人生詰んだニートのブログ

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【将棋で10級から初段を目指す】まずは基本を覚えて5級になる【初心者には負けない強さへ】

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最近「ぴよ将棋w」で「三段」をキープできるようになった将棋好きニートのヤスです、こんにちは。

将棋でちょっと勝てるようになってくると

「いつかあの人に勝ちたい!」

「初段になりたい!」

といった目標を持って上を目指すようになってきますよね。

でも

将棋を強くなる

初段になる

というのを意識してくると

「もっと強くなるには何から覚えればいいのかな?」

「将棋の本を読んでみたいけど、どれを買ったらいいか分からない」

「できればムダな出費を抑えて効率よく初段になりたい」

といった疑問や悩みを持ちませんか?

この記事では、そういった悩みを持ち始めた10級くらいの方に向けて

将棋歴20年以上

になった今の私が

「最初はコレを覚えるといいよ」

「級位者が読むならこの本がオススメ」

といった初心者の頃に欲しかった情報をまとめたので、一通り読めば効率よく強くなる流れが分かると思います。

ただ、10級からいきなり初段を目指すのはちょっと難しかったため、記事タイトル通り

まずは基本を覚えて5級になる

という現実的な目標をもとに

強くなるために必要な基礎知識

に絞って詳しく解説しました。

この記事を通して基礎を固め、初段へのステップになるしっかりした土台を築いてください。


「初心者には ほぼ100%負けない」くらいの強さが5級

まずは5級になる

と言われてもイマイチどんな感じがピンとこないかもしれないので

そもそも5級ってどんな状態なのか

について触れ、その後、5級になるための基本的な流れ解説していきます。

5級の目安になるのは
 
・基本的な攻め方、受け方を知っている
・玉の囲い方、囲うメリットが分かる
・駒組みでムダな手が減ってくる
・簡単な3手詰めが解ける
・基本的な手筋を知っている
・1つ得意戦法がある

など「将棋の基本」をけっこう覚えてきた状態ですね。

上記の基本を抑えると

・序盤からの大ミスが減り、逆に相手のミスに気付けるようになる

・無防備な相手には一方的に攻め込める

・あまりにも単純な攻めは食らわなくなる

・定番の詰みには気付けるから終盤が長引き過ぎない

・初心者にはできないちょっと上手な駒使いができる

・「この形になれば負けない」という勝ちパターンを持っている

といった感じで、一手一手に意味を持つため

「何となく駒を動かしているだけの初心者」には ほぼ100%負けない状態

になり、雰囲気的にも「ちょっと上手い人」感がある明らかに初心者とは違う将棋になります。

明確に「脱・初心者」を達成したのが5級

と思ってもらえれば大丈夫です。

このまま将棋を続けていると、いずれ

「将棋を勉強してない人」には負けなくなったけど「ちょっと強いおじさん」には勝てない

という壁にブチ当たると思いますが、そこが5級 ~ 3級くらいで、その壁を越えられるかが初段にいけるかの分かれ目ですね。

この記事では

まずは5級になる

が目標なので

どうやったら初心者にほぼ100%負けない5級になれるのか

を解説していきます。


「棒銀」を通して「基本的な攻め方」を覚える

将棋は

先に「玉」を詰ました方が勝ちのゲーム

なので、効率よく敵陣へ攻め込んで玉を捕まえるために

基本的な「攻め方」を覚える

のが先決になります。

それには将棋で最も有名な戦法

「棒銀」(下図)

を通して学ぶと効率がいいです。

なぜなら、将棋の攻めの形は

「飛車」の援護を頼りに「銀」を前線に送り出して敵陣の突破を狙う

上図のような形を基本としているからです。

「棒銀」には

・急所に駒を進める
・駒を交換する
・敵陣を破る

といった攻めのセオリーがギュッと詰まっているので、一通り手順を学ぶと

将棋で攻める時に必要な感覚が身につく

ため

「棒銀」を覚えれば初心者よりワンランク上の将棋になる

と言っても過言ではありません。

まずはその基本を覚えるため、初心者向けに「棒銀」の流れを解説した記事を用意したので、下記リンクの記事で雰囲気を感じ取ってください。


dame-ningen.hatenablog.jp


もしオフラインでも手軽に学びたいなら「棒銀の成功例2つ」を「初手から詰みまで」解説している下記リンクの本がオススメです。


この本の手順を覚えると攻めの感覚が掴めると思います。

過去にレビューを書いたので参考にどうぞ。


dame-ningen.hatenablog.jp


「棒銀」を覚えたら実戦で試す

「棒銀の基本手順」を覚えたら「きのあ将棋」の「入門」や「初級」レベルのAIで練習するのがオススメです。

きのあ将棋 コンピューター棋士との対局

勝ち方の一例として「きのあ将棋」の「初級レベル」に「棒銀」で勝った実戦譜のリンクも貼っておきますね。


「あひるがあがあじごく」を「原始棒銀」で倒した一局(35手で勝利)

「揖斐才蔵」を「棒銀」で倒した一局(31手で勝利)

「ナカビーⅡ世」を「棒銀」で倒した一局(75手で勝利)

「沙流紀子」を「棒銀」で倒した一局(53手で勝利)

「宇氏みう香」を「棒銀」で倒した一局(49手で打ち切り)

「ロレンツィオ」を「棒銀」で倒した一局(59手で勝利)

「郷谷さん」を「棒銀」で倒した一局(39手で打ち切り)


上記の実戦譜から

「相手が受けをミスれば短手数で勝てる棒銀の威力」

を感じ取ってください。

ちなみに「上級レベル」に「棒銀」が決まった実戦譜もあります。


「郷谷さん(上級)」を「原始棒銀」で倒した一局(17手で優勢、61手で勝利)


興味がありましたら成功例の1つとしてお時間がある時にでも読んでみてください。


「基本の3手詰め」を覚えて詰みパターンを頭に入れる

覚えたての「棒銀」を試してみると

「勝つには勝ったけど、けっこう長引いてダラダラした将棋になる・・・」

という感じになりませんか?

「棒銀」の攻めが成功しても紹介した棋譜のように短手数で決まらないのは

玉をキッチリ詰ますための基礎

が身に付いていないからです。

ここを改善するには

・「詰みそう」と気付く感覚
・読みを信じて詰ましにいく度胸

が必須なので、まずは

簡単な3手詰めならパッと解ける力

を身に付け、シンプルな詰みなら逃さないようになる必要があります。

その基礎を叩き込むために

駒別の特徴を活かした簡単な詰みパターン

を解説したので、下記リンクの記事で「基本的な詰み形」を覚えてください。


「金と銀」を使った基本の1~3手詰め

「香車」を使った基本の3手詰め

「桂馬」を使った基本の1~3手詰め

「角」を使った基本の3手詰め

「飛車」を使った基本の3手詰め


基礎を学んだ後は「3手詰めの問題集」を1~2冊解いて精度を上げるといいですね。

オススメは下記の2冊です。


「3手詰ハンドブック」は基礎固めに最適な問題が多く・・・

「3手詰将棋」は実戦形の問題が多いので・・・

この2冊を一通り読めば3手詰めの基本はバッチリです。

「3手詰めハンドブック」については過去にレビューを書いたので参考にどうぞ。


dame-ningen.hatenablog.jp


「定番の詰みパターン」を覚え、簡単な詰み筋に気付けるようになれば初心者よりワンランク上にいっているので

脱・初心者を果たした5級レベルの終盤力に到達した

と思って大丈夫ですよ。


基本的な「手筋」を学び、上手な駒の使い方を覚える

ここまでの流れで

・基本的な攻め方
・簡単な詰みパターン

を覚えれば「序盤」と「終盤」の基本は身につき、

無意味な手が多い超初心者にならほぼ負けない強さ

になっていると思います。

ただ、現状では相手が変化した時に的確に対応するための

中盤から終盤のねじり合いを制する力

が足りないので、ちょっとだけ格下の相手にはイマイチ勝ち切れないはずです。

そこで次に学ぶ必要があるのが

手筋

です。

手筋というのは

駒の特性を上手く活かした小技

のことで

的確に駒を使うために必須となるテクニック

になります。

将棋というのは

相手より効率よく駒を働かせた方が勝つゲーム

なので、手筋を学んで

それぞれの駒ならではの特徴を活かした有効な使い方

を覚えれば「将棋の質」がグッと上がってライバルと差をつけることができますよ。

その手助けとして

5級になるために必要な駒別の基本手筋

を解説した記事を書いたので、下記リンクを参照して「手筋の基礎」を身に付けてください。


歩の手筋1「合わせの歩」「底歩」
歩の手筋2「継ぎ歩」と「垂れ歩」
歩の手筋3「叩きの歩」
歩の手筋4「焦点の歩」

香の手筋1「田楽刺し」「歩の代用の香」
香の手筋2「歩の弱点を突く香」
香の手筋3「ロケット」「下段の香」

桂の手筋1「ふんどしの桂」「歩頭の桂」
桂の手筋2「控えの桂」「継ぎ桂」

金の手筋1「尻金」「送りの手筋」

銀の手筋1「割り打ちの銀」「タスキの銀」
銀の手筋2「腹銀」「尻銀」
銀の手筋3「下段に落とす銀」「桂頭の銀」

角の手筋 「両取りの角」

飛の手筋 「十字飛車」「一間竜」


ちょっと数が多いですが、5級になるために必要な基本手筋はザっと抑えてあります。

基本よりちょっと進んだ手筋の使い方も入れてあるので

全部を理解して使えるようになれば5級より強くなっている

かもしれません。

焦らずゆっくりと覚えていき、少しずつ実戦で浮かぶようになってください。

もっと広く手筋を学びたくなったら下記リンクの2冊がオススメです。


一通り有効な手筋がまとまった良書なので、答えを丸暗記するくらい読み込めばメッチャ強くなれますよ。

最初から上記の本で学んでも、私の記事を読んだ後の復習や力試しとして読んでもOKです。

実戦の中で手筋が浮かぶようになり、相手が変化しても駒を上手に使った対応ができるようになれば5級に到達していますよ。


「基本的な守り方」として「玉を囲う」ことも覚える

5級に必要な「攻めの基本」を覚えた所で、次は

基本的な守り方

を覚えるのが大切になります。

ここでいう「守り方」というのはそんなに難しいことではなく

攻める前に玉を囲って安全にしておこう

というだけの話です。

こう言われた時、

「なんで玉を囲うの?」

「最初に『将棋は先に玉を詰ました方が勝ちのゲーム』って言ってなかったっけ?」

「だったら守りに手を掛けず、攻撃に集中して一気に攻め切った方がよくない?」

という疑問を持つ方もいますよね。

それを体現するように

守りは無視して「居玉」のまま攻め一辺倒の「棒銀」をやっている

という方もいるかもしれません。

でも、そういった将棋の場合、

初心者相手なら攻め切れるけど、ちょっと強い人には通用しない

攻めのスキを突かれて反撃されたらすぐに詰まされて負けた

というあっけない将棋になってたりしませんか?

「なんか上手くいかない・・・」

「なんでこんなアッサリ負けるんだろ・・・」

という感じで行き詰まってきてるんじゃないでしょうか・・・

もしそんな感じなら

玉を囲う

というのを覚えると少し将棋が進歩します。

なぜなら、あっけなく負けるのは

玉が危険地帯に近すぎて反動がキツすぎたから

という超絶シンプルな理由だからです。

将棋というのは「絶妙にバランスの取れたゲーム」なので「お互いに正しく指していくと一方的にはいかない」ようにできています。

先行したから勝ちってほど単純ではない

ですし

いつも自分が先に攻め込めるわけでもない

ので

・相手からの反撃
・先に仕掛けられた時の対応

も視野に入れて戦う必要があるんです。

つまり、攻めの基礎を覚えた相手と指す場合は

攻めることだけじゃなく、攻められた時のことも考えなければいけない

ということです。

ここに気付かず受けを疎かにしている現在の将棋は、あなたがアッサリ攻め勝てる初心者と大差ない将棋なんですよ。

このままでは5級以上の人に勝てないのでずっと5級止まりです。

それを改善するには

玉の守りを固めて簡単に負けない形にしておく

という方針も取り入れる必要があります。

先に「玉」を詰ました方が勝ち

という考え方に対し

「玉」が詰まなければ負けない

という反対の考え方でしぶとく対抗する感じですね。

負けない

というのは言い過ぎですが

負けにくくなる

のは言えるので、その「負けにくい状態」にするために

「玉を囲う」ことでガードを上げる

のが大切になります。

そのためには

メジャーな玉の囲い

を参考に効率のいい守りの形を覚えるのがいいですね。

居飛車なら

・発展性のある「舟囲い」(下図)


・横からの攻めに強い「左美濃」(下図)


・上部からの攻めに強い「矢倉」(下図)


・攻守にバランスがいい「雁木」(下図)


・最強の守備力を持つ「居飛車穴熊」(下図)


振り飛車なら

・横からの攻めに強い「美濃囲い」(下図)


・最強の守備力を持つ「穴熊」(下図)


を基本の形として覚えておけばとりあえず大丈夫です。

駒の連結がいいキレイな形として何となく頭に入れておいてください。

これらの囲いの手順や使い所などは「ぴよ将棋w」攻略の初段前後の実戦譜を参照してください。


ぴよ将棋w(先手番 居飛車で攻略) カテゴリーの記事一覧 - 人生詰んだニートのブログ


ぴよ将棋w(先手番 三間飛車で攻略) カテゴリーの記事一覧 - 人生詰んだニートのブログ


しっかり囲った玉を攻略するにはそれなりのスキルがいるので

玉を囲うだけで初心者はけっこう苦労する

という現実もあり、これだけで

初心者には負けない5級の将棋

に近づける利点もあります。

自己主張の激しい攻め一辺倒の将棋ではなく、相手の主張に対応しながら押したり引いたりする将棋が指せるようになれば5級以上になれますよ。


3つの基本方針を守って安定した駒組みをする

5級になるために必要な基礎知識として、初心者の頃は知らない

・基本的な攻め方
・玉を囲う理由

の解説が一通り終わりました。

あとは実戦あるのみ

なんですが、いざ実戦になると

「効率のいい駒組みって分からないかも・・・」

「駒組みの基準ってあるのかな・・・」

「攻めと受けのバランスってどんな感じが理想?」

という感じで全体の方針にちょっと迷うと思います。

5級になるには初心者とは一味違う

バランスのいい駒組み

序盤に大ミスしない駒組み

が必須なので、それを達成するためには

① 攻めは「飛車」「角」「銀」「桂」

② 守りは「金」「銀」3枚

③ 自分の「飛車」の反対側に「玉」を囲う

という3つのポイントを抑えて「攻め」と「守り」のバランスがいい駒組みをするのが大切です。

これらの意味が持つ「将棋の基本」を理解し、曖昧な駒組みを改善してもらえたらと思います。


① 攻めは「飛車」「角」「銀」「桂」

攻めは「飛車」「角」「銀」「桂」

というのは将棋の攻めの理想を現した格言で、

この4枚が的確に攻めに活用できたら最高!

というシンプルな意味です。

実戦的に解釈すると

①「飛車」と「角」の活用から目指し・・・

② 大駒の援護を頼りに「銀」を前線に繰り出して敵陣の突破を狙い・・・

③ 最終的に「桂」まで攻めに使えたら最高!

という攻めの組み立て方を現した言葉になります。

「飛車」「角」「銀」「桂」の順番を基本に駒を活用して

この4枚が最大限に働く形を目指して攻めを組み立てる

のがコツになります。

具体的な手順としては・・・

・まずは攻めの起点として大駒を使うために▲7六歩 や▲2六歩 ~ ▲2五歩 と突いて「飛車」「角」の利きを広げる

・飛車の近くにある「銀」を前線に繰り出し「飛車」と「角」の援護を受けながら敵陣へ向かわせる

・「飛車」「角」「銀」の3枚で攻めが成立するなら仕掛け、足りなそうなら「桂」も攻めに加える

という感じです。

場合によっては先に「桂」から仕掛けるパターンもありますが、

基本的には「飛車」「角」「飛車の近くにある銀」の3枚で攻めの形を作って敵陣の突破を狙う

感じになります。

攻めの基本形として覚えてください。


② 守りは「金」「銀」3枚

守りは「金」「銀」3枚

というのは「玉の囲いに使う駒」の基本を現した言葉です。

「金」「銀」3枚とは、基本的に1枚の「銀」は攻めに使っているので、

残った「金」「金」「銀」の3枚

のことです。

玉を囲う時はこの「金」「金」「銀」の3枚を相手の戦形に合わせた形に上手に組み合わせるのが大切になります。

先ほどの囲いの図を見ればこの意味が分かると思います。

・相手が上部から攻めてきそうなら「矢倉」のように上からの攻めに強い形に組む(下図)


・相手が横から攻めてきそうなら「左美濃」のように横からの攻めに強い形に組む(下図)


といった感じで「金」「金」「銀」の3枚が全く違う組み方をしていますよね。

このように「相手に合わせて的確に守りを固める」のが腕の見せ所になります。

それぞれの囲いの長所と短所を理解し、上手に「金」「金」「銀」の3枚を守りに使えるようになってください。


③ 自分の「飛車」の反対側に「玉」を囲う

自分の「飛車」の反対側に「玉」を囲う

というのは「駒組みの全体図の基本」を現した言葉です。

将棋では

攻めの中心になる「飛車」の近くで戦いが起きやすい

ので

「飛車」の近くに「玉」がいると反動を受けやすい

という欠点があります。

そのため「飛車」とは反対側に「玉」を囲うのが無難です。

四間飛車(下図)などの振り飛車はその特徴がよく現れていますね。

盤の左側に「飛車」を振ったので、その反対の右側に「玉」を配置したオーソドックスな形になっていますから。

まずはこういった形を基本に駒組みをしてください。

将棋にはこの基本に反した「右玉」(下図)という戦法もありますが・・・

「全体のバランス感覚」や「細かい対応をする力」がないと指せない高等戦術なので基礎が身に付いていない頃にはオススメできません。

駒組みの基本としては

「飛車」と「玉」は離す方針で進める

のが無難です。


駒組みのまとめ

① 攻めは「飛車」「角」「銀」「桂」

② 守りは「金」「銀」3枚

③ 自分の「飛車」の反対側に「玉」を囲う

の3つを基本方針として駒組みをするのが「バランスのいい陣形を組むコツ」です。

その証拠にメジャーな戦法の駒組みを見ると、自然とこの3つを守った形に組んでいます。

例えば・・・

・居飛車急戦 vs 振り飛車(下図)


・角換わり腰掛け銀(下図)


・石田流 vs 居飛車穴熊(下図)


などの「序盤の終わり」~「中盤の入り口」を見ると、どの戦形も

・「飛車」「角」「銀」+「桂」が攻め駒

・「金」「金」「銀」の3枚が「玉」を守る駒

・「飛車」の反対に「玉」を囲う

という駒組みをしているのが分かりますね。

「3つのポイント」を守れば

全体のバランスがよく、反動を気にせず攻めに集中できる

という1つの理想形に組める例としては充分だと思います。

安心して「3つのポイント」を基本にした駒組みをしてください。

あと、棋譜並べをする時も「3つのポイント」に注目して並べると成長に繋がりますよ。

あえてポイントを外した駒組みをした場合、セオリーを無視する何かしらの理由があります。

そういった点に注目して将棋を見るようになれば5級を越えて初段に近づくキッカケにもなりますね。


1つ得意戦法を持とう

ここまでに紹介してきた

・基本的な攻め方
・簡単な3手詰め
・駒別の基本手筋
・玉を囲う理由
・駒組みの基本

を一通り覚えれば

基本となる土台

ができつつあり「将棋の質」や「手の見え方」が成長しているはずです。

そこで、さらになる成長や手の精度を上げるためにも

1つ得意戦法を持つ

のがオススメです。

しっくりくる戦法を1つ見つけたらそれをとことん突き詰めてみてください。

そうすると実戦のたびに経験値が上がり

通い慣れた道

のようになるため

「この手にはこうすればこっちが有利になる」

「ここでこう指したらダメなんだよな」

「初めて見た手だけどあの形を応用すればいける」

といった感じで正しい手が見えやすくなり

自分の勝ちパターンを持てる

という大きなメリットがあります。

将棋は突き詰めれば答えがあるゲームなので

過去に経験済み

事前に調べ終わっている

といった経験や知識の差をつけて

最善手をすでに知っている

特定の戦法に関しては四段の力がある

と言えるくらい飛び抜けて勝てるパターンを持てれば勝率が上がって楽しくなりますよ。

ここから先は定跡書も読んで知識を増やしていくといいですね。

戦法を絞ればそこまでお金も掛かりませんからオススメの上達法です。

最初に覚えた「棒銀」が楽しいなら、似た感じで攻め筋の多い「極限早繰り銀」も覚えて居飛車の攻めを極めるとか・・・


王道の「四間飛車」をとことん指し続けるとか・・・


あえてマイナーな「右玉」をマスターして自分だけ研究済みの力戦形に持ち込むとか・・・


方向が定まったら

・基本定跡を学べる本
・深い所まで触れている本

を買い、基礎から応用までを丸暗記するくらい読み込み、AIも導入して

・疑問点の研究
・実戦で現れた変化の検討

などをとことんやれば1つの形の答えが見えてくるかもしれませんよ。


5級から初段になるヒント

ここまでの内容を実践して5級になれた場合・・・

土台はできているので、あとはもう少し進んだ勉強をすれば

初段も夢じゃありません

日々 実戦を元に定跡を学びながら、もう少し難しい

・詰め将棋
・手筋

に挑戦して基本から応用にステップアップするだけですから。

3手詰めじゃなく「5手詰め」がパッと解けるようになるとか・・・


高度な手筋で終盤のテクニックを磨くなど・・・


上記の「初段向けの問題集」に挑戦するといいですね。

特に「寄せの手筋200」は早い内から読んでほしいくらい終盤力アップに役立つので超オススメです。

過去にレビューを書いたので参考にどうぞ。


dame-ningen.hatenablog.jp


最後に

「初段」を目指す10級くらいの方へ向けて

まずは将棋の基本を覚えて5級になり、初心者にほぼ100%負けない強さになる

という現実的な目標を達成するために

①「棒銀」で基本的な攻め筋を覚える

② 簡単な3手詰めがパッと解けるようになる

③ 基本的な手筋を覚えて駒の上手な使い方を知る

④ 玉を囲う理由を知る

⑤ 3つのポイントを抑えた基本的な駒組みができるようになる

⑥ 1つ得意戦法を持つ

という具体的な手順を解説しました。

この記事の内容を理解すれば

・基本的な攻め方
・簡単な詰みパターン
・ちょっと上手な駒の使い方
・駒組みの基本
・自分なりの勝ちパターン

といった初心者の頃には持ってなかった将棋の知識が手に入り

しっかり基本を覚えた5級

に到達できると思います。

すべてを覚えるのは大変ですが、脱・初心者を達成したい方はゆっくり半年くらいを掛けて1つずつ吸収していってください。

5級になれれば初段まではあと少しです。

少し難しい応用問題などに挑戦して、もうワンランク上にいけば届きますよ。

いつか初段になれた時、そのキッカケとしてこの記事がお役に立てていれば嬉しいです。