人生詰んだニートのブログ

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【ぴよ将棋w】vs ひより(13級)37手で終わった「棒銀」の一局【Lv5】

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今回は「ぴよ将棋w」の

Lv5 ひより(13級)

に37手で勝った「棒銀」の一局を紹介します。

見所は

・悪あがきの△2二飛

・歩を重ねる攻め

・銀捨ての決め手

の3つです。

13級らしい受けミスをした時に勝ち切る一例としてお楽しみください。


歩成りを無視する大ミス

先手が「私」、後手が「ひより(13級)」です。

初手から、▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3三角(下図)

シンプルな棒銀を狙うので▲2六歩 ~ ▲2五歩 と飛車先の歩を伸ばしました。

それを△3三角 と受ける普通のスタートです。

上図以下、▲3八銀 △3二銀 ▲2七銀 △3一金(下図)

△3二銀 ~ △3一金 はちょっと変則的な駒組みですね。

こちらはかまわず銀を進めていきます。

上図以下、▲2六銀 △1四歩 ▲3六歩 △5五角(下図)

▲2六銀 に△1四歩 と受けられたので、3筋方面から攻めようと▲3六歩 と突きました。

飛車のコビンが空いた所を覗く△5五角 で銀の立て直しを余儀なくされましたが・・・

上図以下、▲3七銀 △5二玉 ▲2四歩 △4一玉(下図)

一歩交換を狙った▲2四歩 を△同歩 と取らず△4一玉 としたので37手で終わる強烈な攻めが決まりました。

上図以下、▲2三歩成(下図)

急所に「と金」ができて先手優勢です。

ただ、ここで精一杯頑張れば後手もまだまだ戦えなくもありません。

本譜の前にその一例を紹介します。

上図以下、△2三同銀 ▲同飛成 △2二飛(下図)

△2三同銀 と「と金」を処理して△2二飛 とぶつけるのが先手を惑わす手順です。

ちょっと怯むと危ない展開になっています。

上図以下、▲4三竜 △4二歩 ▲5三竜(下図)

▲2二同竜 △同角 ▲2八飛 のように飛車交換からじっくり攻める手もありますが、▲4三竜 ~ ▲5三竜 と角を狙うのがApery推奨の手順でした。

△2九飛成 なら▲5五竜 と角を取れば後手から早い手もなく先手優勢なので・・・

上図以下、△2五飛 ▲2六歩(下図)

△2五飛 と角を受けるくらいですが、▲2六歩 で局面をハッキリさせれば先手持ちの展開です。

上図以下、△3七角成 ▲同桂 △2六飛 ▲2三角(下図)

やむを得ない△3七角成 ~ △2六飛 に▲2三角 と打つのが嫌らしい王手ですね。

△3二金 なら▲同角成 △同玉 ▲7六歩 で受けが難しいですし・・・

△2三同飛 なら▲同竜 △2二歩 ▲2八竜 で後手から有効な手がありません。

なので、△3二銀(下図)とガッチリ受けるんですが・・・

上図以下、▲3四角成 △4三銀 ▲3五馬(下図)

銀を使わせた効果で後手に早い攻めがなく、ゆっくりした展開に持ち込めるようになり・・・

上図以下、△2九飛成 ▲7六歩(下図)

と進めれば先手優勢です。


飛車筋が通っている時は△2二飛 とぶつけるのが悪あがきとはいえヤッカイな手になります。

優勢と油断している所にやると意外なミスをして逆転したりするので、ダメとあきらめず突っ込むのがいいですね。


歩を重ねるのが最善

局面を戻します。

上図は、▲2三歩成 と先手の攻めが決まった所です。

△2三同銀 ~ △2二飛 と強くいくのが最後の抵抗でしたが、本譜は△4四角(下図)と引いたので明確に先手優勢になりました。

ここで攻めを繋げる好手があったので紹介します。

上図以下、▲2四歩(下図)

単に▲3二と と銀を取ると△同飛 で少しヌルイ感じがありますが、▲2四歩 と重ねるのが攻めを途切れさせない好手です。

こうすれば次に▲3二と △同飛 ▲2三歩成 と「と金」が急所にできて好調ですから。

軽い攻めで切らされがちな人は、少し溜めて攻めを継続する感覚を持つのが大事なのかもしれませんね。


「と金」引きも悪くないけど次善手

上図は、後手が△4四角 と引いた所です。

ここで▲2四歩 なら早い勝ちが狙えましたが、本譜は▲2四と(下図)と引きました。

これもたまに見る次に厳しい狙いを秘めた一手です。

上図以下、△5二玉 ▲3四と(下図)

▲3四と と角取りに寄るのが狙いでした。

ただ、この攻めは2二に駒があって角を引けない場合に有効なので、使い所を間違えた感はあります。

上図以下、△2二角 ▲2三と(下図)

確実に切れない攻めを狙うなら▲2三と ではなく▲2四歩 の垂らしが効果的でした。

先ほどの▲2四歩 と繋ぐ手順がいかに優秀かが分かる感じですね。

上図以下、△4四角 ▲3二と △4一金 ▲2一飛成(下図)

後手が疑問の対応をしたので本譜でも悪くない進行になりました。

上図以下、△5一金右 ▲4一と △同金 ▲3四桂(下図)

▲3四桂 と攻め駒を足して寄り筋に入っています。

上図以下、△8四歩(下図)

玉の退路を広げる△8四歩 ですが、逆に決め手を与える悪手になりました。

上図以下、▲8三銀(下図)

空いたスペースに捨てる▲8三銀 が強烈な決め手です。

△6二飛 と逃げれば▲4二金(下図)と打って詰んでいます。

上図以下、△4二同金 ▲同桂成 △同玉 ▲3二金(下図)

上図以下、△5二玉 ▲4一竜(下図)

で詰みです。

なので本譜はシンプルに△8三同飛(下図)と取ってきましたが・・・

上図以下、▲4一竜(下図)

飛車が縦にそれたので▲4一竜 が取れば詰みの強烈な一手になりました。

実戦は△4一同玉 と取ってきたので、▲4二金(下図)で詰み、ひよりの投了となりました。

ちなみに、△4一同玉 ではなく△6二玉(下図)と逃げても詰みます。

上図以下、▲6一金 △7二玉 ▲7一金(下図)

▲6一金 ~ ▲7一金 と玉の下から金を打って押していく尻金の手筋で詰みです。

上図以下、△8二玉 ▲8一金 △9二玉 ▲9一金 △8二玉 ▲8一竜(下図)

端まで押していって竜で王手すれば詰みますね。

けっこう使える手筋なので実戦で似た形になったらお試しください。


最後に

13級ということもあり、シンプルな歩成りを受けずに37手で終わりました。

大差の将棋とはいえ、悪あがきの△2二飛(下図)・・・


▲2四歩(下図)と攻めを繋ぐ一手・・・

などは実戦的な手として覚えておくと役に立つと思います。

勝てる将棋もちょっとした油断でダメになるので、少し深く読んで相手にスキを見せないのが大切ですね。