人生詰んだニートのブログ

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【5級を越える将棋講座 ⑯】銀の手筋1「割り打ちの銀」「タスキの銀」を解説【スキを突いた両取り】

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脱・初心者を目指すための

5級を越える将棋講座

第16回は

基本となる手筋「銀」編

の1回目として

・割り打ちの銀
・タスキの銀

を紹介します。

銀ならではのナナメの利きを活かした

「相手陣のスキを突く両取り」

を覚え、銀を最大限に活かす感覚を身につけてください。


「割り打ちの銀」とは・・・

銀の手筋として欠かせないのが

「割り打ちの銀」

という使い方です。

「割り打ちの銀」というのは

「1マス離れて横にならんだ金や飛車の『ナナメ後ろ』に銀を打ち、両取りを掛ける一手」

のことです。(下図)

ナナメ後ろに進めない「飛車」と「金」の弱点を上手く突いた一手ですね。

銀を渡すリスクと引き換えに

・持ち駒の「銀」を「金」と交換できる
・盤上から「金」か「飛車」1枚を消せる

といった効果をもたらすことができます。

この2つによって

・ちょっとだけ持ち駒の質が上がる
・相手陣が薄くなる
・相手玉の守りが弱くなる

などの利点があるため、部分的に見れば実戦的な利益が大きい一手になります。

相手に銀を渡しても大丈夫な局面なら積極的に狙うといいですね。

では、実戦的な使用例を紹介していきます。


守りを薄くする「割り打ちの銀」

上図は、実戦でよく見かける「矢倉」の金が1マス離れて横に並んだ形です。

こういう形の時に「割り打ちの銀」を使うと、邪魔な金1枚を盤上から消すことができます。

上図以下、▲4一銀(下図)

金のスキを突く▲4一銀 がその一手です。

このまま放置して▲5二銀成 とタダで金を取られると大損なので・・・

上図以下、△4二金寄(下図)

玉の方に金を寄せる形で逃げますが・・・

上図以下、▲3二銀成 △同金(下図)

3二の金を取れば

・持ち駒の「銀」を「金」に変えられた
・矢倉の「金」1枚が消えて守りが弱くなった

上に、手番を握って次の攻めを狙えるため、

さっきより寄せやすい形で攻めにいける

というお得な状況になっています。

盤上から守りの金を1枚消す

というのは実戦的に大きいので、寄せる時に「割り打ちの銀」を狙える形で金が並んでいるなら

「まず金を1枚消してから・・・」

という感じで銀を打つのは効果的ですよ。


三間飛車のスキを突く「割り打ちの銀」

上図は、後手が「ノーマル三間飛車」に組んだ時に見かける形です。

振り飛車から「玉頭銀」を狙われ、色々あった末に銀が持ち駒になることがありますが・・・

そうなった時、三間飛車ならではのスキを突いて・・・

上図以下、▲4一銀(下図)

▲4一銀 と「割り打ちの銀」を打つのはけっこう効果的です。

上図以下、△4二飛 ▲5二銀成 △同金(下図)

美濃囲いの要である金が1枚消えた上図はスカスカ感が否めず、このまま流れに乗って終盤に入れば優勢になりやすいですから。

もし実戦で上記のような形を見かけたら狙う価値がありますよ。


中飛車のスキを突く「割り打ちの銀」

もう少し実戦的な「割り打ちの銀」の例も紹介します。

上図は「中飛車」で勢いよく銀が5五に出てきた所です。

しかし、これは「割り打ちの銀」を含みにした反撃を見落とした悪手でした。

キッチリとがめると先手優勢になります。

上図以下、▲5二歩(下図)

この叩きが後手のミスをとがめる一手です。

△5二同金 と取ったり、△3一飛 と逃げると「5筋にあった飛車の利きが消える」ので▲5五角(下図)と銀を取れます。

なので飛車筋を通すために△5二同飛(下図)と歩を取るしかありませんが・・・

「飛車」と「金」が絶好の位置にきたスキを突き・・・

上図以下、▲4一銀(下図)

「割り打ちの銀」を決めれば先手ペースになります。

飛車を取られるわけにはいかないので・・・

上図以下、△5一飛 ▲3二銀成(下図)

△5一飛 と逃げるくらいですが、▲3二銀成 と金を取れば後手陣は崩壊です。

「中飛車」相手に▲5二歩 の叩きから▲4一銀 の割り打ちを狙うのはけっこうよく見る反撃手順になります。

級位者だとこの反撃を見落として攻めてくることがあるので、「歩」と「銀」を持っている時は

「待ってました!」

とばかりにトガめてください。


「タスキの銀」とは・・・

銀の特性を活かして両取りを掛ける一手には「割り打ちの銀」以外に

「タスキの銀」

という手筋もあります。

「タスキの銀」というのは

「飛車」と「金」がナナメに配置された真ん中に「銀」を打って両取りを掛ける一手

のことです。(下図)

飛車が下、金が上にある時、丁度2枚の駒が進めないナナメのスキを的確にトガめた一手ですね。

「割り打ちの銀」と違い、どちらかをタダで取れる点が強く、決まれば「最低でも金得」が確定する強烈な一手です。

では、実戦で見かける「タスキの銀」の一例を紹介します。


角換わりで見かける「タスキの銀」

上図は、ここ数年の角換わり腰掛け銀で定番になったバランス型の布陣です。

先に攻められた後に「歩」や「銀」を持って反撃にいく場合「タスキの銀」を含みに攻めるのが効果的です。

上図以下、▲6三歩(下図)

この叩きが後手陣を乱して攻めを続ける一手になります。

もし△6三同金 と歩を取ると▲7二銀(下図)の「タスキの銀」が決まるので取れません。

なので金を逃げるんですが・・・

① △7二金
② △5二金
③ △6一金

の3つに分かれるのでそれぞれサラッと解説します。


① △7二金 と逃げたら▲6四桂(下図)と打ち・・・

以下、△6三金 や△7一金 には▲7二銀・・・

△8二金 には▲6二歩成 と「と金」を作れば手が続きます。


② △5二金 と逃げるのは▲6四桂 や▲7二角(下図)と打てば手が続きます。

以下、△7一飛 には▲8三角成・・・

△8二飛 には▲6一角成 などで先手充分です。


③ △6一金 と逃げたら▲6四角(下図)と桂取りに打ち・・・

次に▲5四桂 の王手から▲6二歩成 と「と金」を作る手などで手が続きます。

「タスキの銀」を含みにした▲6三歩 から手が続く一例でした。

ただ、もっと実戦的に攻めるなら▲6三歩 ではなく▲6三銀(下図)と銀を捨てる方が分かりやすかったりします。

銀を取れば▲7二角(下図)の「タスキの銀」ならぬ「タスキの角」(って言うのかな?)が決まります。

なので△6一金(下図)と逃げるんですが・・・

▲7四銀成 からジワジワいったり、▲6四桂 から飛車のスキを狙う攻めなどがあり、▲6三歩 よりも攻め幅が広いです。

「タスキの銀」のようなナナメの両取りは「角」でも応用できるので、上記のように

「銀を捨ててナナメの形に誘い、そのスキに角を打つ」

という方法もあります。

この辺は「銀」を渡した時の危険度などで変わるため、状況によって使い分けるのが腕の見せ所です。

こういった判断が的確にできたら5級越えどころか有段者ですね。


最後に

基本となる手筋「銀」編

の1回目として

・割り打ちの銀
・タスキの銀

という両取りを狙う使い方を紹介しました。

この2つを知った今日から「飛車」と「金」のスキに敏感になり

・1マス離れて横に並んでいるなら「割り打ちの銀」(下図)


・ナナメに並んでいるなら「タスキの銀」(下図)

を狙えるようになってください。

パッと気づけるようになれば5級は越えていますよ。


※「5級を越える将棋講座 第17回」は下記リンクからどうぞ。

【5級を越える将棋講座 ⑰】銀の手筋2「腹銀」「尻銀」を解説【玉を縛る銀の使い方】 - ダメ人間ブログ【ニートの愚痴と将棋の記録】