「将棋は初心者なんだけど、ちょっと詰将棋をやってみたい」
「でも本屋さんで詰将棋の本を立ち読みしてみたら5手詰めとか7手詰めとかで難しいのが多くて解けない」
「もっと簡単で初心者向けの詰将棋の本はないの?」
なんて悩んでいる初心者の方はいませんか?
そんな初めて詰将棋をやるという方に最適なオススメの本があるんです。それがこちら。
「新版 3手詰ハンドブック」です。
詰将棋が初めてなら、まずは3手詰めの問題をいっぱい解いて、
・基本となる3手の読み
・詰みのパターン
・上手な駒の使い方
・詰みそうと思う感覚
なんかを養うのが一番なんです。
この詰みの基本を知ってるか知らないかで実戦での終盤力や後の難しい問題の解きやすさに大きな違いが出てきます。
7手詰めの問題でも最後の3手は基本となる3手詰みのパターンだったりするので、基本の詰みパターンを多く知っている事が重要になりますから。
その基本を知っている事で答えが見えて「ハッ」とひらめくポイントになったりしますよ。
そんな3手詰めの基本パターンをたくさん知る事ができるこの本は初めての方に最適なんです。
実際にこの本を読んでみて
「私も最初からこの本で詰将棋を勉強できてたらなぁ」
って思いましたよ。
私が中学生の頃、初めて買った詰将棋の本は1~3級向けの本でした。こちらです。
3手詰めから9手詰めまでが載った本なんですが、これがもう難しくて難しくて・・・
最初の3手詰めの問題はよかったんですが、後半は散々でした。
詰み筋の基本も身についていない初心者がいきなり7手詰めとか9手詰めなんて無謀もいいところなんですよ。
まず9手を頭の中で読む力すらついてませんからね。
それなのにメッチャ玉の広い、初手の手がかりすら見つけられないような9手詰めの問題を出され、
「全然解けない・・・詰将棋って難しい・・・こんなん解けるわけない・・・」
って絶望に陥りました。
そして初心者の私に詰将棋のトラウマを植え付けた本となったんです。
「級位者の問題でコレ? 段になったらどうなっちゃうのよ・・・詰将棋怖い・・・もう無理」
って・・・
なので最初は徹底して3手詰めのみでトレーニングした方が無理もなく楽しく解けるのでオススメなんです。
まずはこの「3手詰ハンドブック」から入れば間違いないですよ
では、どんな感じの本なのかオススメポイントを紹介したいと思います。
最初の40問は詰将棋の基本問題
まず最初の40問で3手詰めの基本パターンを学べます。これがすごくオススメのポイントなんです。このためにこの本を買ってもいいと言えるくらいです。
基本的な頭金の問題から始まり
・金銀の特徴を生かした詰まし方
・桂馬の手筋
・捨て駒
・一間竜
・開き王手の仕方
など詰将棋の基本となるパターンが網羅されています。
初心者には本当に役に立つ情報で、これを知ってるか知らないかで詰将棋を解ける早さに違いが出てきます。
「いきなり詰将棋のコツを分かりやすく教えて貰えるなんて、なんて効率の良い勉強法なんだ」
と感動しちゃいましたよ。
本当に詰将棋の基本から知らない方ならこの40問で一気に成長する事、間違いなしです。
実戦でも見る筋なので必ず役に立ちますよ。
実戦形の問題が160問
基本を終えたら次は実戦形の3手詰めを160問も用意してくれています。無駄に玉が広くて捕まえにくい中段玉の問題みたいな頭が混乱するだけの問題はありません。
全て実戦形 です。
実戦で使えるテクニック満載なので解けば解くほど強くなれるという最高の問題になっています。
パズル的な問題で妙手の発見がカギという詰将棋っぽい問題というよりも、
「自然な好手を発見する問題」
という感じなのでとっつきやすいですよ。
時々、ちょっと考えないと解けない難しい問題もあったりしてけっこう楽しめます。
3手詰めとは言っても油断なりません。
一見詰まなそうに見える問題も「3手詰めならではの好手一発で詰むシンプルさ」は挫けなくていいですね。
これらの問題を全てパッと見ただけで解けるようになると実戦でも簡単な詰み筋はすぐに気が付くようになると思います。
全て解き終えた時には、読む前と明らかな違いが出てくると思いますよ。
最後に
初めて詰将棋の本を買うならこれがオススメという本だったので紹介してみました。まずはこういった基本を網羅した3手詰めの問題集から入るのが初心者には一番だと思います。
詰みのパターンをたくさん知る事が詰将棋のコツですから。
駒の特徴を生かした駒の上手な使い方をたくさん学べるので必ず実戦で生きますしね。
何回も何回も読んでしっかり基本パターンを覚えましょう。
そして飽きるほど読み尽くしたら次へ行きましょう。
その頃にはもうちょっと難しい問題を解きたいと思ってると思うので次はこのシリーズの5手詰めに挑戦するといいです。
このハンドブックシリーズは実戦形の問題のみなので詰将棋を学ぶには無理がなく最適な問題ばかりです。
徐々にステップアップしていくのにオススメのシリーズですよ。
5手詰めも解き終わったら7手詰めもありますからしばらく楽しめます。
3手、5手、7手とゆっくり学びながらステップアップしていきましょう。
それぞれ200問も解く事でけっこう成長してますから、今は無理でも読み終えた時には次へ行く力が付いています。
安心してください。
そんな感じで7手詰めまで解けるようになったらもうちょっと難しめの詰将棋の本に挑戦してみましょう。
意外と解けるようになっています。
私もこのシリーズの3手、5手、7手を解き終えてから、ずっと放置していた最初に紹介したトラウマを植えつけられた本に再挑戦したら何とか解けましたから。
600問解いてきた事で頭の中の将棋盤がちょっと鮮明になったような感覚がしました。
9手詰めがキッチリ読みきれた時は嬉しかったです。
ちょっとずつですがやれば成長するんですね。
そんな感じで難しい問題が解けるようになると急に将棋が楽しくなってきます。
まずはその第一歩としてこの「3手詰ハンドブック」から入ってみてはいかがでしょうか。
いきなり難しい詰将棋の問題でつまづくよりは遥かに有意義なスタートになりますよ。
詰将棋の本、1冊目としてオススメです。