人生詰んだニートのブログ

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【実戦詰将棋93】逆転の飛車切り【15手詰め】

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上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」に後手番で挑んだ時の終盤戦です。

優勢だった中盤で大ミスをして敗戦模様だったんですが、先手も決め手を逃したので逆転しました。

ここから先手玉を仕留める15手詰めを考えてみて下さい。

答えは数行下の見出しで書きます。










実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、△6八飛成(下図)

「逆転の飛車切り」のタイトル通り、△6八飛成 から詰みます。

▲6八同金 なら△8九金 の尻金から詰み・・・

▲7八香 と合駒しても△8九金(下図)と打ち・・・

取れば△6九竜上 と2枚竜で迫れば詰みますし・・・

▲9八玉 と逃げたら△7八竜(下図)と香を取り・・・

▲7八同金 なら△9九金 ▲8八玉 △8九竜 までの詰み・・・

▲8八香 と合駒したら△同金 ▲同銀 △8九角 までの詰みです。


なので初手の△6八飛成 は▲同銀(下図)と取るしかありません。

この手には数手前に打った桂が活躍して詰みます。

上図以下、△7六桂(下図)

▲9八玉、▲8九玉、▲7九玉 は△8八金 の詰みなので、逃げるなら

・▲7八玉
・▲7七玉

の2通りですね。

それぞれ解説します。


▲7八玉 と逃げた場合

まずは実戦の▲7八玉(下図)と逃げた変化から・・・

上図以下、△8九角(下図)

取れば△8八金 で詰む角打ちから迫ります。

上図以下、▲7七玉 △7八金(下図)

この金打ちから強引に清算し・・・

上図以下、▲7八同金 △同角成 ▲同玉 △8九竜(下図)

大胆に竜を捨てれば詰みます。

以下、▲8九同玉 なら△8八金 まで・・・

▲7七玉 なら△7八金 までの詰みです。


この△7六桂 に▲7八玉 と逃げた変化は13手詰めなのでちょっと早詰みになる次善手の逃げ方でした。


▲7七玉 と逃げた場合

次は最善の▲7七玉(下図)と逃げた変化です。

上図以下、△8八角 ▲7八玉 △7九金(下図)

角打ちから7九に金を打てば詰みます。

金と銀のどちらで取っても手順は同じです。

上図以下、▲7九同銀 △同角成 ▲同金 △同竜(下図)

7九の地点で清算し・・・

上図以下、▲7九同玉 △6八銀(下図)

金を残して銀から打てば詰みですね。

以下、▲7八玉 でも▲8九玉 でも△8八金 までの15手詰めです。


最後の最後に△6八飛成 と飛車を切った手が成立していてよかったです。

△7六桂 が決め手になったのを見ると、少しでも王手に繋がる駒を置いておくのは大切ですね。