上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」との一局から切り取った実戦詰将棋です。
色々な詰みがありますが、角を上手く使って最短の5手で詰ます手順を考えてみてください。
答えは数行下の見出しで書きます。
実戦詰将棋の答え
では答えです。上図以下、▲3一銀(下図)
角を残して▲3一銀 と王手を掛けるのが最短で詰ます一手になります。
△1二玉 は▲2二金 の1手で詰むので逃げるなら
・△3二玉
・△3三玉
の2つですね。
それぞれサラッと解説します。
△3二玉 と逃げた場合
△3二玉(下図)と横に逃げた場合は・・・上図以下、▲2二金 △3三玉 ▲4二角(下図)
△2四玉 を許さない▲4二角 が決め手で詰みます。
もし▲2二金 に△4一玉 と金を取った場合は▲4二金 の頭金で詰みです。
△3三玉 と逃げた場合
△3三玉(下図)と上へ逃げた場合は・・・上図以下、▲5一角(下図)
ちょっと離して打つ▲5一角 が最短で仕留める一手になります。
上図以下、△3二玉 ▲4二角成(下図)
角の利きで△2四玉 と逃げられないので下へ逃げるしかなく、離して打った利点を活かして▲4二角成 と成れば詰みです。
どちらの手順も角の力を感じる詰み形でしたね。
おまけの小話:実戦では詰みを逃した

実戦では上図の局面から▲3一銀 と打てば出題した5手詰めに繋がる13手詰めでした。
しかし、銀ではなく▲3一角(下図)と打ったのが手数を伸ばす次善手で・・・
上図以下、△1二玉 ▲3二竜 △2二香(下図)
△2二香 と受けられた時に2二で清算すると上部へ逃げられることに気付き、
「それだと詰まないかな?」
とちゃんと読まずに▲2一竜(下図)と桂を取ったのが大悪手で詰みを逃しました。
ここは桂を取らず普通に▲2二同角成(下図)から清算し・・・
出題した5手詰めとちょっと違う「持ち駒の角が銀に変わった下図」に持っていけば詰んでいました。
上図以下、▲3一銀 △3二玉 ▲4二金 △3三玉(下図)
△3三玉 から上部へ逃がしても・・・
上図以下、▲2二銀打 △2四玉 ▲2五歩(下図)
▲2五歩 と打てば金・金・香をピッタリ使い切る詰みがあったからです。
△2五同玉 は▲3六金 ~ ▲2五金打 で詰むので・・・
上図以下、△1四玉 ▲1五金(下図)
端へ逃げる△1四玉 が最善ですが、そこで▲1五金 と捨てれば・・・
上図以下、△1五同玉 ▲1六金 △1四玉 ▲1五香(下図)
1七の歩が支えになって詰みます。
詰み逃しの負けなので完全なる実力不足の敗戦でした・・・
「上部へ逃がすとダメかも・・・」
と感じるのは悪くないと思いますが、持ち駒が豊富な時は
「どうにか詰まないかな?」
と少しは読まないとダメでしたね。
全体を通して直感の悪さが際立つ反省の一局でした・・・