ダメ人間ブログ【ニートの愚痴と将棋の記録】

「30代職歴なしニートの闇」と「現実逃避としてやってる将棋」について書いているブログです

「速攻!ゴキゲン中飛車破り」のレビュー サラッと「超速」の基礎手順を学べる本

今回は、ゴキゲン中飛車への急戦をサラッと学べる本

「速攻!ゴキゲン中飛車破り」

のレビューをしたいと思います。


この本は、ゴキゲン中飛車に有力な急戦策

・超速
・超急戦

の基本的な駒組みや仕掛け方をザっと解説している本です。

2011年という

「まだ定跡としてそこまで整備されていない時期に発売した本」

ということもあり

「今の所はこんな指し方がプロ間では主流ですよ」

という感じで

「アマチュア向けに大まかな手順を紹介している入門書」

という印象でした。

そこまで深い所には触れてないため、「超速」について基本的な部分を一通り学びたい方にオススメできる一冊ですね。

この記事では

・大まかな内容
・収穫のあった部分

に触れながら感想を書いていくので、購入を迷ってる方のお役に立てれば嬉しいです。


「超速」を基礎からザっと学べる

全222ページ中、171ページも「超速」に割いていて

「今では指されていないマイナーな変化」

にも触れているのが本書の売りかもしれません。

例えば▲6八玉(下図)と囲った局面で・・・

今なら△3三角 と飛車先を受けるのが定番だと思いますが・・・

上図以下、△6二玉(下図)

あえて飛車先を受けず、仕掛けを誘う△6二玉 の変化が解説されています。

ここから▲2四歩 と仕掛けて先手を良くするのは知識0では難しく、意外な攻め筋の1つとして参考になりました。

他にも、△3二銀 ~ △4四歩(下図)の形で先手の仕掛けを受ける手順もあり・・・

現在の指し方に繋がるまでの試行錯誤が見られます。

過去の形とは言っても「ゴキゲン中飛車らしい指し回し」に対応する一例として参考になるので知っておく価値はあると思います。


「超速」に組むまでの怖い変化にも触れている

「超速」に向かうには6八玉型のまま▲3六歩(下図)と突きますが・・・

飛車のコビンが開いた瞬間に△5六歩(下図)から捌きを狙われるとけっこう困りませんか?

他にも、▲3七銀 と上がって中央が薄くなった瞬間の△5六歩(下図)とか・・・

いざ指されると

角交換をするのか・・・

歩を取るのか・・・

けっこう迷いますよね。

本書では序盤のポイントになる△5六歩 について一例ずつサラッと対応手順を解説しているので、いきなり不利になる展開は避けられるようになります。

こういうのを省略しない点はありがたいですね。


メジャーな作戦も一通り解説されている

「超速」で欠かせない作戦としては

・▲5五歩 の飛車捕獲作戦(下図)


・▲6六銀 の押さえ込み作戦(下図)

の2つですが、これらについては当時有力と見られた変化に広く触れていて参考になりました。

まだハッキリした結論が出ていないのもあり、違う作戦として

・上記2つを避けた形

・「超速」の▲4六銀 を保留する手

なんかも解説されているので、1つくらい好みの形が見つかると思います。

これらの手順を読むと居飛車側が試行錯誤している苦労の歴史」みたいなものが見えるので面白いかもしれません。


「超急戦」と「後手が超急戦を避けた変化」も解説されている

ゴキゲン中飛車には

「最新の定跡を知ってるかで勝敗が大きく分かれる作戦」

として

「超急戦」(下図)

がありますよね。

本書では「超急戦」について著者の「中村太地」先生が指した

「中村新手」が出た頃の手順

が解説されています。

現在のこの戦法に詳しい人が見たら古い情報かもしれませんが、定跡の流れとして知っておく意味はあると思います。


「超急戦」はお互いが乗らないと成立しないため、激しい変化を嫌うなら後手は避けることもできます。

その「超急戦回避の作戦」としてメジャーな△3二金(下図)と・・・

他2つの回避策(もったいぶるほどの手ではないですが、買った時の楽しみに伏せておきます)の3つの指し方がサラッと解説されています。

この3つに対する大まかな指し方が分かれば相手に回避されてもそこまで困らないですね。

ここまでの内容を理解すれば

・「超速」の基本的な指し方

・「超急戦」に関するそれなりな指し方

が分かるので、ゴキゲン中飛車への急戦策の基本は抑えられていると思います。


最後に

「速攻!ゴキゲン中飛車破り」

を読めば「超速」と「超急戦」について必要な知識が広く浅く身につくので

ゴキゲン中飛車」への急戦策

を基礎から学ぶなら悪くない一冊だと思います。

「最新の結論」を知りたければ直近の定跡書を買い、

・初期の頃の手順

・最新の定跡書では省略されている手順

に興味を持った時は本書を読んでみると面白いと思います。

意外と古い指し方も見直されることがあるので、1から知識を入れたくなったら読んでみてください。