人生詰んだニートのブログ

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【ぴよ将棋w】ピヨ丸(初段+)を「▲8五桂ポン」で倒す【角交換中飛車】

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今回は「ぴよ将棋w」の

Lv22 ピヨ丸(初段+)

を「▲8五桂ポン」で倒した一局を紹介します。

見所は

・「▲8五桂ポン」の成功例

・▲8五桂 への正しい対応

・実戦詰将棋(11手詰め)

の3つです。

角交換振り飛車で初段を倒す一例としてお楽しみください。


中飛車から向かい飛車へ

先手が「私」、後手が「ピヨ丸(初段+)」です。

初手から、▲5六歩 △3四歩 ▲5八飛 △4二銀(下図)

△4二銀 と相振り飛車を匂わせるスタートには・・・

上図以下、▲7六歩 △8八角成(下図)

▲7六歩 と角筋を通し、△4四歩 を待ってから方針を決めるのが今の所のパターンですが・・・

予想外の角交換から一手得できて悪くない序盤になりました。

そこから後手が矢倉模様に駒組みをしたのが上図です。

△8五歩 には▲5九飛 と中飛車を貫く方針もある所・・・

上図以下、▲8八飛(下図)

本局はちょっとやってみたい手があったので向かい飛車で受けることにしました。


「▲8五桂ポン」の成功例

ゆっくり駒組みをする展開も一局ですが・・・

上図以下、△4四銀 ▲7七桂(下図)

速攻気分だったので▲7七桂 から奇手を狙います。

上図以下、△3一玉 ▲8五桂(下図)

いきなり桂を跳ねて歩を取ってしまうのが「▲8五桂ポン」と呼ばれる攻め筋です。

あからさま過ぎて罠感バリバリの一手ですね。

この桂は取らない方がいいんですが・・・

上図以下、△8五同飛 ▲8六歩(下図)

本譜は素直に取ってくれたので▲8六歩 から8筋の逆襲が始まります。

後手は歩を持っていないので受けにくいですね。

上図以下、△8二飛 ▲8五歩 △4五角 ▲8四歩(下図)

ズンズン歩を進めるだけで先手ペースです。

ただ、△4五角 には▲5七銀 と受けておく手もあったかもしれません。

上図以下、△5六角 ▲5八金左 △4二金右 ▲8三角(下図)

△5六角 で8三への受けを足しましたが、▲8三角 とねじ込めば応手が難しく先手優勢です。

上図以下、△4五角 ▲6一角成(下図)

△8三同角成 は▲同歩成 で終わりなので△4五角 のように逃げるしかありません。

それには▲6一角成 と馬を作って▲8三歩成 を狙えば大丈夫です。

上図以下、△8七歩 ▲同飛 △3五桂 ▲8三歩成(下図)

飛車取りが確定して先手勝勢になりました。

上図以下、△2七桂成 ▲同銀 △同角成 ▲同玉 △5二銀(下図)

強引に銀を入手して△5二銀 と馬を捕獲しにきましたが・・・

上図以下、▲7二馬 △同飛 ▲同と(下図)

▲7二馬 ~ ▲同と で飛車の成り込みを確定させれば問題ありません。

ちなみに、AIは▲5二同馬 ~ ▲8二と の方が良いと判断していました。

どちらも勝勢なのでこの辺は好みですね。


後手は「▲8五桂ポン」を警戒する必要があった

成功例だけだとアレなので、局面を戻して「▲8五桂ポン」を見せられたら後手がどうすればよかったのかを紹介します。

上図は▲7七桂 と跳ねて次の▲8五桂 を狙っている局面です。

実戦は△3一玉 と囲ったので▲8五桂 がヤッカイな手になりましたが、ここは警戒して先手の左辺を牽制すれば難しい将棋でした。

上図以下、△6四歩(下図)

△6四歩 が牽制の一手です。

上図以下、▲8五桂 △6五歩(下図)

すぐ▲8五桂 と跳ねると△6五歩 と突き出す手があります。

▲6五同銀 だと△8五飛 と桂を取った手が銀当たりになり・・・

▲7七銀 と引くと△5七角 から馬を作られたり△4五銀 ~ △5六銀 で一歩入手して桂取りを狙われ・・・

▲5七銀 なら△8五飛(下図)と桂を取る手が成立します。

上図以下、▲8六歩 △8二飛 ▲7八金(下図)

8筋からの逆襲を狙いたいんですが、△7七角 のスキがあるので1回▲7八金 などで受ける必要があります。

上図以下、△6三金(下図)

その一手の猶予を活かして△6三金 と上がれば▲8五歩 に△7四金 と受けが間に合います。


取っても引いてもダメなので△6五歩 には▲7五銀(下図)と前に出るのが最善と示されましたが・・・

上図以下、△2四角(下図)

8五の桂には触れず、△2四角 と牽制したり、△3一玉 と囲っておけば互角の形勢のようです。

後手が攻めっ気を出すなら▲7五銀 に△8五飛(下図)と桂を取る手もあるようで・・・

上図以下、▲8六歩 △8二飛 ▲8五歩 △7七角(下図)

先手も攻めに専念すると上図のように進みます。

▲8五歩 ではなく▲7八金 と受ける手もあり、それなら後手も△6三銀 などで対応して互角の形勢になります。

上図以下、▲8九飛 △5七桂 ▲8六銀(下図)

△5七桂 の両取りに▲8六銀 と角を捕獲して互角というのが一例ですが、この辺は色々な手があって難しいです。

▲7七桂 に△6四歩 と左辺を牽制された場合、▲8五桂 は無理そうなので・・・

▲8九飛 ~ ▲6八金 などで陣形を整える感じに進めるのが良さそうです。


▲8五桂 は取らない方がいい

▲8五桂 と跳ねられる前に対処する手順の次は▲8五桂(下図)と跳ねられた後の基本的な応手も紹介します。

上図は△3一玉 と囲った手に▲8五桂 と跳ねた本譜の進行です。

ここで△8五同飛 と取ると評価値が先手有利(+600点)になりますが、この桂を取らなければそこまで差はつきません。

上図以下、△4五銀(下図)

桂を残して8筋をやや重い形にしたまま△4五銀 と歩を取りにいくのが正着でした。

上図以下、▲5七銀 △7七角 ▲8九飛 △3三角成 ▲8六歩(下図)

先手が▲5七銀 と歩を守ったら、後手は△7七角 から馬を作り、先手は▲8六歩 と桂を守るのが一例です。

ここからはお互いに手が出しにくく難しい将棋になりますね。

「▲8五桂ポン」をやられたら簡単に△8五同飛 と取らない方針で指すのが無難だと思います。


実戦詰将棋の出題

上図は先手の攻めが成功して後手玉に詰みが生じた局面です。

最後に実戦詰将棋として出題するので、ここから11手で詰む手順を考えてみてください。

答えは数行下に書きます。











では答えです。

上図以下、▲3四桂(下図)

この桂跳ねで詰みます。

・△1二玉
・△3三玉

の2つに分かれるのでそれぞれ解説します。


△1二玉 と逃げた場合

△1二玉(下図)と端に逃げた場合は・・・

上図以下、▲2二金 △同金 ▲同桂成 △同玉(下図)

▲2二金 から玉を引きずり出し・・・

上図以下、▲4二竜(下図)

一間竜で迫る▲4二竜 で詰みます。

実戦はここでピヨ丸の投了となりました。

上図以下、△3二金 ▲3一銀(下図)

合駒をするしかありませんが、▲3一銀 や▲3四桂 と王手を掛ければ・・・

上図以下、△1二玉 ▲3二竜(下図)

合駒利かずの詰みです。

手数は長いけど一間竜を知っていれば簡単な手順でしたね。


△3三玉 と逃げた場合

△3三玉(下図)と上へ逃げた場合は・・・

上図以下、▲4二銀 △同金 ▲同竜(下図)

▲4二銀 ~ ▲同竜 で上部へ追い出せば詰みます。

△3四玉 なら▲2六桂(下図)と打ち・・・

△4五玉 なら▲4六金 △5四玉 ▲6五銀打 の詰み・・・

△2四玉 なら▲3四金 △1五玉 ▲1六銀(下図)の詰みです。

この手順は▲4二銀 にすぐ△3四玉 と上部へ逃げた時にも使えます。


▲4二同竜 には△2四玉(下図)と逃げる手もありますが・・・

上図以下、▲2五銀 △同玉 ▲3六角(下図)

銀捨てから▲3六角 と打てば詰みます。

以下、△3四玉 △3五玉 △2四玉 △1五玉 のどこに逃げても▲2五金 までの詰みです。

これも▲4二銀 にすぐ△2四玉 と逃げた時に使える手順です。

金を1枚多く持ってる▲4二同竜 の変化なら△3四玉 や△2四玉 に▲2五金(下図)と捨てた方が紛れがなくて分かりやすいですが・・・

1つの答えで済ますためにどちらでも可能な手にしてみました。

以下、△2五同玉 ▲3六銀 から詰ました人も正解なので安心してください。


最後に

ピヨ丸(初段+)に「▲8五桂ポン」(下図)をやった一局から・・・

成功例と、後手が互角に持ち込む応手を紹介してみました。

居飛車側は

迷ったら▲8五桂を取らない

という方針を守ればいきなり負けになることはありません。

目先の駒得に釣られて食いつかないのが大事ですね。

初段くらいのひよこになら有効な罠として使えるので、もし苦戦してる方は「▲8五桂ポン」をお試しください。