人生詰んだニートのブログ

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【将棋Flash】LV9にゴキゲン中飛車をやるといきなり飛車先の歩を交換してくるという簡単に有利になれる穴を発見しました【攻略法】

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私は居飛車党なんですが、振り飛車のさばきに憧れてたりします。


それで、最近「久保の中飛車を読んだので、自分もゴキゲン中飛車をやってみようかな?って思いました。


個人的にゴキゲン中飛車への勝率が悪いし、居飛車を持って有利になるのは大変という印象なので、ゴキゲン中飛車という戦法に可能性を感じていましたしね。


それに、たまには飛車を振るのも気分転換になっていいかなって思ったので。


ちなみに「久保の中飛車」はこれからゴキゲン中飛車をやろうと思ってる方や、居飛車党で超速の指し方を知りたい方にまでオススメの本です。




ゴキゲン中飛車の基本から最新形まで分かるとても良い本だと思います。


ゴキゲン中飛車に興味のある方なら読んでおいて損はない一冊ですよ。オススメです。


と言う訳で、さっそく実戦をやろうといつもの気軽な練習相手「将棋Flash」にゴキゲン中飛車をやってみました。


まずはほどよい相手で練習するのが気軽でいいですしね。


で、何局か実戦を指してみたら、本で紹介されていた「やってはいけない手」を9割近い確率で指してくる事に気付いたんです。


あ、これはまた将棋Flashの穴を見つけちゃったかな?って思ったので、将棋Flashになかなか勝てない方のために紹介しようと思いました。

ゴキゲン中飛車の序盤の基本

初手から、▲7六歩 △3四歩 ▲1六歩 △8四歩 ▲5六歩 △8五歩 ▲5八飛(下図)



ゴキゲン中飛車にします。先手番なんで▲1六歩 をついてある分、玉が広くてちょっと得という感じですね。


何の変哲もないゴキゲン中飛車の序盤なんですが、将棋Flashはここで指してはいけない手を指してきます。


それが△8六歩(下図)です。



ここで飛車先の歩交換は居飛車にとってあまりいい手ではありません。反撃を受けてしまうからです。


上図以下、▲8六同歩 △同飛 ▲2二角成 △同銀 ▲7七角(下図)



と飛車、銀の両取りを掛けられてしまいます。


まぁ△8二飛 と引けば受かるんですが、▲8四歩(下図)と垂らされて飛車先が窮屈になり居飛車不満の展開です。



この後の駒組みも発展性が乏しく、居飛車が好んで踏み込む変化ではないと思います。詳しくは「久保の中飛車」に書いてあります。


これが嫌なら△8九飛成(下図)と飛車を成り込む変化もあります。将棋Flashはこちらを選ぶ事が多いです。



上図以下、▲2二角成 △3三角 ▲2一馬 △9九角成 ▲8八歩(下図)



と進むのがこの形での基本的な流れですが、居飛車の竜と馬が窮屈なのと駒得が大きく振り飛車有利が定説です。


これがあるのでいきなりの飛車先の歩交換はしない方がいいという結論になっています。


将棋Flashの変化、△8七桂

飛車の成り込みに対し▲2二角成 とした時、先ほどの基本の変化では△3三角 と合わせましたが、将棋Flashは高確率で違う手を指してきます。


それがこちら。△8七桂(下図)です。



なんじゃこりゃ?どういう狙い?▲7八銀 で竜が捕まるけどいいの?という感じの手です。


というか悪手です。でも将棋Flashはほぼ毎回この手を指してきます。将棋Flashの中では定跡なんでしょうか?


上図以下、▲7八銀 △9九竜 ▲同馬 △同桂成(下図)



と竜と馬を交換し成桂はそっぽ。さすがにこれは振り飛車がいいですよね?序盤早々簡単に有利になってしまいました。


こうなれば中飛車を持って勝ちやすいと思います。


ゴキゲン中飛車をやると高確率でこの局面になるので、なかなか勝てないという方はちょっとお試しください。


Bonanza先生に優勢からの勝ち切り方を教わろう


この局面、ゴキゲン中飛車が有利、それは確かです。でも油断は禁物。


相手も角2枚を手持ちにしているので、ウッカリ下手な駒組みをすると角を打ち込まれ手にされてしまいます。


私自身、この局面を持ってウッカリミスをして負けた事がありますしね。あぁ恥ずかしい・・・


なので、将棋Flash相手にここからキッチリ勝ち切るにはどういう感じで進めればいいのか、Bonanza先生にお手本を見せて貰いましょう。


上図以下、▲4八玉 △2二香(下図)



とりあえず玉を囲う▲4八玉 と指すと△2二香 と指す事が多いです。他にも△4二香 とか△3二金 とか、飛車の打ち込みに備えてる感じでしょうか?よく分かりません。


上図以下、▲8三飛 △8二歩 ▲8八飛成 △4五角(下図)



Bonanza先生の判断は竜を作ってじっくりでした。「スキを作らなきゃ手がないでしょ?」って言ってる気がしますね。


この▲8三飛 は香車を手放してくれたから指せる手でもあります。もし後手が香車を持ってたら△8二香 で飛車を取られてしまいますからね。気をつけましょう。


将棋Flashは△4五角 とまず1枚の角を手放してくれたので読みやすくなって助かります。


上図以下、▲3八玉 △3三角 ▲5五歩 △5四歩(下図)



2枚の角を手放し、反発の△5四歩、▲同歩 と取れば△8八角成 と竜を取られて大逆転です。でもBonanza先生に限ってそれはありません。


上図以下、▲4六銀 △4四歩 ▲5四歩 △7四歩 ▲5三歩成(下図)



Bonanza先生は銀を投入し、不安定な角を目標に動きます。そして△4四歩と角を受けさせつつ角道を止めさせ悠々と▲5三歩成、不安定な角は取らずに放置が良いんですね、さすがです。


上図以下、△6四歩 ▲4三と △5二金左 ▲4五銀 △同歩(下図)



後手は何を指していいか分からない局面ですね。でもBonanza先生は容赦しません、決めにいきます。ここで豪快な一手が出ますが分かりますか?


上図以下、▲5二飛成 △同金 ▲5三歩(下図)



竜を睨んでる角を取ってしまっても勝ちだとは思いますが、飛車をバッサリ切って決めにいきます。


上図以下、△4一銀 ▲5二歩成 △同銀 ▲9五角 △6一玉(下図)



ここでとどめの一手が出ます。こんな手が寄せで指せたら気持ち良いでしょうね。


上図以下、▲8二竜 △4三銀 ▲6二金 △同銀 ▲同角成(下図)



までBonanza先生の完勝でした。2枚の飛車が最大限に働いた見事な寄せでしたね。


大差の時のBonanza先生はキレッキレでカッコイイです。


こういう爽快な将棋を指せるようになったら楽しいんだけどなぁ・・・まだまだ無理そうです・・・


最後に

将棋Flashゴキゲン中飛車をやると、高確率で飛車先の歩交換をしてきます。


この変化は中飛車有利なのでラッキーと思って序盤早々有利になりましょう。


今回紹介した流れになると思うので、勝ち方がよく分からないという方はBonanza先生の指し方を参考にしてください。


定跡を勉強してる対人戦ではありえない局面なんですが、いざやられると勝ちきるまでは大変だったりするので、優勢とはいっても油断せず指しましょう。


強い相手だと優勢でもひっくり返されたりしますしね。キッチリ優勢から勝勢に持っていけるようにする練習だと思えばいいと思います。


まずは将棋Flash相手にキッチリ勝てるようになるのがいいですね。


それで何局かしっかり勝ちきって満足したら、こういうミスをしない「きのあ将棋」とかに挑むといいと思います。


将棋サイト「きのあ将棋」 | QinoaSyougi


将棋Flashだとほぼ毎回悪手を指してくるからゴキゲン中飛車の練習にならなくてウンザリしちゃいますしね。


とりあえず、将棋Flashになかなか勝てない方は簡単に有利になれるゴキゲン中飛車をお試しください。


優勢から勝ちきる感覚を身に付けられれば充分なので、気軽な練習相手として利用するといいと思います。