後手玉に最短13手詰めが生じた局面です。

穴熊を詰ますとなれば「2二」に「金」か「銀」を打つしかありません。
どちらを打っても詰みますが、13手詰めと19手詰めに分かれるのがちょっとした悩み所です。
短手数で詰ますには「金」と「銀」のどちらを残した方がいいでしょうか。
竜と連携する詰み形を見越して初手を選んでください。
答えは数行下にあります。
実戦詰将棋の答え
最短は☗2二銀(下図)と打ち・・・
金を残す手でした。
上図以下、☖2二同飛 ☗同角成 ☖同玉 ☗2三香(下図)

玉頭に香を打つのが竜と連携する好手です。
以下、☖1一玉 は☗2一香成 までの早詰みなので・・・
・☖同玉
・☖3二玉
・☖3三玉
に分かれます。
☗2三香 に☖同玉 の変化
まずは正解の13手詰めになる☖2三同玉(下図)から。
これには釣り上げたのを活かし・・・
上図以下、☗2一竜(下図)

一間竜で迫れば手が続きます。
以下、☖3三玉 は☗3二飛 ☖4三玉 ☗4二金(下図)までの早詰みなので・・・

☗2一竜 には☖2二銀(下図)と合駒するのが正着です。

次の手が急所ですね。
上図以下、☗3三金(下図)

この金捨てで「3三」へ誘えば・・・
上図以下、☖3三同玉 ☗3二飛(下図)

飛車打ちの王手が繋がり・・・
以下、☖2三玉 は☗2二竜 まで。
☖4三玉 は☗4一竜(下図)まで・・・

竜と連携して詰み上がります。
この13手詰めが正解です。
☗2三香 に☖3二玉 の変化
香を取らず☖3二玉(下図)と逃げた場合は・・・
上図以下、☗2二飛(下図)

飛車打ちからの早詰みです。
以下、☖3三玉 は☗3一竜 ☖4三玉 ☗3二竜 まで。
☖4三玉 は☗4一竜 ☖3三玉 ☗3二竜(下図)まで・・・

竜を寄せて詰み上がります。
☗2三香 に☖3三玉 の変化
☗2二飛 を避けて☖3三玉(下図)と逃げた場合は・・・
上図以下、☗3二金(下図)

金捨てからの早詰みです。
以下、☖2三玉 は☗2二飛 まで。
☖4三玉 は☗4二飛 までの詰みなので、金を取るしかありません。
上図以下、☖3二同玉 ☗2二飛(下図)

あとは☗2二飛 から・・・
上図以下、☖4三玉 ☗4一竜 ☖3三玉 ☗3二竜(下図)

どこへ逃げても☗3二竜 まで、先ほどと同じように詰み上がります。
ここまでを読み切っていれば13手詰めは正解です。
補足 初手☗2二金 は19手詰めの次善手でした

初手、銀を残す☗2二金(下図)は19手詰めになります。

まずは清算し・・・
上図以下、☖2二同飛 ☗同角成 ☖同玉 ☗2三香(下図)

香を打つのは同じです。
以下、☖3二玉 は先ほど触れた☗2二飛 から竜を寄る早詰みなので
・☖同玉
・☖3三玉
に分かれ、どちらも19手詰めになります。
☗2三香 に☖同玉 の変化
☖2三同玉(下図)と取った場合は・・・
同じように・・・
上図以下、☗2一竜(下図)

竜で迫りますが、ここから詰み手順に違いが出ます。
以下、☖2二金 なら☗3二銀(下図)から・・・

金が質駒になるため・・・
上図以下、☖3三玉 ☗2二竜(下図)

この竜切りが成立し・・・
以下、☖同玉 は☗2三金 ☖1一玉 ☗2一飛 まで。
☖4二玉 は☗4一銀成(下図)から・・・

以下、☖同玉 は☗4二金 まで。
☖4三玉 は☗4二成銀(下図)まで・・・

いずれも早詰みになるので・・・
☗2一竜 には☖2二香(下図)と合駒するのが最善です。

金がないので☗3三金 からの詰みがなく、少し工夫が必要になります。
上図以下、☖3五桂(下図)

この桂捨てが王手を繋ぐ好手です。
以下、☖3三玉 は☗3二飛 までの早詰みなので、桂を取るしかありません。
上図以下、☖3五同歩 ☗3四銀(下図)

そこで銀を捨てて上部に誘い・・・
上図以下、☖3四同玉 ☗3二竜(下図)

下から竜で迫れば詰みます。
何を合駒されても・・・
上図以下、☖3三桂 ☗3五歩(下図)

歩を取れば・・・
以下、☖2五玉 なら☗3七桂 ☖3五玉 ☗3六飛 まで。
☖3五同玉 なら☗3六歩(下図)から・・・

どこへ逃げても☗3五飛(下図)まで・・・

飛車打ちが刺さって詰み上がります。
この19手詰めが正解の1つです。
☗2三香 に☖3三玉 の変化
香を取らず☖3三玉(下図)と逃げた場合は・・・
上図以下、☗3一竜(下図)

竜で迫れば詰みます。
以下、☖2三玉 は☗2二飛 まで。
☖4三玉 は☗4二飛 までの早詰みなので
・☖3二角
・☖3二桂
と合駒するしかありません。
☗3一竜 に☖3二角 の変化
まずは19手詰めになる☖3二角(下図)から。
☗2二銀 でも詰みますが、それだと23手詰めになるので・・・
上図以下、☗4二銀(下図)

こちらから打つ方が短く済みます。
以下、☖2三玉 は☗2二飛 までの早詰みなので、「4三」へ逃げるしかありません。
上図以下、☖4三玉 ☗3二竜(下図)

そこで角を取るのが好手です。
以下、☖5二玉 は☗5三銀成 ☖同玉 ☗4三飛 ☖6四玉 ☗6五金(下図)までの早詰みなので・・・

☗3二竜 は☖同玉(下図)と取るのが正着になります。

これには銀を取られないように・・・
上図以下、☗2二飛 ☖4三玉 ☗3三銀成(下図)

飛車で支えて拠点を作り、それから銀を捨てるのが好手順です。
以下、☖同桂 は☗2一角(下図)の合利かずの詰みになり・・・(もし「3二」合駒されたら☗同飛成 まで)

☗3三銀成 を☖同玉 と取ったら☗5一角(下図)と離して打ち・・・

上図以下、☖4三玉 ☗4二角成(下図)

角か飛車を成って詰み上がります。
この19手詰めがもう1つの正解です。
☗3一竜 に☖3二桂 の変化
☖3二桂(下図)と合駒した場合は・・・
1筋方面が薄いので・・・
上図以下、☗2二銀(下図)

こちらから銀を打って詰みます。
以下、☖4三玉 は☗4二飛 までの早詰みなので、「2三」へ逃げるしかありません。
上図以下、☖2三玉 ☗1三銀成(下図)

そこで銀を成り捨てるのが好手です。
以下、☖3三玉 は☗2三飛 まで。
☖同香 や☖同桂 は☗2二飛 ☖3三玉 ☗3二飛成(下図)までの早詰みなので・・・

☗1三銀成 は☖同玉(下図)と取るのが正着になります。

これには端から迫り・・・
上図以下、☗1四歩 ☖2三玉 ☗2二飛(下図)

押し返して飛車を打てば・・・
上図以下、☖3三玉 ☗3二飛成(下図)

飛車成りまでの17手詰めです。
早詰みでも2手少ないだけだからヤッカイでしたね。
最後に 実戦の反省 銀を残す方が良いと思ってた

☗2二銀 なら短く詰んだのに、実戦は☗2二金(下図)と打ったので長引きました。

一間竜で迫る形になるからナナメ駒があった方が分かりやすいかな?
と思ったんですが、そうではなかったようです。
ポイントは☗2一竜(下図)と王手した所。

合駒に☗3二銀(下図)と打つのが一間竜ならではの筋ですが・・・

今回の形は後手が横に進む駒を持っていなかったので、初手に☗2二銀 と打って金を渡さず、☗3三金(下図)の腹金から・・・

☗3二飛 の王手を決める方が分かりやすかったからです。
この違いに気付いて初手を選べるかが手数の分かれ目でした。
いつも通り2択でハズレを引く筋悪っぷり・・・
直感がズレてると苦労しますね。