元々居飛車党だったのに「ぴよ将棋」の攻略で「三間飛車」とか「中飛車」ばっかり指していたら過去の記憶が消えてしまったのか
居飛車の指し方が分からなくなっちまった!
っていう事態に遭遇したゴミクズニートです、こんにちは。
元々そんなに強くなかったけど
っていう最悪の状況によって激烈な棋力低下を招いてしまった感がある・・・
色々やった末に弱くなるってさ・・・
無意味すぎて話にならねぇ・・・
「適応力が低いんだから色々なものに手を出さず1つに集中した方がいい」
という低能ニートの教訓ができました。
迷走中の愚痴も済んだ所で本題に入ります。
つい先日、こんなツイートをしました。
ずっと振り飛車ばっかりやってたから「久しぶりに角換わりでもやってみよう」と居飛車縛りで「郷谷さん(上級-)」に挑んだらこのザマよ・・・
— ヤス@将棋好きの「30代 職歴なし ニート」 (@tendon210) 2023年3月6日
朝からボロ負けして今日を生きる気力がない・・・ pic.twitter.com/Pb8AsWCepj
「きのあ将棋」の「郷谷さん」と久しぶりに居飛車で戦ったらボロ負けした時のものです。
角換わりの優勢になれそうな局面でことごとくゴミ手を指し、
「もう少し上手い攻め方があったような・・・」
「あれ? こんなに手が続かないもんだっけ?」
みたいな困惑将棋の末の結末がコレでした。
過去にいくつか記事にした攻略パターンすら忘れてる・・・
そんな中、必死に記憶をたどった末に
「郷谷さんにはこんな手が通用したような・・・」
というまだ記事にしてなかったと思う一手で勝利を掴んだので、今回はその手順を紹介します。
正しく応じられると難しいけど、ミスれば一気に勝ちに持っていける
そんな攻略手順をお楽しみください。
横歩取りを避けて先手番で一手損角換わりをやる
先手が「私」、後手が「郷谷さん(上級-)」です。本局のスタートは上図の横歩取り模様から・・・
上図以下、▲2二角成(下図)
角交換にいく手から始まりました。
横歩取りは勝てる気がしないため、先手なのに手損してまで角換わりに逃げるヘボっぷりです。
単に後手番に回っただけになるのでメリットもそんなになく、もう少しどうにかしたい所ですね。
駒組みが進み、相腰掛け銀になったのが上図・・・
ここから飛車先の歩交換を狙うのが個人的に定番の流れです。
上図以下、▲4五歩 △同歩 ▲同桂(下図)
3三の銀をどかし、▲2四歩 を狙う穏やかな展開ですね。
上図以下、△4四銀 ▲4六歩 △4三銀 ▲2四歩(下図)
1回▲4六歩 と支えた手に△4三銀 と引かれるまではよくやられる手順です。
そして2筋で一歩交換を済ませてから進んだのが下図になります。
△5四歩 と5筋の歩を突いたスキを突ければ優勢になれそうですね。
ここで指した一手が今回のポイントになる一手です。
形を乱す▲7五歩

AIは▲3五歩 が正着と示していましたが、郷谷さんには次の一手も使えます。
上図以下、▲7五歩(下図)
形を乱しに桂頭に突っかける一手です。
ここで△8三角 と打たれ、2九の飛車を牽制しながら桂頭を受けられると難しいんですが・・・
上図以下、△5五歩 ▲6七銀 △7五歩(下図)
郷谷さんは角打ちを保留する展開に進むことがあるので攻めが成立したりします。
上図以下、▲7四歩(下図)
ここでも△8三角 がヤッカイな一手で、もし打たれたら飛車を見捨てる激しい攻め合いになります。
上図以下、△7四同金 ▲7一角(下図)
本譜は素直に取ってくれたので▲7一角 が成立しました。
△7二飛 や△5二飛 は▲4四角成 △同銀 ▲6三銀 の飛車・金両取りがうるさいですし・・・
△4二飛 は▲4四角成 △同銀 ▲5三銀 と絡めば強引ながら手が続きそうです。
上図以下、△8一飛 ▲6二角成(下図)
なので△8一飛 と逃げましたが、▲6二角成 と嫌な位置に馬を作れば先手ペースです。
筋悪の寄せでも勝ち切る

いつも通りの筋悪ですが、ここから勝ち切った手順も書いておきます。
上図以下、△4七歩 ▲3八金 △2二玉 ▲6三馬(下図)
△4七歩 を取ると△3八角 で事件ですが、▲3八金 とかわせば大丈夫です。
▲6三馬 は
「飛車が一段目にいると寄せにくいかな?」
と思って指しましたが、ここは単に▲5三桂成 の方がよかったようです。
上図以下、△8四飛 ▲5三桂成 △同銀 ▲同馬(下図)
この時、飛車が8一にいた方がいいと判断すれば▲6三馬 は不要でした。
個人的には飛車が一時的に無力化してる上図の方が好みです。
上図以下、△6五歩 ▲4五歩(下図)
攻め駒が微妙なので自陣の駒を攻めに参加させる▲4五歩 で補います。
上図以下、△4六桂(下図)
歩を突いたスキを狙う桂打ちには▲4四歩(下図)と踏み込むのが最善でした。
上図以下、△4四同銀 ▲同馬 △3三角 ▲3四馬(下図)
飛車が生きている内に寄せ形を作るのがAIの読みで・・・
上図以下、△3八桂成 ▲4一銀(下図)
上図のように進めていれば▲4五歩 が絶好の一手になる快勝譜だったかもしれません。
以下、△2九成桂 には▲3二銀成 △同玉 ▲4三銀 と絡んで寄り筋です。
本譜はそこまで踏み込む気はなかったので、△4六桂 には▲3七金(下図)とかわし・・・
ゆっくり攻める展開を意識していたんですが・・・
上図以下、△4二角 ▲4三馬(下図)
△4二角 がちょっとヌルイと見て▲4三馬 から一気の寄せを狙いました。
角を弱点として手が続けば勝てそうです。
上図以下、△4三同金 ▲4四銀(下図)
受けにくい銀打ちが入り・・・
上図以下、△4四同金 ▲同歩(下図)
急所に歩が進んだ上図は先手優勢です。
上図以下、△5六歩 ▲同銀 △4八歩成 ▲4三歩成(下図)
どうにか寄り形に持ち込めました。
上図以下、△5八桂成 ▲7九玉 △2四角(下図)
角を逃げた△2四角 は悪手だったので気持ちいい決め手があります。
上図以下、▲2四同飛(下図)
シンプルに角を取ってしまえば受けが難しいです。
上図以下、△5五歩 ▲3一角(下図)
ここで郷谷さんの投了となりました。
以下は、△1二玉 ▲1三銀 △同桂 ▲2二金 などで詰みですね。
正着だった▲3五歩 の狙い筋

上図は、本局のポイントになった▲7五歩 の一手前の局面です。
ここでの正着は7筋ではなく3筋の歩を突き捨てる▲3五歩(下図)でした。
1つの狙い筋として△3五同歩(下図)と素直に取ってくれた時の攻め方を紹介します。
上図以下、▲7一角(下図)
この角打ちが急所の一手になります。
△4二飛 と逃げれば攻めは決まりませんが、それならすぐに角を取られる心配もないので▲7九玉 と囲って一局です。
攻めが決まる一例として十字飛車を狙う展開を紹介しておきます。
上図以下、△7二飛 ▲4四角成 △同銀 ▲2四歩(下図)
△7二飛 と角取りを確定させた場合は、▲4四角成 から▲2四歩 と合わせれば・・・
上図以下、△2四同歩 ▲同飛(下図)
浮いた4四の銀を狙う十字飛車で手が続きます。
以下、△4三歩 と受けるくらいですが、▲2三歩 と拠点を作っておけば先手が面白いです。
△5四歩 と突いた形ではこういった攻めを含みに手を作れば指しやすくなるみたいですね。
▲7五歩 に△8三角 と受けた場合

上図は、本局のポイントになった▲7五歩 を突いた所です。
ここで△8三角(下図)と受けるのが1つの形なので、一例を紹介しておきます。
上図以下、▲7四歩 △同角 ▲2七飛(下図)
△7四同角 が2九の飛車を睨んでるのがヤッカイです。
放置すると△5五歩 ▲4七銀 △同角成 ▲同金 △3八銀 の両取りを食らうので▲2七飛 とかわすのが無難ですね。
上図以下、△7五歩 ▲6七銀(下図)
次に▲7五歩 と拠点を作られるとヤッカイなので△7五歩 と受けますが、それには▲6七銀 と引いて▲7六歩 の合わせから位の奪還を狙えば一局です。
こういう展開になるなら飛車先の歩を交換した後に▲2九飛 ではなく▲2七飛 と引いておいた方がいいのかもしれません。
この辺は研究すると何か見つかるかもしれませんね。
最後に
負け続けの将棋から記憶を振り絞って指した郷谷さんに有効かもしれない▲7五歩(下図)
について書いてみました。
△8三角 の受けがヤッカイでそう簡単にはいきませんが、受け間違えれば本譜のように攻めが成立する怖い一手です。
腰掛け銀で手詰まり模様になった時の打開策として使えなくもないので、惑わしの一手をお探しでしたらお試しください。