人生詰んだニートのブログ

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【実戦詰将棋46】唯一の逃げ間違いでトン死した詰み【19手詰め】

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上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」に先手番で挑んだ時の終盤戦です。

正しく対応できれば勝ちだったのに△6九銀 の王手に▲8九玉 と逃げ間違えてトン死しました。

19手詰めと手数は長いので大変ですが、ここから先手玉を詰ます手順を考えてみてください。

答えは数行下の見出しで書きます。










実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、△7八銀打(下図)

この銀打ちが王手になるのが▲8九玉 の欠点でした。

ここから

・▲7八同金
・▲9八玉

の2つに分かれるのでそれぞれ解説します。


▲7八同金 と取った場合

▲7八同金(下図)と取った場合は・・・

上図以下、△7八同銀成 ▲同玉 △8七角成(下図)

角切りが好手で手が続きます。

上図以下、▲8七同玉 △8六歩(下図)

この歩突きが王手で入るのが厳しいです。

下へ逃げると△8七歩成 から頭金で詰むため・・・

上図以下、▲7七玉 △7六金(下図)

▲7七玉 と横へ逃げるのが最善です。

この手には△7六金 とガッチリ上部を押さえ・・・

上図以下、▲7八玉 △8七歩成 ▲7九玉 △8八と(下図)

下段に落とし・・・

上図以下、▲6九玉 △5七桂(下図)

△5七桂 の王手金取りを掛ければ駒を補充しながら王手が続きます。

上図以下、▲5九玉 △4九桂成 ▲同玉 △4八銀成(下図)

5六の桂が4筋方面にまで働く絶妙な拠点となり、どう足掻いても逃げられない詰みでした。


▲9八玉 と逃げた場合

▲9八玉(下図)と逃げた場合は・・・

上図以下、△8七角成(下図)

角切りから先ほどと似た感じで詰みます。

上図以下、▲8七同金 △同銀成 ▲同玉 △8六歩(下図)

やっぱりこの歩突きが厳しいです。

上図以下、▲7七玉 △7六金 ▲8八玉 △8七歩成(下図)

6九に銀がいるので玉が狭く、あっさり詰みました。

上図以下、▲7九玉 △7八と(下図)

これで詰みです。

どちらも角切りから△8六歩 が急所の詰み筋でしたね。


おまけ:唯一のハズレを引いた

ちなみに、実戦で逃げ間違えた△6九銀(下図)の王手には・・・

上図以下、▲8八玉(下図)

真横に逃げる▲8八玉 なら有効な王手が続かず先手の勝ちでした。

▲6九同玉 と銀を取ってもギリ詰まないと示され、数少ないハズレが▲8九玉 だったようです。

取っても詰まないのに逃げ間違えてトン死するとは・・・

最後まで気を抜いちゃいけませんね。