上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん（上級-）」に先手番で挑んだ時の終盤戦です。
詰めろの▲３五桂 を受けずに△８八竜 と指したので９手詰めが生じています。
ここから２通りの９手詰めを考えてみてください。
答えは数行下の見出しで書きます。
実戦詰将棋の答え
では答えです。
初手が
・▲２三銀
・▲２四桂
の２通りあるのでそれぞれ解説します。
▲２三銀 と打った場合
▲２三銀（下図）と打った場合は・・・
上図以下、△２三同角成 ▲同桂成 △同玉 ▲２四香（下図）
２三の地点で清算してから▲２四香 と走れば詰みます。
△１三玉 は▲２二角 △１二玉 ▲２三銀 の詰み・・・
△１二玉 は▲２三銀 △１三玉 ▲２二角 の簡単な詰みなので・・・
上図以下、△３四玉（下図）
上へ逃げますが・・・
上図以下、▲２三角 △３五玉 ▲２六銀（下図）
▲２三角 で４筋からの脱出を阻止すれば▲２六銀 までの詰みです。
▲２四桂 と跳ねた場合
▲２四桂（下図）と跳ねた場合は・・・
・△２二玉
・△３一玉
の２つに分かれます。
まずは△２二玉（下図）と逃げた場合から・・・
上図以下、▲１二桂成（下図）
△２二玉 にはこの開き王手が好手です。
△３二玉 は▲２二成桂 の詰みなので・・・
上図以下、△１二同玉 ▲２三銀（下図）
△１二同玉 と取るしかありません。
そこで▲２三銀 と打てば桂・香の利きが最大限に働いて詰みます。
以下、△１三玉 は▲２四銀 の詰み・・・
△２三同角成 は▲同桂成（下図）の詰みです。
これは早詰みなので▲２四桂 には△３一玉（下図）と逃げるのが最善になります。
上図以下、▲３二銀（下図）
この手には▲３二銀 と打ち込めば詰みます。
△２二玉 と逃げたら▲２三香（下図）と打ち・・・
以下、△同角成 なら▲同桂成 までの詰み・・・
△１三玉 なら▲２二銀 までの詰みです。
なので▲３二銀 は△同金（下図）と取りますが・・・
上図以下、▲３二同桂成 △同玉 ▲２二金（下図）
シンプルに金を取って▲２二金 と打てば・・・
上図以下、△４一玉 ▲５二銀（下図）
あとは▲５二銀 までの簡単な詰みです。
けっこう微妙な中盤でしたが、ダメ元で２三の地点に駒を集中させたおかげで勝てました。
弱点を狙いつつ少しでも王手が掛かる形にしておくのは大切ですね。
