今回は「ぴよ将棋w」の
Lv4 ピヨ之(13級)
に後手番で挑み38手で勝った一局を紹介します。
見所は
・慌てて攻めない序盤
・スキを突く角打ち
の2つです。
13級を攻略する一例としてお楽しみください。
やや疑問の▲4八銀 ~ ▲7八金
先手が「ピヨ之(13級)」、後手が「私」です。初手から、▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3三角(下図)
上図以下、▲7六歩 △4二銀 ▲4八銀(下図)
△4二銀 で角交換を待ったら▲4八銀 と銀上がりで様子を見てきました。
これにはシンプルに飛車先を伸ばします。
上図以下、△8四歩 ▲7八金 △8五歩(下図)
先手が無難に8筋を受けるなら△8四歩 に▲3三角成 や▲6六歩 と指した方がよかったです。
△8五歩 まで伸ばされると一歩交換が受けにくいのでちょっと損かもしれませんから。
上図以下、▲3三角成 △同銀 ▲7七金(下図)
本局は角交換から▲7七金 と強引に8筋を受けてきましたが、これは形が悪いです。
完全に無い手ではないとはいえ、力が試される駒組みになりますね。
慌てずに自玉を安定させる
ちょっと悪形になった先手陣に満足してゆっくり駒組みを進めます。
上図以下、△3二金 ▲3九銀 △7二銀 ▲1八角(下図)
▲3九銀 は手損・・・
▲1八角 はもったいない感じ・・・
と思いましたが、場合によっては▲8八飛 と回って「阪田流向かい飛車」みたいな手も見た怖い手順です。
慌てて攻めると危なそうなので後手は自玉の安定を優先します。
上図以下、△5二金 ▲1六歩 △6四歩 ▲9八香(下図)
13級らしい疑問手の連続で後手有利になっています。
上図以下、△6三銀 ▲9六歩 △4二玉 ▲4八金(下図)
上図以下、△7四歩 ▲3八金 △7三桂 ▲9七香(下図)
先手がギクシャクした駒組みをしている間に後手は準備が整いました。
ここからシンプルな攻めを狙います。
あっという間の終局
上図以下、△6五桂(下図)
シンプルに跳ねた△6五桂 が先手陣の不備を突く一手です。
▲7八金 と引くのが最善ですが、△5七桂成 とド真ん中に成桂を作れば後手有利になります。
本譜は金を逃げなかったので・・・
上図以下、▲6八銀 △7七桂成 ▲同銀 △7八角(下図)
ボロっと金を取ってから△7八角 と先手陣のスキを突く角打ちが決まって後手勝勢です。
上図以下、▲6六銀 △6七角成 ▲7八桂(下図)
△6七角成 の詰めろ銀取りに▲7八桂 と打ち、銀取りを受けてきましたが・・・
上図以下、△5八金(下図)
肝心の詰めろを受けなかったので△5八金 の一手詰めが決まり、ここでピヨ之の投了となりました。
最後に
序盤の▲7七金 ~ ▲3九銀 ~ ▲1八角(下図)はちょっと怖い構想でしたが・・・そこから続く手が13級らしいチグハグ感で助けられた一局でしたね。
勝手に崩れるのが低級ならではの配慮だと思うので、無難な駒組みで待つのが攻略法になるのかもしれません。