人生詰んだニートのブログ

人生詰んだニートが「日々の愚痴」や「趣味の将棋」について書いているブログです。

【実戦詰将棋99】守備駒の無力さ【9手詰め】

スポンサーリンク

上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」に後手番で挑んだ時の終盤戦です。

▲8六金 と8七の地点を受けてきましたが、それでも先手玉に詰みがありました。

「8六の金」と「7九の角」の弱点を突く9手詰めを考えてみて下さい。

答えは数行下の見出しで書きます。










実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、△7七と(下図)

平凡に迫るのが正解でした。

▲8九玉 と逃げるのは▲9八玉 と逃げた変化と合流するので

・▲9七玉
・▲9八玉

の2通りを解説します。


▲9七玉 と逃げた場合

まずは▲9七玉(下図)と逃げた場合から。

上図以下、△8五桂(下図)

金が動くと△8七と までの詰みなのを見越した△8五桂 が好手です。

取れないので逃げるしかありませんが・・・

上図以下、▲9八玉 △8九角(下図)

この角捨てで玉を射程圏内に入れれば・・・

上図以下、▲8九同玉 △7八金 ▲9八玉 △8九銀(下図)

角の弱点を突いてキレイに詰みます。


▲9八玉 と逃げた場合

次は▲9八玉(下図)と逃げた場合です。

上図以下、△8九角(下図)

先ほどと同じ角捨てで手が続きます。

▲9七玉 は△8五桂 ▲同金 △8七と までの詰みなので取るしかありません。

上図以下、▲8九同玉 △7八銀(下図)

△7八銀 で8七への利きを増やし・・・

上図以下、▲9八玉 △8七銀上成(下図)

3枚で殺到すれば・・・

上図以下、▲8七同金 △同と(下図)

△8七同と までのスッキリした詰み上がりになりました。


単純な手順でしたが、金が動けないのを見越した△8五桂(下図)や・・・

頭が丸い角の弱点を突く△7八銀(下図)など・・・

地味ながら有効な手筋があったので出題してみました。

こういう形を見た瞬間に急所が分かれば終盤が安定しそうですね。