30代職歴なし、ファンタグレープにハマっているニートです、おはようございます。
今朝の一局は、きのあ将棋の「郷谷さん(上級)」相手に、シンプルによくなる手を見逃したグダグダ将棋になります。
私と似たようなミスをしないようにダメな例として参考にしてください。
最後に実戦詰将棋を出題するので、詰め将棋好きな方はちょっとお楽しみ頂けると思います。
一手損角換わりを拒否られ雁木へ
先手が「私」、後手が「郷谷さん」です。初手から、▲2六歩 △8四歩 ▲7六歩 △3四歩 ▲7八金 △4四歩(下図)
相掛かりの将棋は少し前に指したので、久しぶりに「一手損角換わり」にしようと思ったら、△4四歩 と角交換を拒否されました。
こうなると矢倉や雁木模様の将棋になるので苦手でしたが、「極限早繰り銀」を練習中の今となっては悪くない出だしでした。
単純な一手を見落とす

数手駒組みが進んだ上図。
早繰り銀を目指していましたが、△4五歩 の反発を嫌って▲4六銀 ではなく▲2六銀 と出て棒銀になりました。
早繰り銀を狙っていた弊害か、ここで▲3五歩 の仕掛けしか頭になく、普通に優勢になる単純な一手を見落とします。
局後のAperyの検討ではシンプルなこの一手が推奨されていました。
上図以下、▲1五銀(下図)
ここはこれ以上ない単純な棒銀で先手が400点くらい優勢だったようです。
言われてみればそうですよね・・・
「可能であればシンプルな棒銀、無理なら3筋からの攻め」
みたいな感じで覚えておくといいのかもしれません。
後手のミスで優勢に

シンプルな▲1五銀 は見落としましたが、当初の予定通り3筋から仕掛け、厚みと拠点を築いて攻めの準備が整ったのが上図です。
ここから後手のミスで優勢になります。
上図以下、△8六歩 ▲同歩 △同飛 ▲8七歩 △7六飛(下図)
△7六飛 と横歩を取る手は角換わりではよく見る攻め筋ですが、この形では無理だったようです。
上図以下、▲6六歩(下図)
普通に桂取りにいって先手優勢になりました。
そこから数手進んで下図・・・
急所の▲4五歩 が入って攻めが筋に入ってきました。
上図以下、△4二金右 ▲4四歩 △5二銀(下図)
後手陣をヘコませ、そのまま攻めを継続します。
上図以下、▲5三歩 △同銀 ▲4五桂(下図)
桂馬が攻めに参加して良い感じですね。
上図以下、△3一玉 ▲5三桂成 △同角 ▲7六歩(下図)
銀・桂 交換のあと、△7六桂 のケアとして▲7六歩 と打ちましたが、ここは▲7六歩 ではなく▲4三桂 △4一玉 と形を決めてから▲7六銀(下図)として飛車を捕獲した方がよかったみたいです。
これなら自玉も安全になって盤石でした。
終盤に逃した詰みを実戦詰将棋として出題します

上図は、終盤の寄せ合いに入った所です。
ここで▲5二銀 のように詰めろを掛けながら迫るのがApery推奨の手順でしたが、私は直接いきました。
上図以下、▲5三角成 △同角 ▲同桂成(下図)
焦らなくていい所で駒を渡すのはちょっと危険ですね。
上図以下、△5八角 ▲7九玉 △5六銀不成(下図)
私は逃しましたが、ここで後手玉に詰みがありました。
実戦詰将棋として出題するのでお時間のある方は解いてみてください。
答えは数行下の見出しで書きます。
実戦詰将棋の答え
では答えです。上図以下、▲4一金 △同玉 ▲5二角(下図)
から詰みます。
上図以下、△3一玉 ▲4三桂 △同金 ▲3二銀(下図)
▲4三桂 で金を取れる位置に誘いながら無力化するのが上手いですね。
上図以下、△3二同玉 ▲4三角成 △3一玉 ▲4二成桂(下図)
までの詰みでした。
けっこう使える手順だと思うので、実戦で似た形になったらお使いください。
実戦のヌルイ寄せ

ちなみに実戦は上図で詰みを逃してゆっくりした寄せをしました。
上図以下、▲4三桂 △同金 ▲同成桂 △4一金 ▲5三角(下図)
角筋を頼りにジワジワと迫る感じですね。
上図以下、△4二桂 ▲同成桂 △同金 ▲4三歩(下図)
こういう取るに取れない攻めも有効な時があるので詰将棋が苦手な人は覚えておくといいですよ。
上図以下、△4一歩 ▲4二歩成 △同歩 ▲4三金(下図)
上から押さえる▲4三金 で郷谷さんの投了となりました。
最後に

今回の将棋の反省は、上図のような
「シンプルな攻めが成立する所で、それに気付かずに逃した所」
でした。
なんで絶好の▲1五銀 に気付かなかったのか・・・
早繰り銀に固執せず、棒銀が決まるなら棒銀を瞬時に選べる判断力が大切ですね。