人生詰んだニートのブログ

人生詰んだニートが「日々の愚痴」や「趣味の将棋」について書いているブログです。

【実戦詰将棋139】拠点を作る2通りの迫り方【9手詰め】

スポンサーリンク

上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」に後手番で挑んだ時の終盤戦です。

実戦は△6八と ▲同玉 △4八角成 と平凡に寄せて勝ったんですが、検討したら先手玉に2通りの9手詰めがあることが分かりました。

初手に「王手を繋げるための拠点」を作るのがポイントです。

答えは数行下の見出しで書きます。










実戦詰将棋の答え

では答えです。

初手は

・△8八銀
・△6七桂不成

の2通りがあるのでそれぞれ解説します。


△8八銀 からの9手詰め

まずは△8八銀(下図)と打った場合から。

この銀が拠点になって詰みます。

上図以下、▲6九玉 △6八と ▲同玉 △7七角成(下図)

金を取った後に△7七角成 と迫れるのが銀打ちの効果ですね。

▲5七玉 なら△6七桂成 までの詰みなので逃げるなら5八ですが・・・

上図以下、▲5八玉 △5九金(下図)

この金打ちで4九への退路を断てば・・・

上図以下、▲5七玉 △6七桂成(下図)

桂成りまでの詰みです。


△6七桂不成 からの9手詰め

初手は手筋っぽく迫る△6七桂不成(下図)でも詰みます。

▲6七同金 なら△7八銀 までの詰み・・・

▲8九玉 なら△8八と までの詰みなので6九へ逃げるしかありません。

上図以下、▲6九玉 △6八と(下図)

あとは金を取り・・・

上図以下、▲6八同玉 △5九銀(下図)

桂の拠点を活かして銀を打てば詰み形ですね。

以下、▲7八玉 なら△7七金(下図)と打ち・・・

▲8九玉 なら△8八金 までの詰み・・・

▲6九玉 なら△6八金までの詰みです。


△5九銀 に▲5八玉(下図)と逃げても・・・

上図以下、△6八金 ▲4九玉 △4八銀成(下図)

△6八金 と打って4九へ送れば銀成りまでの詰みです。


最後に

「6八の金」を取る前に

・△8八銀
・△6七桂不成

と拠点を作るのがポイントでした。

単純な王手だけ読んで諦めず、少し工夫して迫る発想も大切ですね。