30代職歴なし、モンテールのベイクドチーズタルトにハマっているニートです、おはようございます。
今朝の一局は「郷谷さん（上級）」に先手番で挑み、相振り飛車になりました。
ほぼ知識０の「相振り飛車」に寝起きの頭で頑張った将棋をお楽しみください。
駒組みがチグハグ
先手が「私」、後手が「郷谷さん」です。
上図は、早石田をやろうとしたら珍しく△４四歩 と角道を止められ、予定外の相振りになった局面です。
相振りの知識としては
・玉は上からの攻めを警戒して美濃囲いの３九にいるのが無難
・美濃の端歩は端攻めのチャンスを与えるのでつかない方がいい
くらいしかありません。
ここからどうすればいいか分からなかったので、とりあえず一歩交換にいきました。
上図以下、▲７四歩 △同歩 ▲同飛（下図）
これは良いか悪いか微妙な所で、△７三銀 から矢倉にされると後手に手助けしてる感がなくもないですね。
上図以下、△２四歩 ▲９五歩（下図）
後に端攻めをする含みを持たせようと▲９五歩 まで伸ばしましたが、これもちょっと早い気がします。
この後の駒組みを見ると完全にムダな手になっていましたから・・・
経験不足もありますが、そもそもの大局観みたいなのが死んでる感じの一手ですね。
普通の石田流から仕掛けるけど・・・
上図は、数手進んで対居飛車と変わらない石田流の駒組みをした所です。
後手の矢倉が手厚くて飛車が窮屈な感じがなくもないですね。
上図以下、△８四銀 ▲６五歩 △７五歩（下図）
このまま圧迫されてはマズいと思い▲６五歩 から仕掛けましたが、△８四銀 ～ △７五歩 という一番恐れていた手で反発されました。
ここでヤケクソ気味の一手が出ます。
上図以下、▲７五同角（下図）
飛車を逃げてもジリ貧と判断して強引に銀を取って攻める方針にしました。
上図以下、△７五同銀 ▲同飛 △８八角 ▲５五銀打（下図）
すでに形勢はやや後手優勢です。
ヤケクソではありますが、玉頭を攻めるには厚みが必要と思い、▲５五銀打 とガッチリ駒を足していきました。
頼みの綱は▲６四歩 です。
上図以下、△５五同銀 ▲同銀 △７三銀（下図）
△７三銀 はちょっと緩手だったのか、ここからやや強引な攻め筋があるのを局後の検討でAperyが示していました。
まずはその手順を紹介します。
上図以下、▲６四歩 △同銀 ▲同銀 △同金 ▲７二飛成（下図）
６四の地点で清算してズバッと飛車を切る手があったみたいです。
上図以下、△７二同玉 ▲６五銀（下図）
桂馬の利きを頼りにここから金駒で圧を加えていけば攻めが続いてまだまだ難しい展開でした。
▲７二飛成 みたいな手が浮かばなかった私はこの手順には踏み込めず、一手ゆるみます。
とにかく７三の地点を狙う
上図は、△７三銀 の受けに対し、ちょっと緩んで▲７六飛 と引いた所です。
ここで評価値は後手に振れ、明確に後手優勢になりました。
上図以下、△６五歩 ▲７四歩 △同金 ▲７五歩（下図）
▲７四歩 を△同銀 と取ってくれれば▲６四歩 が厳しいと思いましたがそう上手くいくわけもなく・・・
金で取られて厚みが増し、仕方なく▲７五歩 で金をそっぽにいかせるのが精一杯でした。
上図以下、△８四金 ▲６四銀打（下図）
ただ、これはこれで悪くない展開で、▲６四銀打 が入って攻めは続きそうです。
上図以下、△７一玉 ▲８六歩 △９九角成 ▲８五歩 △９五金（下図）
「不利な時は一点突破が効果的」
みたいなのを思い出したので、急所は７三の地点と判断し、まずは邪魔な８四の金をどかすことにしました。
遅いようですが後手からも早い手がないので成立した感じですね。
上図以下、▲７三銀成 △同金 ▲７四歩（下図）
▲７四歩 が入って希望が見えてきました。
上図以下、△７二金 ▲６四銀（下図）
個人的に本局の中で一番評価したいのがこの▲６四銀 です。
いつもなら▲７三銀 と打ち込んでいた所、攻め駒がちょっと不足気味な欠点を察知して遊び駒をジッと急所へ近づけたのは冷静だったんじゃないかと・・・
意外と２二の飛車が受けに強いのもあり、攻めに厚みが増したこの一手はよかったと思います。
上図以下、△９八馬 ▲５六飛 △５四香（下図）
飛車を追われても▲６四銀 の圧が大きく、ここで先手勝勢になりました。
上図以下、▲５四同飛 △同歩 ▲７三香（下図）
持ち駒の銀を温存したまま急所に手が入って好調です。
上図以下、△６二銀 ▲７二香成 △同玉 ▲７三銀打（下図）
ガツンと急所に銀打ちが入って寄り筋っぽくなりました。
上図以下、△７三同桂 ▲同歩成 △同銀 ▲６三金（下図）
銀の弱点の腹から金を打ち、上から抑え込む寄せでどうにかなりそうです。
上図以下、△８一玉 ▲７三銀成 △７一香 ▲８二銀（下図）
△８一玉 と狭い方に逃げたので簡単な寄せになりました。
上図以下、△８二同飛 ▲同成銀 △同玉 ▲７四桂（下図）
気持ちいい桂打ちで詰みです。
上図以下、△７四同香 ▲６二飛（下図）
ここで郷谷さんの投了となりました。
以下は、△８一玉 ▲７二飛成 までの詰みですね。
最後に
寝起きの一局で予定外の相振り飛車になりましたが、どうにか勝てました。駒組みとか攻め筋に課題があったので、もっと筋の良い攻め方を勉強しないといけませんね。
とりあえず、ボケっとした頭の中で▲６四銀（下図）が浮かんだことだけ褒めようと思います。
