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【ぴよ将棋w】vs ピヨ介(6級)51手で終わった「角換わり」の一局【Lv12】

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今回は「ぴよ将棋w」の

Lv12 ピヨ介(6級)

を51手で倒した「角換わり」の一局を紹介します。

見所は

・棒銀に▲4五桂 の速攻を狙う手順

・Apery推奨の明快な寄せ

の2つです。

級位のひよこに強烈な攻め筋が決まった将棋をお楽しみください。


薄い5三の地点を狙う▲4五桂

先手が「私」、後手が「ピヨ介(6級)」です。

上図は、普通の「角換わり」に進み、後手が棒銀を狙ってきた所です。

ここで後手陣の弱点を突く速攻があります。

上図以下、▲4五桂(下図)

現代ではお馴染みになった▲4五桂急戦です。

・△3一玉 と囲っている

・棒銀を狙った

ために生まれた

5三の地点が弱い

という欠点を突いた感じですね。

▲4五桂 には

・△2二銀
・△4四銀
・△4二銀

の3つに分岐するので、それぞれサラッと解説します。


△2二銀 と引いた場合

△2二銀(下図)と引いた場合・・・

△4四歩 の桂取りが間に合えば後手も悪くないんですが・・・

上図以下、▲7一角(下図)

飛車取りと5三の地点を狙う▲7一角 が強烈な一手で先手の攻めが続く形になります。

上図以下、△7二飛 ▲5三角成 △同金 ▲同桂成(下図)

急所に成桂ができ、△2二銀 が壁になっているので後手は窮屈です。

上図以下、△7五歩 ▲同歩 △同銀 ▲7六歩(下図)

後手が攻め合いを狙うなら7筋から動くしかありませんが・・・

上図以下、△7六同銀 ▲同銀 △同飛 ▲5二銀(下図)

▲5二銀 と打った先手の攻めが厳しく700点くらい先手有利というのがAperyの結論です。


△4四銀 と上がった場合

△4四銀(下図)と上がって受けた場合・・・

薄い5筋を受ける最善の一手になりますが、すぐに桂を取られる変化がなくなるので・・・

上図以下、▲1六歩(下図)

冷静に▲1六歩 と突き、△1五角 の筋を消してから▲2四歩 の一歩交換を狙えば先手充分です。


△4二銀 と引いた場合

本譜は△4二銀(下図)と引きましたが・・・

これには狙いの一手があります。

上図以下、▲5五角(下図)

飛車・香 の両取りで先手優勢です。

上図以下、△1五角 ▲5八金 △7三銀 ▲1一角成(下図)

と進み、いきなり技が決まって勝ちが近づきました。

ただ、▲5八金 は疑問で、▲3八金 と角成りを受けた方がよかったみたいです。


決め手を逃す

上図は、▲5八金 と指した穴を突かれて△3七角成 とされた所です。

ここから決め手を逃してちょっとだけ相手にチャンスを与えてしまいます。

上図以下、▲2四歩 △8六歩(下図)

▲2四歩 を無視して突いた△8六歩 は悪手でした。

ここで▲2三歩成(下図)と踏み込めば早い勝ちだったようです。

▲2三歩成 は詰めろなので、もし△8七歩成(下図)とこられても・・・

上図以下、▲3二と △同玉 ▲2一飛成(下図)

の簡単な詰みで先手の勝ちでした。

本譜はつい手拍子で▲8六同歩(下図)と取ってしまい・・・

上図以下、△3三銀(下図)

△3三銀 の悪手にも▲2三歩成 といけばいいのに対応を間違えて▲3三同桂成(下図)と指して微妙な流れになりました。

上図以下、△3三同桂 ▲2三歩成(下図)

これでも先手の勝ちは勝ちなんですが、桂馬を渡したので△2七桂 という粘りが生じています。

本譜は△2七桂 ではなく△4二玉(下図)と指してきたので・・・

上図以下、▲3二と △同玉 ▲2一飛成 △4二玉 ▲3二金(下図)

と無事に詰ますことができてピヨ介の投了となりました。

こういう終盤のヌルさが逆転を生むので気を付けたいですね。


▲2四歩 への補足

本譜は馬を作られてからの▲2四歩(下図)に対し、△8六歩 と突いてきましたが・・・

・△4七馬 って切る手はない?

・△2四同歩 って普通に応じられたらどうなるの?

という疑問を持った方もいるかもしれないので補足します。


△4七馬 から両取りを狙ってきたら

ここで△4七馬(下図)から両取りを狙う手が気になったかもしれませんが・・・

この形の場合、▲2三歩成 が早い攻めなので大丈夫です。

上図以下、▲4七同金 △3八銀(下図)

普通に△3八銀 の両取りを受け入れ・・・

上図以下、▲2八飛 △4七銀成 ▲2三歩成(下図)

▲2八飛 とかわせば▲2三歩成 が詰めろで入るので先手の勝ちです。


△2四同歩 と普通に取った場合

後手から攻める手はないので△2四同歩(下図)と取るのが普通の対応ですね。

これには狙いの攻め筋があります。

上図以下、▲2四同飛 △2三歩 ▲1四飛(下図)

香車を取った効果で▲1四飛 と回れるのがこの形の利点です。

上図以下、△2二金 ▲3四飛 △3三銀(下図)

△2二金 ~ △3三銀 がAperyが示した受けの手順ですが・・・

上図以下、▲2一馬(下図)

▲2一馬 と桂を取ってしまうのが上手い寄せです。

△2一同玉 は▲3三桂成 が厳しいので・・・

上図以下、△4二玉 ▲3三桂成(下図)

△4二玉 と逃げますが、それでも▲3三桂成 が厳しいです。

△3三同金 は▲3一銀 ~ ▲3三飛成 なので逃げますが・・・

上図以下、△5一玉 ▲2二成桂(下図)

こうなると後手は受けもなく先手勝勢です。


最後に

スキのある駒組みをする6級と「角換わり」になった場合・・・

▲4五桂(下図)といつでも跳ねられるようにすると勝ちやすくなります。

最近では定番になった▲4八金・▲2九飛型(下図)に組み、5三の地点が薄くなるのを待つといいかもしれません。

強烈な攻め筋の▲4五桂急戦について詳しくは下記リンクの本で書かれているので、興味があったら読んでみてください。