今回は「ぴよ将棋w」の
Lv6 ピヨ吉(12級)
に「ノーマル三間飛車」で挑み、45手で勝った一局を紹介します。
10級以下になるとけっこう無茶な指し方をしても勝てる一例としてお楽しみください。
まずは美濃囲いへ囲う
先手が「私」、後手が「ピヨ吉(12級)」です。初手から、▲7六歩 △8四歩 ▲7八飛 △8五歩 ▲7七角(下図)
短手数で終わった将棋でも、序盤は基本に忠実に指しました。
▲7八飛 と三間飛車に振り、△8五歩 を▲7七角 と受ける定番のスタートです。
上図以下、△3四歩 ▲6六歩 △6二銀 ▲6八銀(下図)
△3四歩 と角道を開けた手には▲6六歩 と角交換を拒否し、角交換からゴチャっとする変化を避けるのが無難です。
こうすればゆっくりと相手の動きに合わせて駒組みを進める初心者に優しい流れに持ち込めますから。
上図以下、△4二玉 ▲4八玉 △3二玉 ▲3八銀(下図)
▲3八銀 から美濃囲いを目指すのが個人的に好きな一手です。
相手の動き次第では玉を囲わず▲1五歩 まで端を詰めてから
▲6七銀 ~ ▲5六銀 ~ ▲4五銀
と攻める「トマホーク」という戦法を視野に入れています。
この手順は穴熊対策とかを意識するようになってから覚えればいい変化なので今は気にしなくても大丈夫です。
上図以下、△8三飛 ▲3九玉 △4四角 ▲2八玉(下図)
△8三飛 は12級らしい手損ですね。
この手得を活かして自玉を▲2八玉 までしっかり囲い、万全の体制を築くのが大切になります。
上図以下、△2二角 ▲5八金左 △8二飛 ▲1六歩(下図)
△2二角 ~ △8二飛 もさらに手損する疑問手です。
先手はガッチリ囲って準備が整ったのでここから仕掛けの準備をしていきます。
上図以下、△4二銀 ▲6七銀 △6四歩 ▲5六銀(下図)
▲5六銀 でちょっと牽制します。
△4四歩 や△3三銀 などで角道を止めれば▲7五歩 から石田流を目指す予定でした。
上図以下、△9二香 ▲4五銀 △3三玉(下図)
3四の歩を狙った▲4五銀 に△3三玉 と受けたのが短手数で終わるキッカケになった一手です。
ここから級位のひよこ相手ならではの雑な手順で攻略します。
大雑把な攻めで勝ち切る
玉がむき出しになったので露骨な王手をしてみました。
上図以下、▲6五歩 △3二玉 ▲6四歩 △5一金右(下図)
▲6五歩 の王手に△3二玉 と引かれてみるとちょっと強引だった気がしますね。
でも▲6四歩 で歩得をしておけばそんなに悪くありません。
上図以下、▲3四銀 △6一金 ▲2二角成 △同玉(下図)
△7七角成 ~ △8六歩 と攻められる手をちょっと気にしていましたが、見送ってくれたので▲3四銀 と出た後にこちらから角交換にいきました。
ここで強引な決め手があります。
上図以下、▲6三歩成 △同銀 ▲4五角(下図)
歩を成り捨てて銀を吊り上げ、▲4五角 で玉頭と銀取りを狙うのが雑な決め手です。
ピヨ吉が受けを間違えたのであと5手で終わります。
上図以下、△7二金 ▲2三銀成(下図)
△7二金 と銀を守ったので▲2三銀成 から寄りですね。
上図以下、△3一玉 ▲6三角成(下図)
▲6三角成 と質駒の銀を取った手が▲2二銀 の詰めろなのが大きいです。
粘ることもできなくはないですが、12級ということもあり素直な対応をしてくれたのでアッサリ終わりました。
上図以下、△6三同金 ▲2二銀(下図)
これで詰み、ピヨ吉の投了となりました。
雑な勝ち方だったので内容的にはイマイチでしたね。
最後に
けっこう雑な攻めでしたが、序盤の手得を活かして自玉を固めたおかげで怖い所がなかったですね。今回のようにしっかり美濃囲いに囲ってから攻めれば12級にはなかなか負けないと思います。
イマイチ勝てない方は
玉を囲ってから攻める
というのを試すといいかもしれません。
ちょっとした基本を覚えれば勝てるようになると思いますよ。