きのあ将棋の「よくある詰め 644」に挑戦しました。
今回の問題はこちら。
問題のリンクはこちらです。
まずは上記のリンクから挑戦して、その後に記事を読んでもらえると良いかと思います。
答えと解説が書いてありますから。
解けたらスクロールするようにしてください。
「よくある詰め 644」解答・解説
ヒントは「初手に飛打ちから」でした。初手が分かっても合駒や詰み筋が多くて色々と読みが必要な大変な問題でしたね。
読みのトレーニングには持ってこいな問題でした。
30分くらい時間が掛かりましたが、私もどうにか解けたのでちょっとホッとしましたね。
前に挑戦した636問目は全く解ける気配がなく降参でしたから・・・
完全敗北にならなくてよかったです・・・
では最善手ではないですが、解けた後にAperyで検討してまとめた答えを書いておこうと思います。
一例ですので参考程度にしてください。
他にも詰む手順はあるので、気になる方は各自検討してください。
合駒が歩・金・銀の場合
まずはきのあ将棋での実戦での答えから。上図以下、▲7一飛△8一銀(下図)
色々な合駒がありますが、きのあ将棋の実戦では銀合でした。
上図以下、▲9二香△同金▲同歩成△同玉▲9三金(下図)
バラしてから玉頭に打つ▲9三金で詰みます。
上図以下、△9三同玉▲7三飛成△9四玉▲8四金△9五玉▲7七角(下図)
この角の王手が決め手ですね。
△8四金と合駒すると▲9三竜(下図)で詰みます。
なので、合駒をせずに△9六玉(下図)と逃げるんですが・・・
上図以下、▲7六竜△9七玉▲8六竜△9八玉▲8八竜(下図)
までの詰みです。
最初の合駒が銀ではなく歩や金でも同じ手順で詰むので、この手順が分かりやすいと思います。
合駒が香の場合
次は合駒が香車だった場合です。初手▲7一飛に△8一香(下図)
これがけっこう厄介でしたね。香車がスーッと8筋に通っているので単純には詰みませんから。
以下、先ほどと似たような手順ですが、ちょっと詰まし方が変わります。
上図以下、▲9二香△同金▲同歩成△同玉▲7四角(下図)
先ほどは▲9三金で詰ましましたが、この場合は▲7四角で詰まします。
上図以下、△8三銀▲7二飛成△9三玉▲9四金(下図)
ここから2通りですね。まずは△9四同銀(下図)と取った場合から・・・
上図以下、▲9二角成△8四玉▲7四馬△9五玉▲9六金(下図)
までの詰みです。
なので△9四同銀ではなく△9四同玉(下図)と取るんですが・・・
上図以下、▲8五金△9三玉▲8三角成△同香▲9四銀(下図)
までの詰みです。
ちなみに▲7四角に銀合ではなく歩合の△8三歩(下図)だった場合、もっと簡単に詰みます。
上図以下、▲7二飛成△9三玉▲9二金△8四玉▲8五金(下図)
銀だと打てなかった▲9二金が打てるので分かりやすいですね。
ちなみに、今回の手順は最善手ではありません。もっと短く詰む手順があります。
△8一香と合駒された後、本譜では▲9二香と打ちましたが、▲9二金からの方が早い詰みになります。
お時間がある方はそちらも考えてみると面白いかもしれませんね。
合駒が桂の場合
最後に、桂合だったらどうなるかを書いて終わろうと思います。初手▲7一飛に△8一桂(下図)
これも香合と似た感じで進めて詰みます。
上図以下、▲9二香△同金▲同歩成△同玉▲7四角(下図)
桂馬の守備力はそこまでではないので簡単に詰みます。
上図以下、△8三銀▲7二飛成△8二歩▲8三角成△9一玉▲9二金(下図)
までの詰みです。
詰め将棋では意外と桂馬の合駒がヤッカイだったりしますが、今回はそうでもありませんでした。
最初に解説した▲9三金からの詰みは防いでいますが、▲7四角に対して無力でしたから。
今回の問題で合駒された後に▲9二香を読んだ場合、▲9三金の詰み筋だけじゃなく▲7四角が見えるかがポイントだったのかもしれませんね。
最後に
「よくある詰め 644」に挑戦しましたが、色々と読む変化が多くて大変な問題でした。特に香合に苦労しましたね・・・
歩合と金合と銀合は詰ませたんだけど香合だとさっきまでの詰み筋が通用しなくて困ってましたよ・・・
あと、意外と色々な手順で詰むので頭がこんがらがって、さっき詰ませた手順とか忘れたりして読み直しまくってました。
今回は分かりやすく似た手順で答えをまとめましたが、最善手は他にあります。
合駒別でそれぞれ最短手順を探してみると良い勉強になると思いますよ。
こういう読みが複雑な問題は良いトレーニングになるので、解けなかった方も最善手を求めてもう1度考え直してみるといいですね。
思わぬ一手の発見になって面白いと思いますから。
最短手順で詰ましてスッキリした答えを見つけてみましょう。