上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん（上級-）」に後手番で挑んだ時の終盤戦です。
色々あった末に先手の受けミスによって５手詰めが生じました。
ここから先手玉を右辺に逃がさずに捕まえる手順を考えてみて下さい。
答えは数行下に書きます。
実戦詰将棋の答え
では答えです。
上図以下、△８六桂（下図）
この桂打ちから詰みます。
▲９七玉 は△９六銀 の詰み・・・
▲９九玉 は△９八銀 の詰みなので、逃げるなら
・▲８七玉
・▲８九玉
の２つですね。
それぞれ解説します。
▲８七玉 と逃げた場合
▲８七玉（下図）と上へ逃げた場合は・・・
上図以下、△９七飛（下図）
この飛車打ちで７七へ逃がさなければ詰みます。
７八には桂の利きがあって逃げられないので取るしかありません。
上図以下、▲９七同玉 △９六銀（下図）
飛車捨ての効果で狭い方へ誘えば△９六銀 までの詰みです。
▲８九玉 と逃げた場合
▲８九玉（下図）と下へ逃げた場合は・・・
上図以下、△９九飛（下図）
７九へ逃がさない飛車打ちで詰みます。
上図以下、▲９九同玉 △９八銀（下図）
飛車を犠牲に隅へ引き付ければ△９八銀 までの詰みです。
最後に
詰め将棋っぽい飛車捨てが決め手になる手順でしたね。実戦は△８六桂（下図）の所で投了されたんですが・・・
▲８七玉 と逃げられた時の△９七飛（下図）が見えておらず・・・
投了されて詰みがある前提で読んだら△９七飛 に気付くっていう遅れっぷりでした・・・
読み切ってないのに勝利するヘボさはまだまだ続きそうです・・・
