人生詰んだニートのブログ

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【ニート将棋】AI推奨の▲3五歩を試したらスムーズに勝てた【角換わり腰掛け銀】

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30代職歴なし、やり切った感があって将棋記事にも飽きてきたニートです、こんにちは。

今回は、寝起きに「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」と指したら前に紹介した下記リンク記事と類似形になり・・・


dame-ningen.hatenablog.jp


AIが推奨していた一手であっという間の勝ちになった将棋を紹介します。

実戦の中で現れた

・手待ちの工夫
・十字飛車
・寄せ手順
・実戦詰将棋

などから何かしら棋力アップのお役に立てれば嬉しいです。


手待ちをする△2二歩

先手が「私」、後手が「郷谷さん(上級-)」です。

上図は「角換わり腰掛け銀」で▲4五桂 と跳ねた形でよくやられる△4三銀 を指された所です。

スキを作らず待つ有力な一手ですね。

この手にはとりあえず一歩交換にいくのが定番の流れです。

上図以下、▲2四歩 △同歩 ▲同飛(下図)

ここで△2三歩 や△1三角 なら本で見た展開になりそうですが・・・

上図以下、△2二歩(下図)

低く受けた△2二歩 が郷谷さんの工夫でした。

一見、玉が狭くなって損に見えますが、この手は余計な手を指さないための一手なのでそこまでの悪手でもありません。

上図以下、▲2九飛 △5四歩 ▲6六歩(下図)

先手が無難な駒組みをした所で・・・

上図以下、△2三歩(下図)

低く打った歩を進めれば、スキのない形で待つことができます。

ヘタに△6三金 とか指すよりもまとまった良い形ですね。

あえて手損する△2二歩 で手を渡すのはけっこう有力かもしれません。


本筋の▲3五歩

前は▲7五歩 と桂頭を狙って形を乱す手を指しましたが、ここでは違う手が有力です。

上図以下、▲3五歩(下図)

玉に近い3筋から手を作るのが普通ながら厳しい一手ですね。

上図以下、△3五同歩 ▲7一角(下図)

本譜は素直に取ってくれたので▲7一角 から攻めが決まりました。

上図以下、△8一飛 ▲4四角成(下図)

ズバっと角を切り・・・

上図以下、△4四同銀 ▲2四歩(下図)

▲2四歩 から十字飛車を狙うのがAI推奨の手順です。

上図以下、△2四同歩 ▲同飛(下図)

この銀取りが受けにくいですね。

上図以下、△4五銀 ▲同銀 △2二歩(下図)

取られる銀と桂を刺し違えて△2二歩 と受けましたが・・・

上図以下、▲3四銀(下図)

シンプルに銀を進出すれば攻めが続く先手ペースになります。

上図以下、△3六桂 ▲5八金 △3七角(下図)

手番が回ってきたので寄せにいきます。


力を溜めるのが最善だった

上図以下、▲2三歩(下図)

本譜はシンプルに▲2三歩 と攻めましたが、ここは▲3三歩 や▲4四銀 と力を溜めて3筋を狙うのが急所だったようです。

先手玉に余裕があるので確実な攻めをする方が本筋なのかもしれませんね。

上図以下、△4八桂成 ▲2二歩成(下図)

手抜きの△4八桂成 には▲2二歩成 が強烈でした。

もし△2二同金(下図)と取ると詰むのが痛いですね。

せっかくなので実戦詰将棋として出題します。お時間のある方は解いてみてください。

答えは数行下の見出しで書きます。







実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、▲2二同飛成(下図)

飛車を切ってしまうのが好手ですね。

△2二同玉 は▲2三銀 △1三玉 ▲2二銀 △2四玉 ▲2五金(下図)とベタベタ王手すれば詰みます。

なので▲2二同飛成 には△4一玉(下図)と逃げるしかないんですが・・・

上図以下、▲4二銀(下図)

この銀打ちで玉を4筋に残したまま金を入手すれば・・・

上図以下、△4二同金 ▲同竜 △同玉 ▲4三金(下図)

どこへ逃げても頭金までの詰みですね。


色々な寄せがあった

局面を戻します。

上記の詰みがあるので△2二同金 とは取れません。

上図以下、△4二玉 ▲3二と △5三玉(下図)

玉を逃げるしかありませんが、ボロっと金を取りながら迫れば先手勝勢です。

ここで▲7二銀 と挟撃体制を作るのがAI推奨の寄せでしたが・・・

上図以下、▲2三飛成 △6二玉 ▲4二と(下図)

筋悪の私は▲2三飛成 と右辺からのみ迫る一手で寄せにいきました。

取れば詰みの▲4二と があるのでこれはこれで成立しています。

上図以下、△5八成桂 ▲7九玉 △5三金打(下図)

金を打って粘ってきましたが・・・

上図以下、▲5二と △同金 ▲4二金(下図)

取れば詰みの▲4二金 を打てば寄りです。

以下、△3三桂 ▲同竜 と進んで郷谷さんの投了となりました。


ちょっとカッコイイ寄せの一手

実戦とは違う寄せ手順も紹介します。

上図以下、▲5二と △同金 ▲6三銀(下図)

▲4二金 ではなく▲6三銀 と打つのも有力でした。

正しく応じられると詰みませんが、怖い変化がテンコ盛りです。

上図以下、△6三同金 ▲5二金(下図)

この金打ちがドキッとする一手ですね。

△7二玉 と逃げると▲6三竜(下図)と切る手があります。

取れば▲6二金打 までの詰みなので△8二玉 と逃げるしかありませんが、▲8三金 △同玉 ▲7二銀(下図)と迫れば詰みです。

△9二玉 なら▲8一銀不成 から・・・

△9三玉 なら▲7三竜 から詰みます。

ちょっと盲点だったのが△8四玉(下図)と逃げた時の一手でした。

上図以下、▲7四竜(下図)

この竜捨てが好手で詰みます。

取れば▲7五金 ですし、△9三玉 なら▲8三金 からの詰みです。

この手がパっと見えなかったので、実戦だったら逃したかもしれません。


逃げると詰む▲5二金 は△同玉(下図)と取るのが正着です。

これで詰みはないようですが、次の一手が好手で寄せ切れます。

上図以下、▲6一銀(下図)

△6一同飛 なら▲4三銀成 △6二玉 ▲3二竜 から・・・

△6一同玉 なら▲6三竜 から詰むので△6二玉(下図)と逃げるのが最善です。

上図以下、▲7二金 △5一玉 ▲6三竜(下図)

この場合は▲7二金 ~ ▲6三竜 と迫り、必死を掛ければ勝ちになります。

ギリ詰まないなら▲6三銀 ではなく▲4二金 と迫った実戦の一手は正解だったのかもしれません。


最後に

郷谷さんに角換わり腰掛け銀をやると下図のような局面にはよくなります。

この形になったら▲3五歩 から攻めるのがオススメです。

類似形になった時はお試しください。