人生詰んだニートのブログ

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【実戦詰将棋32】「尻金」を知ってれば3手詰めみたいな問題【11手詰め】

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上図は「きのあ将棋」の「ザザルオ」との終盤から切り取った実戦詰将棋です。

手数は11手詰めと長いですが

竜と連携した「尻金」の手筋

を知っていれば3手で詰みが読み切れる形になっています。

ここからどう指せば詰みに持っていけるでしょうか・・・

答えは数行下に書くので詰みが見えたらスクロールしてください。









実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、▲2一竜 △6二玉 ▲6一金(下図)

合駒利かずの▲2一竜 の王手から▲6一金 と「尻金」を打てば定番の詰み形です。

後手は△7二玉(下図)と奥へ逃げるしかありませんが・・・

上図以下、▲7一金(下図)

それを▲7一金 と追いかけ・・・

上図以下、△8二玉 ▲8一金(下図)

△8二玉 にもしつこく▲8一金 と追いかけます。

上図以下、△9二玉 ▲9一金(下図)

奥へ逃げる玉をひたすら追いかけて端まで追いやり・・・

上図以下、△8二玉(下図)

9筋から△8二玉 と折り返した所で・・・

上図以下、▲8一竜(下図)

▲8一竜 と王手を掛ければ詰みです。

ちょっとした注意点としては、△8二玉 と折り返した所で▲8一金(下図)と金で王手しないことですね。

これだと△9二玉(下図)と逃げられてループしちゃいますから。

連続王手の千日手は負けになるので、最後はキッチリ竜で仕留めるのが大切です。


ちなみに、▲7一金 以下、途中で9筋方面ではなく△6二玉(下図)のように5筋方面へ戻ったら・・・

そのタイミングで▲6一竜(下図)のように玉の下から竜で王手すれば詰みます。

奥へ逃げれば金で追い、手前へ戻れば竜で詰む

と覚えれば簡単ですね。


このように

玉の下から金を打って押していき、折り返した所を竜で詰ます

のが「竜の利きと連携した尻金」の詰みパターンになります。

今回の問題を

「3手詰めみたいな問題」

と書いたのは、上記の手順を知っていれば3手目の▲6一金(下図)を打った時点で・・・

▲8一竜(下図)の詰みまでを読まなくても分かるからです。

この手順を覚えれば「尻金が決まれば勝ち」と読みを省略できて楽になりますよ。

初めて見た方はしっかり覚えて実戦でお役立てください。