上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん（上級-）」との一局から切り取った局面です。
実戦は８八にいた玉に△５八竜 と王手した所で投了されましたが、▲９七玉 と逃げられた後の詰みが読み切れてませんでした。
検討したら色々と詰み筋があって面白かったので実戦詰将棋として出題します。
ここから先手玉を仕留める９手詰めを考えてみてください。
答えは数行下の見出しで書きます。
実戦詰将棋の答え
では答えです。
上図以下、△８八銀（下図）
詰ますならこの銀打ちからですね。
・▲８六玉
・▲８八同銀
の２つに分かれるのでそれぞれ解説します。
▲８六玉 と逃げた場合
▲８六玉（下図）と上部へ逃げた場合は・・・
上図以下、△７七角成（下図）
この角切りで詰みます。
▲８五玉 と逃げるのは△７三桂 ▲７四玉 △６三金 までの詰みなので取るしかありません。
上図以下、▲７七同桂 △同銀不成（下図）
▲７七同桂 には△７六金 からの詰みもありますが、△７七同銀不成 と桂を取る方が分かりやすいでしょうか・・・
以下、▲７七同玉 なら△７六金 までの詰みなので逃げますが・・・
上図以下、▲８五玉 △７三桂 ▲７四玉 △６三金（下図）
上部へ逃げた場合は桂跳ねから金打ちまでの詰みです。
▲８八同銀 と取った場合
△８八銀 を▲同銀（下図）と取った場合は・・・
上図以下、△８八同竜（下図）
この竜切りから詰みます。
以下、▲８六玉 なら△８五銀 ▲同玉 △７三桂 ▲７四玉 △６三金（下図）までの先ほどと似た詰みなので・・・
▲８八同玉 と取りますが、△７九角（下図）と打てば捕まっています。
以下、▲７九同玉 なら△７八金 までの詰み・・・
▲９九玉 なら△８八金（下図）までの詰みです。
最後に
今回のポイントは▲８六玉（下図）と逃げられた時の捕まえ方です。
この形になった時は▲８五玉（下図）の形に誘い・・・
△７三桂（下図）と自陣の桂を活用するのがよく見るパターンになります。
類似形に遭遇した時はお試しください。
