将棋好きニートのヤスです、こんにちは。
プロの将棋を見ていると
「手の進む速さからして、この局面はお互いの研究範囲かもしれませんね」
みたいな言葉を解説の先生が言う事ってありますよね?
この時、ちょっと気になるのが「研究」という言葉です。
「研究?」
「将棋の研究って何?」
「何をどうやって研究してるの?」
と思ってしまう将棋ファンもいるんじゃないでしょうか。
ある程度の棋力があり、ガチで将棋にのめり込んでいる方でないとピンときませんよね。
私もそこまで分かりませんが、将棋の研究というのを超大雑把に言うと
前もって自分が有利になる手順を調べておく
みたいなことです。
将棋というのはすべての情報がオープンになっているゲームなので、事前に問題を知らされているテストのようなものなんですよ。
ただ、「出題範囲は教科書5ページから1000000000000000000000000・・・ページです」といった感じで範囲が広すぎて全てを調べることは難しく、研究から1手でも外れると未知の世界に入ってしまい、どんなに研究しても研究しつくせない難しさがあります。
でも、ある程度の形を絞ればそれなりに有効な答えらしきものが見つかるので、日々、その将棋の答えを探すために色々と調べているんです。
自分が指す予定の戦法の流れを一通り調べておくのはアマチュアでもやっていたりしますから。
「この戦法のこの形なら俺は負けない」
というくらい1つの戦法についてプロ並みに詳しいアマチュアもいたりしますしね。
そんな感じでプロアマ問わず行われている研究なんですが、ちょっと気になることはありませんか?
「人生を賭けて将棋を指しているプロの研究ってどんな感じでやってるの?」
って・・・
前に渡辺名人が「90手くらいまで研究範囲だった」とか言っていた気がしましたし、
「プロの研究ってどんな方法でどこまでやっているの?」
と気になった方もいたと思います。
今日はそんなことが気になりだした将棋ファンにメチャクチャオススメの動画を見つけたのでそれを紹介します。
長い前置きになりましたが、時の名人が語る現代プロの研究の一面を見てみてください。
渡辺名人が語る現代プロ棋士の研究
今回、オススメしたい動画はこちらです。↓渡辺明名人の将棋講座【現代トップ棋士の研究とは】 - YouTube
30分くらいの長い動画ですが、将棋好きにとっては面白く、あっという間の30分だと思います。
「プロがAIを使って研究するとここまで深くやっているのか・・・」
と、「人生を賭けて将棋を指す」という覚悟の違いを明確に感じさせられる動画ですね。
たった1手を指すために水面下でどれだけ考えているのか、盤上を見てるだけでは分からなかったプロの凄さが伝わってきます。
今回の動画で「羽生の頭脳」1か2で書かれていた「対四間飛車の4五歩早仕掛け」で後に1歩を手にするために端を突き捨ててから仕掛ける手順を読んだ時と似た感覚を思い出しました。
将棋のすごい所は、端の1手や1歩があるだけで結論が変わる可能性がある所なんですよね。
AIによってそういった細かい1手を明確に数値化されて、自力で答えを探し出さなければいけない現代将棋の厳しさと戦っているプロはすごすぎてワケが分かりません。
この動画を見て将棋と向き合う意識を少しでも変えることで棋力アップに繋がるんじゃないでしょうか。
ちなみに、プロとの明確な読みの違いを感じたかったらこんな本もオススメです。
たぶん初段前後の方が局面を見て自分なりの答えを出してから解説を見ると全然違う読み筋と深さで絶望しますね。
私がそうでしたから。
プロはすげぇや・・・
と動画や本で感じて、改めて尊敬しながらプロの将棋を見るとまた違った見方ができるかもしれませんね。
今回紹介した動画は評判が良かったら続編が出るかもしれないので、ガンガンコメントやグッドボタンを押して渡辺名人に続編を出してもらいましょう。