人生詰んだニートのブログ

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将棋パワーアップシリーズ「5手詰将棋」の紹介 実戦の力がつくオススメの本【高橋道雄先生 著】

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詰将棋をやってみたい、でもあんまり難しいのはちょっと・・・」

「解けても5手詰めくらいかなぁ・・・」

「できれば実戦で出てきそうな問題を解きたい」


なんて思っている将棋好きで詰将棋をやりたい人はいませんか?


そんな人にオススメの詰将棋の本があります。それがこちら。


本屋に詰将棋の本を探しに行った時に偶然見つけたのがこの本でした。


本当はネットで評判の良いこっちの本が目当てだったんですけどね。


残念ながら最初の目的だったこの本はありませんでした。


その代わりに見つけたのがこの高橋道雄先生が書いた「5手詰将棋です。


とりあえず詰将棋は初心者なんですけど


「3手詰めじゃちょっと物足りない」

「でも7手詰めは難しい」

「じゃあ5手詰めが丁度良いかな?」


と思っての購入でした。


目当ての本が無く偶然買った本でしたがコレが当たりだったんですよ。


もし初めて詰将棋の問題集を買うという方はこの本、良いですよ。


とっつきやすい詰将棋の本をお探しの方でしたらオススメです。オススメのポイントを紹介します。


実戦形の問題のみ

この本の売りであり良い所は「実戦形の問題のみ」という所です。


実戦形というのは実戦でよく出てくる囲いの形の詰将棋という意味です。


・矢倉
・美濃囲い
・舟囲い
・銀冠
穴熊
・中住まい
・金無双


など将棋を代表する囲いの形の詰将棋のみが収録されています。


実戦でも似たような形で出てきそうなものがけっこうあり、パターンとして身につけば終盤の似た局面でパッと詰み筋がひらめくようになると思います。


「この問題、進研ゼミで見たことある!」的な事が起こるかもしれません。(今も進研ゼミの漫画ってあるのかな?)


てきとうに買った詰将棋の問題集で駒の利きを確認するだけでも大変な中段玉の問題に苦労した事ってありませんか?


広い玉を捕まえた時の快感はたまらないかもしれませんが、1つ問題を挙げるとすれば広い中段玉なんてなかなか実戦では出てこないって事ですよね。


解けたからといって「実戦で役立つか?」って聞かれると案外そうでもないって感じがしません?


そんな実戦の役に立たず、実際に出てきそうにないただ難しいだけの問題なんてこの本にはありません。


これが詰将棋初心者にオススメする理由です。


とても読みやすく、無駄なストレスが無く、実戦の囲いを詰ますパターンも身に付くという一石三鳥とも言える詰将棋問題集なんです。


初めての詰将棋の本として本当にオススメです。


無駄なヒントが無い

よく詰将棋の本では問題の上か下にヒントが書かれている本があると思います。


「初手がカギ」

「3手目に妙手が」

「金はとどめに」

「大駒は捨てる」

「角の利きを生かす」


など、問題の核心をつくようなヒントが書かれている本ってちょっと邪魔じゃないですか?


私はこのヒントが問題のページに書かれている本が嫌いなんです。


「それ言ったら初手がわかっちゃうじゃん」

「3手目の妙手とかいらんこと言うな」


なんてちょっとイラっとしてしまう事もありました。


まっさらな状態で問題に取り組みたいのに余計な物が邪魔をして素直に解けなくなり、解けてもヒントがあったから気付いたみたいな悔しさがあって嫌でした。


この本にはそんな邪魔なヒントがありません。問題のページには問題のみです。


解答ページに「この問題のポイントは○○です」という感じで書いてあります。


これが私にはとても嬉しいポイントでした。


ノーヒントで一から自分で考えられるので解けた時の嬉しさが大きいです。


何の助けも無く詰将棋に臨みたいという方にはオススメです。


ページ裏の答えが透けて見えない

地味な点ですが本の紙が厚めなのでページ裏の答えがあまり透けないのもポイントです。


他にも昔買った詰将棋の本を持ってるんですが、その本は答えが透けて見える紙の薄さでした。


なので解けない問題に悩んでいる時にページの左上辺りに目がいくとうっすらと答えが透けて見えてしまうんです。


チラッと答えが見えてしまいちょっとガッカリしてしまう事が何回かありました。


左上を見なければいいんですけど、解けずに悩みに悩んでいると意思の弱さがでてくるのかついチラッと左上に目がいってしまう事があり、初手が透けて見えて解けたなんて事が何回かありました。


元から答えが透けてなければこうはならないので紙質も地味に大事なポイントだと思いました。


この本なら答えがハッキリとは透けないのでじっくり悩んで詰将棋を解く事ができます。


問題数が202問もある

詰将棋問題集なら普通の問題数かもしれませんが大満足の問題数です。


実戦形の問題をこんなにたくさん用意してくれた事に感謝せずにはいられません。


ちょっとした暇つぶしを何回できるか分からないくらいの問題数はすごいです。


しかも実戦形の問題ばかりで、終盤に似た局面が出てくるかもしれないという知らず知らずの内に実戦のトレーニングにもなっているという素晴らしさ。


202パターンの実戦の詰まし方を覚えられるこの問題数はすごいです。


最後に

偶然買った詰将棋の本でしたが、全問実戦形で読みやすくとっつきやすい問題だったので私みたいな詰将棋初心者が最初にやるには良い本だなぁって思ったので紹介してみました。


実際にこの本の問題を解いていると


「あ、こんな形たまに見るかも」


なんてことがあったりして


「あの時、詰み逃してたのかな?」


なんて思ったりします。


この本の詰将棋を解いてみると、終盤の力を鍛えるための詰将棋はどんな問題でも良いって訳じゃないって思いました。


よく見かける形から詰ますというのは実戦の一番の勉強になると思いますし、一問解くごとに囲いの弱点や急所を知れるというのは詰将棋を解くだけと違い複合的な学習になっていてすごくお得になってると思います。


詰将棋っぽい問題や中段玉の読みにくい問題を解くのも大事だとは思います。頭の中の将棋盤を広く正確にする訓練になると思いますし。


でもまだ詰将棋を初めて間もない場合にはこの本に載っているような実戦形の問題が基本的な読みを鍛えるのに最適だと思います。


まずはこの本から始めて、徐々に複雑な難しい詰将棋に進んでいけば良い感じに詰将棋を解いていけるんじゃないかと思いました。


実戦で使える詰将棋をお探しの方、この「5手詰将棋」はオススメです。



詰将棋の答え

あ、そういえば最初の画像は基本的な5手詰め問題でした。図を再掲します。



この本の問題を載せたら著作権的に問題があると思ったので私の実戦で出てきた5手詰の詰将棋をとりあえず載せてみました。


丁度5手詰めだったので5手詰めの本の紹介には良いかなと思ったので。


ちょっと解いてみようと思った方は答えを下に書いておきますのでここでストップして考えてみてください。







では答えです。


初手がポイントの問題でしたね。


▲4一金 △同玉 ▲5一飛 △同玉 ▲5二金


までの5手詰めでした。(下図)



もし「初手がカギ」というヒントがあったら難易度が下がったのを考えると、無駄なヒントがない方が良いという先ほどの話が分かるかと思います。


この逃げ道を断つ筋は詰将棋初心者なら知っておいて損はない一手だと思います。


この本に載ってる詰将棋はこんな簡単なものばかりじゃないですよ。もう少し複雑な5手詰めを楽しめます。安心してください。


もっと実戦形の5手詰めを解きたいと思ったなら迷わず買いですよ。