今回は「ぴよ将棋w」の
Lv4 ピヨ之(13級)
に27手で勝った「棒銀」の一局を紹介します。
見所は
・対棒銀に有力だった△3五歩
・受けをミスればすぐ終わる棒銀の攻め
の2つです。
13級を攻略する一例としてお楽しみください。
有力だった△3五歩
先手が「私」、後手が「ピヨ之(13級)」です。初手から、▲2六歩 △3四歩 ▲2五歩 △3二銀(下図)
▲2五歩 と飛車先を伸ばした手に△3二銀 と「都成流」を匂わせるスタートでした。
「ぴよ将棋w」はこの出だしがけっこう好きですよね。
上図以下、▲2四歩 △同歩 ▲同飛 △3三角(下図)
今回は誘いに乗って▲2四歩 から一歩交換にいってみました。
△3三角 と軽く受けられ、「都成流」ではないですがちょっと変則的な序盤ですね。
上図以下、▲2八飛 △2四歩 ▲3八銀 △3五歩(下図)
本局のポイントとなるのが上図の△3五歩 です。
13級ということもあり続く手がイマイチだったんですが、実は棒銀を受ける有力な一手でしたから。
上図以下、▲2七銀(下図)
普通に棒銀にいった▲2七銀 が△3五歩 を最大限に働かせる疑問手でした。
正しく指すと後手有利な展開になるので、まずはその手順を紹介します。
上図以下、△2三銀 ▲2六銀 △3四銀(下図)
「銀には銀」という感じで△2三銀 ~ △3四銀 と上がるのが好手です。
これで先手からは攻めが難しい上に2六の銀が狙われる筋もあって困っています。
上図以下、▲7六歩 △2二飛(下図)
先手は▲7六歩 と角を使うくらいですが、△2二飛 と向かい飛車に振れば後手ペースです。
完全に棒銀を封じ、機を見て△2五歩 と逆襲する手もあって先手は手がありません。
△3五歩 はこういった展開を狙った恐ろしい一手だったんですね。
もし単純な棒銀にお困りでしたら使ってみてください。
疑問手が続く本譜の進行
局面を戻します。上図は、正しく指されたら負けていた▲2七銀 と棒銀を狙った所です。
13級なのでここから疑問手が続き、27手での終わりを迎えます。
上図以下、△5二金左 ▲2六銀 △6二金上 ▲3五銀(下図)
すんなり▲3五銀 と出られて棒銀成功です。
上図以下、△7二金 ▲2四銀 △2二角 ▲2三銀成(下図)
▲2三銀成 まで進めば、これ以上ない棒銀の成功図になっています。
上図以下、△2三同銀 ▲同飛成 △3三角 ▲2一竜(下図)
▲2一竜 の王手に△6二玉 と逃げればもう少し掛かったんですが・・・
上図以下、△4二玉 ▲3四桂(下図)
△4二玉 と逃げたので▲3四桂 の一手詰めが決まり、ピヨ之の投了となりました。
実は負けていた怖い序盤でしたが、13級に助けられてどうにかなりましたね。
最後に
やや変則的な△3二銀(下図)から始まり・・・棒銀を狙う先手に△3五歩(下図)と突く手順は意外と有力なので使ってみてください。
1つしか攻め筋を知らない初心者には思わぬ一撃を食らわせられるかもしれませんよ。