上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん（上級-）」に後手番で挑んだ時の終盤戦です。
中盤のイマイチな一手から苦しい将棋が続いたんですが、先手玉の近くに駒を残しながら必死に逃げ回っていたら逆転しました。
ここから先手玉が７手で詰みます。
逃げながら手に入れた豊富な持ち駒を有効に使ってスパッと詰ましちゃってください。
答えは数行下の見出しで書きます。
実戦詰将棋の答え
では答えです。上図以下、△６六桂（下図）
この桂打ちが玉頭に残った銀を活かして詰みを狙う一手です。
▲６六同歩（下図）と取った場合は・・・
上図以下、△６七金（下図）
空いた６七に金を打てば、以下・・・
▲８八玉 なら△７八飛 ▲９三玉 △８八角 の詰み・・・
▲７九玉 なら△７八飛 ▲６九玉 △６八飛成 の詰み・・・
▲６九玉 なら△６八香 ▲５九玉 △６九飛（下図）の詰みです。
比較的容易な詰みでしたね。
初手の△６六桂（下図）には取らずに逃げる変化もあります。
▲７九玉 は△７八金 の一手詰めなので、ちょっとだけ手数が掛かる
・▲８八玉
・▲６九玉
・▲６八玉
と逃げた場合を解説します。
▲８八玉 と逃げた場合・・・
▲８八玉（下図）と逃げた場合は・・・
先ほどのように△７八飛 と打っても詰みですが・・・
上図以下、△７九角（下図）
この角打ちでも詰むので紹介しておきます。
以下、▲７九同玉 なら△７八金 の詰み・・・
▲９九玉 なら△８八金 の詰みです。
▲６九玉 と逃げた場合・・・
▲６九玉（下図）と逃げた場合は・・・
上図以下、△７八金 ▲５九玉 △６九飛（下図）
飛車の力で４筋へ逃がさなければ詰みです。
▲６八玉 と逃げた場合・・・
▲６八玉（下図）と逃げた場合は・・・
上図以下、△７九角（下図）
この角打ちで５七へ逃がさなければ詰みます。
▲７九同玉 や▲６九玉 は頭金の詰みなので・・・
上図以下、▲５九玉 △６九飛（下図）
▲５九玉 と４筋からの脱出を狙いますが△６九飛 で引き戻せば・・・
上図以下、▲６九同玉 △６八金（下図）
最後は頭金の詰みです。
実戦では負けだと思ってたのに、最後の最後で良い感じに駒が足りて助かりました。
あきらめずに逃げ回るのも大切ですね。
