30代職歴なし、朝起きたらとりあえず「きのあ将棋」で一局指すニートです、おはようございます。
ここ1年くらい
寝起きに「郷谷さん(上級)」と対局する
というのが習慣化しています。
働いていないからこそ朝に時間がある余裕というか・・・
やることがない惰性人生の始まりというか・・・
目が覚めたらパソコンをつけて、気が付いたら「きのあ将棋」にアクセスしている
って感じで無意識に対局を始める動きがクセになってるんです。
これは起きた瞬間から何もないニート生活の虚無感を少しでも払拭しようとする防衛反応でしょうか・・・
どうしようもないですが、今さらそんなことを気にしてもしょうがないわけで・・・
これを少しでも有効利用しようと考えたのが今日の記事です。
「まだ頭が働いていない状態で「読み」よりも「経験」や「勘」を頼りに指すグダグダ将棋こそ直感力を鍛える練習になるんじゃないか」
と思ったので、今の実力を知る判断基準として残しておこうと思いました。
寝起きの将棋こそ根本感覚が出る
を元に、イマイチ パッとしない一局をお楽しみください。
先手番「相掛かり」で挑む
先手が「私」、後手が「郷谷さん」です。上図は、飛車先の歩交換を保留する相掛かりで▲9六歩 と様子を見た所です。
この手は次に▲3六歩 ~ ▲3七銀 と早繰り銀にする手を狙っています。
もし▲9六歩 を突かずに▲3六歩 を指すと△8六歩 の一歩交換から△3六飛 と歩を取られるので、それを嫌った感じですね。
この形になると郷谷さんは8割くらい次の一手を指してきます。
上図以下、△8六歩 ▲同歩 △同飛(下図)
ここで一歩交換してくるのが定番ですね。
これには無理をせず普通に対応します。
上図以下、▲8七歩 △8四飛 ▲3六歩(下図)
飛車を引いてもらったら予定通り▲3六歩 から早繰り銀を目指します。
上図以下、△3四歩 ▲3七銀(下図)
△3四歩 の所で▲2四歩 から一歩交換もできるんですが、何となく銀を繰り出した方がいい気がして▲3七銀 を選びました。
この辺は好みですね。
直感的に読み違えていた
上図は数手進んで後手が△7四飛 として▲7六歩 と角道を開ける手を牽制してきた所です。
このまま角が隠居してしまうとアレなので、一手様子を見た後にあえて反発してみました。
上図以下、▲1六歩 △4二銀 ▲7六歩(下図)
もし△7六同飛 と歩を取ってきたら
「角交換から▲8二角(下図)と打てるから大丈夫だろ」
と思っていたんですが、それはあまりよくない展開になっていたようです。
上図以下、△7八飛成 ▲同玉 △9二金(下図)
という「横歩取り」とかでも見る飛車切りからの金打ちで角が捕まっていましたから・・・
局後の検討でAperyにこの手順を示されて経験不足を痛感しましたね・・・
実戦は違う変化だった
局面を戻します。上図は△7四飛 の牽制に対し、あえて▲7六歩 と反発した所です。
もし▲7六同飛 とされていたら先ほどの手順でやられていましたが、実戦は違う手でこられました。
上図以下、△8八角成 ▲同銀 △3三桂(下図)
ちょっと上手くやれば△3三桂 の桂頭を攻められそうな感じです。
これは悪くないと思っていました。
上図以下、▲7七銀 △8四飛 ▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △2三歩 ▲2八飛(下図)
とりあえず一歩交換をして攻め幅を広げる所からスタートです。
上図以下、△6二金 ▲6六銀(下図)
3三の桂頭を攻めるには8四の飛車が邪魔なので▲6六銀 から牽制にいきました。
ただ、ここは▲6六銀 じゃなく▲5六角 と打ち、直接3四の地点を狙いつつ、あわよくば▲2三角成 も見据えた手の方がよかったみたいです。
上図以下、△7四歩 ▲3五歩(下図)
実戦は▲7五銀 を嫌って△7四歩 と突いてくれたので狙いの▲3五歩 が実現しました。
上図以下、△3五同歩 ▲3四歩 △7三桂(下図)
無事に桂頭攻めが決まり順調です。
△7三桂 には▲5六角 と打つ手が推奨されていましたが、私は普通に指して地道な寄せを狙いました。
上図以下、▲3三歩成 △同銀 ▲3五銀(下図)
攻めとしては成立しているので「いける」と思っていましたが、ここから数手後に気をつけなければいけない反撃がありました。
定番の角の牽制と王手
上図は、数手進んで先手の攻めが成功しそうな所に△6四角 と打たれた所です。
この形ではよく見る角の牽制ですが、この手はもう1つウッカリすると危ない手を狙っています。
上図以下、▲4六角 △8六歩 ▲同歩 △同角(下図)
飛車の牽制だけだと油断していた所に8筋からの王手を食らってちょっと目が覚めました。
雁木とかでも△8六角 の王手はヤッカイな筋としてありますよね。
ちょっと受けミスると終わりなので気をつけなければいけません。
上図以下、▲7九玉(下図)
過去の経験を元に▲7九玉 と引いて桂馬に紐をつけましたが、ここは▲7七桂 と軽く受ける方が良かったみたいです。
上図以下、△8八歩 ▲同金 △8七歩 ▲7八金 △2六歩(下図)
△8八歩 や△8七歩 は対応を間違えると危険な手ですが、無難に金をかわしてどうにかなりました。
ここから寄せに入ります。
上図以下、▲2六同飛 △9五歩 ▲2三銀成(下図)
ここは色々あるみたいですが、シンプルに銀を成っておけば大丈夫です。
上図以下、△2三同金 ▲同飛成 △8八銀 ▲6九玉(下図)
▲6九玉 とかわした所で▲8八同金 と取ると詰まされます。
過去に食らった経験があるのでボーっとした頭でも迷わず逃げる選択ができました。
上図以下、△8九銀成 ▲7七金(下図)
△8九銀不成 と金に当ててくると思い込んでいたのもあり、瞬時に▲7七金 と角に当てつつ逃げましたが、よく見たら△8九銀成 でした。
成銀なら受けなくてもよかったですね。
最後の寄せが上手くいった
上図は、竜で迫った所を△4一金 と受けられた所です。
▲1一竜 と香車を取りながら逃げてもよかったんですが、めずらしく冴えていました。
上図以下、▲2四角(下図)
この角の飛び出しが決め手です。
△3一金 と竜を取れば▲5一金 の詰みなので、竜を取られずに攻め駒を足せました。
これで後手に受けがなく先手の勝ちになり、数手後に郷谷さんの投了となりました。(下図)
いつもならもっとグダグダして勝ちを逃す将棋が多いんですが、▲2四角 が見えた今回は悪くない一局でした。
最後に
「ニートブログ」と「将棋ブログ」が融合してるブログらしくニートだからできる朝から指すのんびり将棋
を紹介してみました。
思い付きで始めましたが、これからは
「ニート将棋」
というカテゴリーを作って「朝の一局」を日記のように書いていくかもしれません。
ポイントの局面だけに絞れば負担もなさそうですしね。
根本感覚が出るグダグダ将棋にAperyでの検討をプラスして、ちょっと役に立つ将棋の読み物として書ければいいなと思います。