人生詰んだニートのブログ

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【実戦詰将棋140】金と銀を上手く使って王手を繋ぐ【19手詰め】

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上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」に後手番で挑んだ時の終盤戦です。

▲7四桂 の王手に△9二玉 と逃げた所なんですが、これが大悪手で後手玉に19手詰めが生じています。

ここから郷谷さんに決められた見事な詰み手順を考えてみてください。

答えは数行下の見出しで書きます。










実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、▲8二金 △9三玉 ▲8三金(下図)

▲8二金 と打ち、そのまま8三へ捨てるのが王手を繋ぐ好手でした。

上図以下、△8三同玉 ▲6一馬(下図)

銀を取りながら王手をされ・・・

上図以下、△7二香 ▲同馬(下図)

何を合駒しても馬切りから詰みます。

△9三玉 や△9二玉 は▲8二馬 までの詰みなので取るしかありません。

上図以下、△7二同玉 ▲6二歩成 △8三玉 ▲7二銀(下図)

「と金」の王手から▲7二銀 を決めれば、あとは狭い玉を捕まえるだけです。

・△9二玉
・△9三玉

に別れるのでそれぞれ解説します。


▲7二銀 に△9二玉 の変化

まずは最長の△9二玉(下図)から。

上図以下、▲8三銀打 △9三玉 ▲8二銀不成(下図)

▲8三銀打 から不成で迫れば詰み形ですね。

上図以下、△9二玉 ▲8一銀右不成(下図)

あとは桂を取り・・・

上図以下、△8三玉 ▲7五桂(下図)

すぐさま桂を打てば最長の19手詰めです。


ちなみに、▲8二銀不成 の所では▲9四銀成(下図)でも詰みます。

上図以下、△9四同玉 ▲9五香 △8五玉 ▲8六角成(下図)

こちらの手順で詰ました場合も19手なので正解です。


▲7二銀 に△9三玉 の変化

実戦は△9三玉(下図)と逃げましたが・・・

上図以下、▲8二銀 △9二玉 ▲8一銀右不成(下図)

先ほどと同じように桂を取れば・・・

上図以下、△8三玉 ▲7五桂(下図)

桂打ちまでの詰みです。

2手少ないので△9三玉 は次善手になります。


おまけ:▲7四桂 は取るのが最善だった

本局の明暗を分けたのは上図の▲7四桂 でした。

取ると▲6四角成(下図)の「王手竜取り」を食らって負けと思い△9二玉 と逃げたのが先ほどの詰将棋です。

19手詰めを食らった投了後は

「逃げても詰んでるならどう指しても負けだったな・・・」

と思っていたんですが、AIで検討すると▲7四桂 は取るのが正着で、上図の王手馬取りを食らう変化が後手の勝ち筋だったと示されました。

上図以下、△7三金 ▲2八馬(下図)

手順を進めてみたら竜を取られても△7八成桂(下図)から先手玉が詰んでいたようです。

以下、△9八玉 なら▲8八金 △9三玉 ▲8三香成 までの詰み・・・

△9三玉 なら▲8八銀 △9二玉 ▲9七香 △同桂 ▲8九銀不成 までの詰みなので取りますが・・・

上図以下、▲7八同玉 △6六桂(下図)

この桂を拠点に迫ればどう逃げられても捕まるそうです。

「詰みがある」

と言われて上図を見ても手が広くて読み切れない私には間違いなく詰ませられなかったので負けでした。

長くなるので続きは次の「実戦詰将棋141」で出題しながら書こうと思います。