりあえずこの本がオススメですね。




ゴキゲン中飛車の基本定跡を一通り学べるので、持っておいて損はないかと思います。


一応、本の紹介記事も書いていますので、もしよかったらそちらもどうぞ。


dame-ningen.hatenablog.jp


飛車を振れる場所が増えると作戦の幅や攻めの発想などが広がるので、まだ覚えてなかった方はこれを機に学んでみてください。


滅多にない筋違い角の変化を覚えるよりはメジャーなゴキゲン中飛車を覚えた方がメリットがあると思いますしね。


後手番になった時、常に角道をあけるのがドキドキだったなら、△3四歩じゃなく△5四歩で安心できる序盤を体験してみてください。


ストレスのない振り飛車ライフを送れると思いますよ。