「きのこの山」と「たけのこの里」という2つのチョコ菓子がありますよね?コレです。
この2つのお菓子をめぐって起きている争いを知ってますか?
「きのこたけのこ戦争」って言葉を聞いた事ありません?
このどちらが好きかでちょっとした揉め事が起こったりします。ちょっとした国内紛争って感じかな。小さな争いが起きるほどのお菓子なんです。
ちなみにあなたはどっち派ですか?
この質問を投げかけられたら慎重に答えましょう。この答え次第で人間関係に壁が一つできる可能性のある小さいようで大きな質問だったりしますから。
どっちの派閥に付くの?っていう事ですからね?会社とかでもありません?どっちの先輩に付くかでギクシャクしたり・・・
まぁ会社で働いた事がない私が言うのもなんですけど・・・。でもそんな感じに近いです。どっちを取るの?っていう質問です。
私は6年位前まではずっと「たけのこの里派」でした。でも今はどちらかと言えば「きのこの山派」です。というかどっちも食べます。選べなくなっちゃったんです。
だってどっちも美味いから。
こうなったのはあるきのこの山派の人の影響なんです。ずっと25年以上守り続けてきたたけのこの里派だったのを、もったいない事をしてたなぁって思わせてくれた存在です。
それで、もしかしたら私みたいに損してる人がいるかもしれないと思って今回の話を書こうと思いました。
大人な雰囲気のきのこの山派の人に気付かされる
このどちらが人気かの勝負は、たけのこの里の勝利で終わっています。もう結論は出てるんです。たけのこの里の勝ちです。当時、たけのこの里派の自分はこの結果に納得していました。「そりゃそうだよ、圧倒的にたけのこの里の方が美味いもん」って。
おまけに勝っているという事実を根拠にかなり自信があったような気がします。自分の選択は間違ってなかったみたいに。
自分の周りでもたけのこ派が多いので、意見での対立が起こらず、たけのこの里磐石体制が通っていました。
そんなある日、私の前にきのこの山派というレアな存在が現れたんです。
「え?絶対たけのこの里の方がうまいじゃん、変わってるね」なんてちょっと上から物を言ってた気がします。今思うと恥ずかしい・・・
そんなクズな私に、きのこ派の人はこう言いました。
「1個食べる?」って。
あ、優しい、ちょっと反論されると思っていたので少し驚きました。
その時、私は「いや食べるまでも無くたけのこの方が美味いから、食べなくても分かる」みたいな事を言ったのを覚えています。勝っているという事実に優越感みたいなのがあったのかもしれません。
「そう?こっちも美味しいよ?」
反発する事も無く食べ続けるきのこ派の人にちょっと大人な感じを見せ付けられ、人間として負けた感がありました。で、ちょっと相手の意見も聞いてみようと1個貰ってみたんです。すると・・・
「あれ?美味い・・・あれ?美味くない?あれ?・・・っていうかいつ以来だ?きのこの山食べたの・・・」
と思い、食べてみたらある事実に気付いたんです。
たけのこの方が美味いっていうのは、ず~~~~っと思い込みだけで語っていたんだって・・・
思えば、ちゃんとたけのこの里ときのこの山を買って食べ比べをした訳でもなく、子供の頃の記憶で何となくたけのこの里が美味しいっていうイメージだけで、きのこの山よりたけのこの里を買っていただけだったのに、こっちが絶対だと思い込んでいたんです。
そもそも滅多に買わないからたけのこの里の情報も10年以上前の記憶です。本当に小さな子供の頃の記憶の思い込みのまま、曖昧な記憶を頼りにずっとたけのこ派を気取っていたんです。
20年ぶりくらいに食べたきのこの山のカリッっとした食感とチョコの美味さにビビリました・・・
こんなうめぇもんを不味いと思って避けていたなんてなんて馬鹿な事をしていたんだ・・・って・・・
ろくに食べもせず、自分の選んだ方が勝っているという事実を背景に調子乗ってたって恥ずかしくなりました。物知らずもいいとこです。
このきのこ派の人と出会わなければ今でも頑なにたけのこ派としてきのこの山の美味さを知らなかったんだと思うと、優しいきのこ派に出会って良かったと思います。
人は過去の記憶の思い込みだけで何かを否定して自分の意見を通す事があるんだって分かったので。
もったいない25年以上だったなぁと今は思います。
たけのこ派って頑固になってたりしない?
これをキッカケに友達にもきのこの山を薦めてみたりしました。その友達はたけのこ派なんですけどね。友達の意見は過去の私と同じでした。
「いや、きのこなんて食べる必要ないから、もうたけのこの勝ちは絶対だから」
自分もこんな感じだったからすごく分かります。でも、もったいない事してるんだよって伝えたいんですが伝わりません。
「売り上げを見てみろよ、たけのこの圧勝だろ?きのこなんていらないよ」
とまで頑なに断られます。強いです。
でも、実は彼もたけのこの里自体をもう10年以上食べていないのにたけのこ派を語っている人物なんです。過去の記憶と勝っている事実だけを背景に自信を持っている薄っぺらい根拠なんです。
この思い込みという自信と勝っている根拠というのはやっかいなもので、もう鉄板のようにガッチリとした固い自信として固まってしまっているので聞き入れてもらうのは難しいんです。
でも、たけのこの里派の人にちょっとだけ柔軟になって貰って、もう一度だけきのこの山を食べてみる事をオススメしたいです。
絶対「あれ?」ってなりますから。なんでたけのこ派を気取っていたんだっけ?って。
考え直すキッカケになりますから。一度、試してみて欲しいです。
最後に食べたのはいつ?
きのこの山、たけのこの里、これを最後に食べたのはいつか思い出してください。ほとんどの方はもう10年以上食べてないかも・・・ってなりませんか?でもどっち派か聞かれたらどっちかに付くだけの意見を持ってたりしません?
でも、その意見はずっと昔の記憶のまま残っている、薄っぺらい意見なんですよ。何となくそう思っているだけの。
やっかいなのはそんな曖昧な記憶なのに、たけのこ派に関してはかなり頑固にたけのこの方が美味いという意見を持っている可能性があるという事です。無意識に知らされてる勝者ですから。
でももう一度冷静になってみてください。
最後に食べたのが10年以上前で、下手するともう片方は20年以上食べていないなんて場合、あなたは意見を持つ資格さえないという事を・・・
まだ意見を言い合うスタートラインにすら立ててないんです。もう1回食べなおす必要があります。
そこで一つ提案があります。
もう一度中立に戻ってやり直す
そういえばもう何年も食べてない、味もよく覚えていないという方にはオススメの商品があります。コレです。まずコレを買いましょう。きのこの山、たけのこの里の両方が入っています。
まずは存分に食べ比べをしてどっちが美味いか判断して、改めてどっち派に付くかを考えたらいいと思います。
多分、大人になった人の中には「どっちも美味くない?」「争う必要なくない?」「両方食べればよくない?」ってなる人もいると思います。
中立になる人がかなり出てくると思います。争う必要なんて無かったんです。
現に私はそうです。今は両方食べてますし、どっちに付くかが難しいんです。ただ、どちらかに付けと言われたら今はきのこ派かなぁ?って程度です。
でも、明日たけのこの里を食べたらたけのこ派になってしまうかもしれない曖昧な存在、それが私です。
まずは中立に戻って、改めてどっちが良いか決めてから争えばいいと思います。
多分、ほとんどの人は昔の記憶のまま語っていると思うので、大人になった今、改めて食べなおして意見を決めるのが大事だと思います。
最後に
頑なにたけのこの里派だった自分の根拠の無さに気付かされ、無駄に意地を張っていた事に後悔したので似た方がいたらもったいないというのを伝えたくて書いてみました。きのこの山、たけのこの里、このどっち派かという意見が分かれるのは、この商品自体の値段にも問題があるんじゃないかと思います。
地味に高いですよね。150円~200円くらいしますから、両方買おうってあんまり思わなくないですか?そもそも100円以上のお菓子ってあんまり手が出なくないですか?
私はそうなんです。100円を超えたお菓子って高いイメージが強くてあんまり手が出ません。
買うとしても両方買えない、だから片方しか選べない、そうすると自分が美味しいと思っている方しか買わない、だから片方の派閥に付く、この争いの原点はそんな感じかな?って思いました。
もしこの2つのお菓子が50円くらいで売られていたら普通に両方買えて、どっちが美味いってより、両方美味いってなっていた気がします。
忘れちゃいけないのは、両方美味いって事です。どっちも美味いんですよ。どっちか選ぶ必要なんてないんですよ。
だからこそ白黒ハッキリつけようってなるのかもしれませんが、それは必要のない争いだと思います。もし負けた方が消えたらもったいないからです。
もし、最後に食べたのはもう10年以上前だけど、どっちかに強固な派閥意識がある方がいましたら改めて食べ比べをする事をオススメします。
一度中立に戻って、改めて食べ比べて、もし完全に優劣が付いたら片方に付いて好きなだけ争えばいいと思います。
過去の子供の頃の記憶のまま、思い込みだけの薄っぺらい意見で争うと危険ですよ。冷静になると意見を持っていない可能性がありますから。
まずは両方食べる。これが大事だと思います。とりあえずコレを食べて両方の味見をしてみましょう。