人生詰んだニートのブログ

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【きのあ将棋】郷谷さん(上級)に「先手番 三間飛車トマホーク」で挑む【▲1五銀 での玉頭戦】

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今回は、きのあ将棋の

郷谷さん(上級)

に「先手番 三間飛車トマホーク」で挑んだ一局を紹介します。

少し前に「test-robo-強さ200」と指した一局と似た

△2四歩(下図)で▲2五桂 を防ぐ形

になったので、その記事の補足みたいな内容ですね。

実戦では負けた難しい玉頭戦を、局後に指し継いでもらったらあっさり制したAperyの手順をメインに解説します。


△1二香 を上がらない形でトマホークへ

先手が「私」、後手が「郷谷さん」です。

上図は、先手のノーマル三間飛車に対し、後手が持久戦の駒組みをしている所です。

本来なら△1二香 と穴熊を宣言してから攻めるのがトマホークの基本なんですが、ちょっとムリヤリ攻めてみました。

上図以下、▲5六銀 △9五歩 ▲5八金左 △7二金 ▲4五銀(下図)

▲5二金左 とちょっと固めてから▲4五銀 と出てムリヤリトマホークのスタートです。

上図以下、△8四飛 ▲1七桂 △2四歩 ▲2六歩(下図)

▲1七桂 に△2四歩 として桂跳ねを阻止してきましたが、すぐに▲2六歩 から攻めを狙うのが大切な一手です。

上図以下、△1四歩 ▲2五歩 △3五歩 ▲1四歩(下図)

△3五歩 と飛車筋を通す手には▲1四歩 と端を取り込む手が前に検討した時にAperyが示した一手です。

上図以下、△1四同香 ▲2七銀 △1六歩 ▲1五歩(下図)

継続手として△1六歩 の桂取りに▲1五歩 と香車を叩き・・・

上図以下、△1五同香 ▲2六銀(下図)

▲2六銀 と上がった時に香取りにするのがポイントです。

以前の対局では、ここで▲3六歩 ときたんですが、本譜はシンプルに駒を取り合う手順できました。

上図以下、△1七歩成(下図)

流れ的にも自然な一手ですよね。

こちらも狙い通り香車を取ります。

上図以下、▲1五銀(下図)

そして自然に見えた次の一手への対応が悪手で形勢が後手へ傾きました。

上図以下、△1八歩 ▲3四香(下図)

▲3四香 と急所を突き刺し

「これで優勢」

と思っていた所、検討では評価値が500点も後手に振れていました。

上図以下、△2五歩 ▲3三香成 △同桂 ▲6五歩 △1一香(下図)

△2五歩 の銀取りで攻めを催促し、△1一香 と打った局面は飛車と香車がよく利いていて先手の攻めが切れ模様です。

こうなったのも、良い手だと思っていた▲3四香 が△2五歩 の受けを見落とした悪手だったからです。

△1八歩 の所から何度かチャレンジしても自力では勝ちに繋がる手順が見つからなかったので、Aperyに指し継いでもらって答えを教えてもらいました。

お手本になる手順を覚えて今回の変化も攻略しちゃいましょう。


玉頭戦のお手本

上図は、▲1五銀 と香車を取った手に△1八歩 と打ってきた所です。

▲3四香 に変わる手順は次の通りです。

上図以下、▲1八同香 △同と ▲2四歩 △同角(下図)

まずは歩を取ってから▲2四歩 と取り込みます。

玉頭に歩を残せないので△2四同角 と取ってきましたが・・・

上図以下、▲2六香(下図)

▲2六香 が玉頭に駒を足しながら銀を助ける好手です。

もし▲2四同銀 と角を取ってしまうと▲同飛 と取られて玉頭への脅威が消えてしまうので後手優勢になります。

上図以下、△2三香 ▲6五歩 △3三桂 ▲2四銀(下図)

▲6五歩 で角の王手を利かせ、それから▲2四銀 といけば攻めが続きます。

上図以下、△2四同香 ▲2五歩(下図)

シンプルに▲2四同香 と取ると△同飛 で玉頭がサッパリしてしまうんですが、▲2五歩 と打って2五の地点で取る手を狙うのが好手です。

2五の地点で取れば角が玉を睨んでいるので△2五同桂 と取り返せませんから。

郷谷さんはその進行を嫌って反撃にきます。

上図以下、△6九銀 ▲2四歩 △7八銀成 ▲2七香(下図)

△6九銀 の飛車取りを無視し、▲2四歩 ~ ▲2七香 と玉頭への戦力を足したのが急所を見極めた見事な手順ですね。

これで後手は玉頭からの攻めを受けるのが難しくなっています。

上図以下、△2八飛 ▲3八金(下図)

△2八飛 の王手香取りも▲3八金 と受ければ大丈夫です。

上図以下、△3八同飛成 ▲同玉 △2八金 ▲4八玉 △2五歩(下図)

どうにか玉頭を受けようとしますが・・・

上図以下、▲2五同香 △2七金 ▲2三飛(下図)

ガツンと飛車を打ち込んで寄りです。

上図以下、△1一玉 ▲1三飛成 △1二香 ▲3三角成(下図)

角切りの王手で桂を入手し・・・

上図以下、△3三同金 ▲2三桂(下図)

▲2三桂 と王手に打ち込んだ所で郷谷さんの投了となりました。

△2一玉 と逃げれば▲3一桂成 ~ ▲3三竜 の一間竜で詰みなので桂を取りますが・・・

上図以下、△2三同金 ▲1二竜(下図)

と竜を捨てれば、△1二同玉 ▲2三歩成 ~ ▲1二金 までの詰みです。

緩みのない玉頭戦で参考になる手順でしたね。


最後に

三間飛車トマホークの▲1七桂 に対し、桂跳ねを防ぐ△2四歩 の変化で、▲2五歩 の仕掛けに△3五歩(下図)と飛車筋を通してきた場合・・・

上図以下、▲1四歩 △同香 ▲2七銀 △1六歩 ▲1五歩(下図)

香車を1五まで釣り上げるのが好手です。

そして本譜のように後手が桂を取り、先手が香車を取った形で△1八歩(下図)と打ってきたら・・・

一見よさそうに感じる▲3四香 ではなく・・・

上図以下、▲1八同香 △同と ▲2四歩(下図)

と進めてください。

郷谷さんは△2四同角 と取ってくると思うので、そこで▲2六香(下図)と玉頭に駒を足しながら銀を助ければ優勢です。

玉頭戦では玉頭に厚みや嫌味を残すのが大切なので、局面をサッパリさせないことを意識するといいですね。

もし今回と似た局面になったらAperyの指し方を参考に勝ち切ってください。