上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん（上級-）」に後手番で挑んだ時の終盤戦です。
△６八銀 とヤケクソの詰めろで絡んだ手に、実戦は▲６一竜 と金を取ってきたので勝てましたが、AIで検討したらここで後手玉に詰みがあったことが判明しました。
一気に殺到して仕留める15手詰めを考えてみてください。
答えは数行下の見出しで書きます。
実戦詰将棋の答え
では答えです。
上図以下、▲７二と（下図）
角の邪魔をしていた「と金」を捨てれば詰みます。
△９二玉 と逃げるのは▲８二金 の詰み・・・
△７二同香 は▲７一銀 △同金 ▲同角成 からの早詰みなので・・・
上図以下、△７二同金（下図）
金で取るのが正着です。
これには７一に通った大駒の利きを活かして・・・
上図以下、▲７一角成 △同金 ▲同飛成（下図）
ズバッと２枚とも切り飛ばすのが詰み形に持っていく好手になります。
上図以下、△７一同玉 ▲６二金（下図）
守備駒がいなくなった所で▲６二金 と打てば詰みが見えてきました。
△８二玉 と逃げるのは▲７一銀 △９二玉 ▲８二金 で詰むため・・・
上図以下、△６二同玉 ▲４四馬（下図）
後手は素直に取るしかありません。
そこで▲４四馬 と遊んでいた馬を活用すれば詰み形ですね。
△６三玉 なら▲６二金 の詰み・・・
△６一玉 や△５一玉 なら頭金の詰みです。
上図以下、△７二玉 ▲６一銀（下図）
なので△７二玉 と逃げるのが最善ですが、取ると頭金で詰む▲６一銀 で拠点を作り・・・
上図以下、△８二玉 ▲７一馬（下図）
続けざまに取れば頭金で詰む▲７一馬 の手筋で迫れば・・・
上図以下、△９二玉 ▲８二金（下図）
最後は▲８二金 でキレイに詰みます。
最後に
邪魔駒を処理する▲７二と（下図）で始まり・・・
玉を裸にしてから▲６二金（下図）で詰み形に持ち込み・・・
取るに取れない▲６一銀 ～ ▲７一馬（下図）で金を温存して迫る・・・
実戦で使える手筋が満載の詰み手順でした。
初手の▲７二と が全く見えてなくて
「王手が続かなそうだから詰めろで迫ればチャンスがあるかも・・・」
と思っていたゴミのような終盤力が嫌になりましたよ・・・
気が付けば80問も実戦詰将棋を出題しているのに進歩してないとは・・・
この辺が限界なのかもしれません。
