人生詰んだニートのブログ

人生詰んだニートが「日々の愚痴」や「趣味の将棋」について書いているブログです。

【相掛かり棒銀の受け方】「浮き飛車」や「桂跳ね」で銀を自由にさせないのがコツ

今回は

棒銀の受け方が分からなくて困ってる」

「久しぶりに棒銀をやられたら対処法を忘れてた」

「シンプルに棒銀を受ける方法を知りたい」

といった感じで

棒銀

への課題を抱えた級位者に向けて、私の実戦譜を元にAIで検討した

相掛かりで先手に棒銀をやられた時の対処法

を紹介します。

「この3つを覚えておけば棒銀をやられてもとりあえず大丈夫」

と言えるほどメジャーな

・銀の進出を止める△3三桂

・飛車の横利きで受ける△8四飛

・飛車先の逆襲を狙う△8五飛

を解説するので、棒銀ならではの速攻に困っている方のお役に立てれば嬉しいです。


飛車先の歩交換からシンプルに棒銀にきた場合

上図は、お互いに飛車先の歩を伸ばし合い、相掛かりに進んだ所です。

まずは一歩交換をしてから棒銀にくる一番シンプルな手順への対策を紹介します。

上図以下、▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △2三歩 ▲2八飛(下図)

▲2八飛 と飛車を深く引いたら棒銀を警戒する駒組みをした方がいいですね。

上図以下、△7二銀 ▲3八銀(下図)

まずは△7二銀 と可もなく不可もない一手で待機し、先手の指し手を見ます。

▲3八銀 に対し、

・様子見の△1四歩
・角を活用する△3四歩

に分かれると思うので、これらの手に棒銀をやってきた時の応手を紹介します。


様子見の△1四歩 に棒銀をやられた場合

必ず棒銀にくるとは限らないのですぐに形を決めず△1四歩(下図)のように端歩を突いて様子を見るのはよくある一手です。

上図以下、▲2七銀(下図)

ここで▲2七銀 から速攻にこられると△1四歩 が緩手になりそうですが・・・

上図以下、△3四歩 ▲3六銀 △3三桂(下図)

△3四歩 ~ △3三桂 と指せば速攻を防ぐことができます。

▲2五銀 や▲4五銀 と銀を五段目に出る手さえ封じれば棒銀が狙う定番の攻めは受かっていますから。

この△3三桂 が一番シンプルな速攻封じですね。

ここから銀を使うのは難しく、先手は▲4六歩 ~ ▲4七銀 と腰掛け銀への繰り替えをする感じになります。

後手は△4二銀 ~ △4四歩 ~ △4三銀 と雁木に組み・・・

△5六歩 ~ △3一角 と引き角から角の活用を目指したりすれば一局です。

前に紹介した

「Apery vs ピヨ帝(六段+)」

の将棋でAperyが参考になる指し方をしていたので、この後の駒組みが気になる方は下記リンクの記事をどうそ。


dame-ningen.hatenablog.jp


△3四歩 に棒銀をやられた場合

▲3八銀 に対し、△1四歩 と様子を見ず、積極的に指す△3四歩(下図)もあります。

上図以下、▲2七銀(下図)

ここで▲2七銀 から棒銀を狙ってきた場合、先ほどの△1四歩 と違い、角を活用できるので△4四角(下図)と上がり・・・

▲3六銀 に△3三桂(下図)とアグレッシブに受ける手順もあります。

2二に角がいるより伸び伸びしていて気持ちいい形ですね。

△4四角 が相掛かり棒銀対策としてよく見る一手で

「目標にされている角を逃げながら、後に△2六歩 で飛車先を押さえる」

という反撃も見た「受けの手筋」になります。

これでも悪くないんですが、もう1つ定番の受け方があるのでそちらも紹介します。


△8四飛 の浮き飛車で受ける手順

△3四歩 に▲2七銀 と棒銀にきたら・・・

上図以下、△8六歩(下図)

△8六歩 と一歩交換にいき・・・

上図以下、▲8六同歩 △同飛 ▲8七歩 △8四飛(下図)

△8四飛 と浮き飛車に構えて2~3筋に飛車の横利きを通して受けるのが王道の受けです。

上図以下、▲3六銀 △3三角(下図)

▲3六銀 に△3三角 と上がれば速攻は封じています。

もし▲2五銀(下図)とされても・・・

上図以下、△3五歩(下図)

△3五歩 と突いて飛車の横利きを通すのが好手で受かっています。

上図以下、▲2四歩 △同歩 ▲同銀(下図)

もし上図のように▲2四歩 から強引にきても・・・

上図以下、△2四同飛 ▲同飛 △同角(下図)

普通に対応すれば問題ありません。

これは飛車打ちのスキがある先手が面白くない展開ですね。

なので△3三角(下図)には▲2五銀 と出ることができず、駒組みに移るので速攻封じに成功しています。

後手は△2二銀 や△6二玉 など、攻めに備えていけば一局ですね。

△8四飛 ~ △3三角 の展開は、先ほど紹介した△3三桂 と違って五段目に銀を出られるため、棒銀を覚えたての人は▲2五銀 と突っ込んできやすいです。

なので

「5段目に銀が出れば棒銀は成功」

と思っている人に有効な対策かもしれませんね。


飛車先の歩を交換せずに▲2七銀 から棒銀にきた場合

局面を最初に戻します。

ここで▲2四歩 の一歩交換から棒銀にきた場合は

・△3三桂 と銀の進出を止める手

・△8四飛 の浮き飛車で受ける手

で対応できました。

もう1つ気になるのが▲3八銀(下図)と一歩交換をせずに棒銀を狙う展開だと思うので、こちらの対処法も紹介します。

上図以下、△7二銀(下図)

この場合も△7二銀 と様子を見るのがオススメです。

ここで

・▲2四歩
・▲2七銀

に分かれるのが定番ですが、▲2四歩 と一歩交換から棒銀にきた場合は先ほど解説した手順と合流するので・・・

上図以下、▲2七銀(下図)

すぐに棒銀を狙ってくる▲2七銀 への受け方を紹介します。


△8五飛 の中段飛車から2筋の反撃を狙う

一歩交換をせず、すぐに棒銀を狙ってきた場合は・・・

上図以下、△8六歩 ▲同歩 △同飛 ▲8七歩 △8五飛(下図)

△8六歩 の一歩交換から△8五飛 と中段に構えるのがオススメです。

これは先手の指し方によっては反撃を狙っている意味があります。

上図以下、▲2六銀 △3四歩(下図)

▲2六銀 に△3四歩 と突いて△4四角 と出る手を準備し・・・

上図以下、▲1五銀 △1四歩(下図)

▲1五銀 には堂々と△1四歩 と突いて棒銀を捌かせるのが好手です。

上図以下、▲2四歩 △同歩 ▲同銀(下図)

一見、先手の攻めが成功しているように見えますが・・・

上図以下、△2六歩(下図)

△2六歩 から8五にいる飛車を活かした反撃があって後手ペースになります。

先手は次に△2五飛 と回られたら終わりなので・・・

上図以下、▲2六同飛 △4四角(下図)

▲2六同飛 と歩を取りますが、△4四角 と飛車取りの先手で角を出れば先手の攻めはそう簡単に決まりません。

ここで素直に▲2八飛 と引くのは△2六歩(下図)と打たれ・・・

次の△2五飛 が厳しすぎるので、△4四角 には▲3五銀(下図)と強引に攻めを続けるしかありません。

後手としてもけっこうドキっとする一手ですが、冷静に対応すれば大丈夫です。

上図以下、△2五歩(下図)

この叩きが後に▲4四銀 と角を取らせない好手です。

ここで▲2八飛 と引けば△3五歩 で銀がタダ・・・

▲4四銀 と角を取れば△2六歩 と飛車を取られる手が厳しいので・・・

上図以下、▲2五同飛(下図)

歩を取るしかありませんが・・・

上図以下、△3三桂(下図)

△3三桂 と飛車に当てながら桂を跳ねるのが振り飛車のような気持ちいい捌きですね。

この時、▲4四銀 と角を取ると△2五飛 と最高の形で飛車を取れるのが△2五歩 と叩いた効果です。

上図以下、▲2一飛成 △3五飛(下図)

先手は飛車を成り込むしかありませんが、△3五飛 と銀を取れば先手に有効な手がなく後手優勢になっています。

ここまでの手順が△8五飛 と引いた時からの狙いです。

飛車先の歩を交換せず、すぐに▲2七銀 と棒銀を狙ってきた時はお試しください。


AIが示した優勢になってからの一例

これで後手優勢ですが、最善を尽くされると難しいのでAIが示した一例を紹介します。

上図以下、▲2八竜 △2五飛(下図)

▲2八竜 と引くのが最善の頑張りになります。

この手には△2五飛 とぶつけるのが気持ちいい一手です。

▲2七歩 と交換を避ければ完全に後手ペースなので・・・

上図以下、▲2五同竜 △同桂(下図)

竜と飛車を交換する方がまだ紛れがありますね。

ここで▲3九金 と受けたら後手も△6二玉 と陣形を整えれば充分です。

なのでAIは▲2八飛(下図)と打つ手を推奨していましたが・・・

上図以下、△2六銀(下図)

ガツンと△2六銀 で飛車を押さえれば後手優勢です。

以下、一例になります。

上図以下、▲6八玉 △3七桂成 ▲同桂 △同銀成 ▲2一飛成(下図)

上図以下、△2二飛 ▲同竜 △同銀 ▲2三歩(下図)

ちょっと先手に反撃を許していますが・・・

上図以下、△2九飛(下図)

この飛車打ちで後手勝勢です。

4九の金を逃げれば△2三飛成 で盤石ですし・・・

▲2二歩成 のように攻めてきたら△4九飛成 が厳しいですから・・・

優勢になった後はここまでの手順を参考に勝ち切ってください。


最後に

速攻の棒銀対策として

・銀の進出を止める△3三桂(下図)


・飛車の横利きで受ける△8四飛(下図)


・飛車先の逆襲を狙う△8五飛(下図)

の3つを覚えれば、いきなり攻め潰される展開は避けられると思います。

速攻を封じて局面を落ち着ければどうにかなると思うので、もし棒銀をやられた時はお試しください。