今回は「ぴよ将棋w」の
Lv4 ピヨ之(13級)
に「先手番 ノーマル三間飛車」で挑み、55手で勝った一局を紹介します。
見所は
・じっくり攻めの形を作る序盤
・スキを突く必死の一手
・簡単な実戦詰将棋
の3つです。
13級を無難に攻略する一例としてお楽しみください。
まずは玉を囲う
先手が「私」、後手が「ピヨ之(13級)」です。初手から、▲7六歩 △3四歩 ▲6六歩 △8四歩(下図)
上図以下、▲7八飛 △8五歩 ▲7七角 △6二銀(下図)
まずは玉を囲って安定させる定番の駒組みをします。
この辺の手順はここまでの攻略記事と同じなのでザっと手順のみ紹介します。
上図以下、▲6八銀 △4二玉 ▲4八玉 △3二玉(下図)
上図以下、▲3八銀 △7一銀 ▲3九玉 △9四歩(下図)
上図以下、▲2八玉 △2四歩(下図)
△7一銀 と手損をしたり、急がなくていい△9四歩 を突いたり、13級らしい緩みのある駒組みですね。
こちらは無難に玉を囲い、▲2八玉 まで入れば強い戦いができます。
ここで△2四歩 というちょっと珍しい手を指してきました。
天守閣美濃を狙うんだと思いますが、立ち遅れのスカスカ感が響く展開になりそうです。
じっくりと攻めの形を作る
上図以下、▲5八金左 △9二香 ▲6七銀 △2三玉(下図)
後手の金駒が出遅れてる欠点を突き、じっくり攻めの形を作ります。
上図以下、▲7五歩 △1二玉 ▲5六歩 △4二銀(下図)
7筋を狙う攻めを着々と準備します。
上図以下、▲6八角 △3三銀 ▲7六飛 △6二銀(下図)
▲7六飛 ではすぐに▲7四歩 と仕掛ける手もありますが、▲7七桂 と左桂を活用して攻め駒を足す方が強力と判断して石田流にしました。
上図以下、▲7七桂 △7二金 ▲4六角 △7一銀(下図)
▲7七桂 ~ ▲4六角 までいけば、すべての攻め駒が7三を睨む理想形になっています。
△7一銀 と引き、狙われている7三の地点を薄くしたので、チャンスとばかりに仕掛けます。
守りを減らす悪手の連続で大差に
上図以下、▲7四歩 △9三桂(下図)
わざと負けにきてるような△9三桂 の悪手で先手勝勢になっています。
上図以下、▲7三歩成 △同金 ▲同角成 △3一角(下図)
接待将棋だったらバレバレ過ぎてクビになる△3一角 をありがたく利用して勝ちにいきます。
上図以下、▲8二馬 △同銀 ▲7二飛成(下図)
王手銀取りで大差になりました。
上図以下、△4二角打 ▲8二竜 △5一金 ▲6五桂(下図)
あとはゆっくり寄せるだけなので駒を補充してジワジワいけばOKです。
色々な寄せ方がありますが、こういう時は▲6五桂 のように自軍の駒を活用すると攻めが切れにくいのでオススメです。
一手必死があった
上図以下、△2二角(下図)
自玉を固めたように見える△2二角 ですが、これは自ら受けなしに追い込む悪手でした。
実戦では気づかなかった次の一手で必死です。
上図以下、▲3二銀(下図)
角と銀のスキを突いた所にポンと銀を置いて必死です。
持ち駒がないので▲2三金 の一手詰めを受ける術がありません。
コレに気付いて勝っていたらスマートだったんですが・・・
本譜の地味な寄せ
ここで▲3二銀 と打っていれば勝ちだった所、私が指したのは▲8一飛(下図)でした。
2枚飛車で攻める普通の寄せですね。
上図以下、△2三玉 ▲5一飛成 △同角(下図)
ここで後手玉に簡単な詰みがあります。
実戦詰将棋として出題するのでお時間のある方は解いてみてください。
答えは数行下の見出しで書きます。
実戦詰将棋の答え
では答えです。上図以下、▲3二銀(下図)
シンプルな王手で詰みます。
上図以下、△1二玉 ▲2三金(下図)
ここでピヨ之の投了となりました。
13級ということで簡単な方に逃げてくれたのであっさり詰みましたね。
ちなみに、△1二玉 ではなく△1四玉(下図)と上に逃げた場合は・・・
上図以下、▲1五金 △同玉 ▲1六歩(下図)
▲1五金 の捨て駒から▲1六歩 と突けば詰んでいます。
上図以下、△2五玉 ▲2六金 △1四玉 ▲1五歩(下図)
これで詰みですね。
最後に
13級のひよこはけっこう自由な駒組みをさせてくれるので・しっかり玉を囲う
・じっくりと攻めの形を整える
といった感じで準備万端な仕掛けをすればそう簡単に負けることはありません。
この記事で見せた「駒組み ~ 仕掛け」の流れをマネすればだいたいOKです。
△7一銀 や△9三桂 といった接待みたいな悪手も指してきますし、圧倒的な攻めでスカッと勝ち切ってください。