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【ぴよ将棋w】vs ひよ香(14級)51手で勝った「先手番 ノーマル三間飛車」の一局【Lv3】

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今回は「ぴよ将棋w」の

Lv3 ひよ香(14級)

に「先手番 ノーマル三間飛車」で挑み、51手で勝った一局を紹介します。

見所は

・桂馬の弱点を狙う攻め

・大差になってからの寄せ

の2つです。

14級を攻略する一例としてお楽しみください。


角道を開けない居飛車

先手が「私」、後手が「ひよ香(14級)」です。

初手から、▲7六歩 △8四歩 ▲7八飛 △8五歩 ▲7七角(下図)

まずは△8五歩 を▲7七角 と受ける普通のスタートから始まりました。

上図以下、△6二銀 ▲6八銀 △4二玉 ▲4八玉(下図)

そしてお互いに玉を囲い合う普通の駒組みをしていきます。

まずは玉を囲って安全にするのが地味ながら大切な手順です。

上図以下、△3二玉 ▲3八玉 △5四歩 ▲2八玉(下図)

上図以下、△7四歩 ▲3八銀 △5二金右 ▲5八金左(下図)

△3四歩 と角道を開けないのは後手の工夫でしょうか・・・

先手としては美濃囲いが完成したので攻めの準備をしたい所ですね。

上図以下、△7二飛 ▲1六歩(下図)

△7二飛 から弱点の角頭を狙ってきました。

角道が開いていないので角交換から捌く手順がなく、ヘタすると押さえ込まれそうです。

ただ、▲1六歩 に△7五歩(下図)と突き・・・

上図以下、▲7五同歩 △同飛(下図)

と単純な一歩交換をすると・・・

上図以下、▲3三角成(下図)

の強引な王手から△3三同角 ▲7五飛(下図)と飛車を素抜く手があります。

これで先手有利(600点)とAperyは示していました。

ただ、飛車を素抜いたとは言っても飛車角交換でしかなく大きな得ってわけではありません。

ここから勝ち切るのも大変なので難しい変化ではありますね。

とりあえず、振り飛車側の狙いとして「こんな手もある」という例として頭に入れておいてください。


桂頭を狙う攻め

局面を戻します。

上図は、△7二飛 に▲1六歩 と玉の懐を広げた所です。

△7五歩 の攻めは先手有利なので、本譜は違う手を指してきました。

上図以下、△7三桂(下図)

桂馬を攻めに使う油断ならない手です。

現状の形では左辺の駒が使いにくく受けが遅れそうなので、保留していた一手から銀の活用を目指しました。

上図以下、▲6六歩 △9四歩 ▲6七銀(下図)

△3四歩 と角道を開けてきたら指そうと思っていた▲6六歩 を自ら突き、▲6七銀 で上部を厚くしながら角を引く手も視野に入れます。

これでちょっと動きが軽くなった感じがしますね。

上図以下、△4二玉 ▲5六歩 △1四歩 ▲6八角(下図)

後手の桂馬が負担になってそうだったので、▲6八角 で飛車筋を通し、ダイレクトに弱点の桂頭を狙います。

上図以下、△9二飛 ▲7五歩(下図)

△9二飛 は一手パスに近い悪手です。

堂々と▲7五歩 と突けば桂頭を受けるのが難しく先手ペースになりました。

上図以下、△7一銀 ▲7四歩(下図)

△7一銀 も14級らしい受けを放棄する悪手で、先手の攻めが強烈に刺さっています。

上図以下、△1三角 ▲同角成 △同桂 ▲7三歩成 (下図)

△1三角 には▲同角成 と角交換に応じ、手番を握って▲7三歩成 が入れば先手勝勢です。


大差になってからの寄せ

一方的に攻めが決まって大差になっています。

あとは慌てずにじっくりゆっくり迫れば勝ちです。

上図以下、△2四歩 ▲8三と(下図)

▲8三と と飛車取りに当てながら先手の飛車筋を通し▲7一飛成 を狙うのが無難ですね。

上図以下、△8二飛 ▲同と △同銀 ▲7二飛成(下図)

△6二飛 ▲7一飛成 と進むと思ったら、△8二飛 と飛車を取らせてくれたので圧倒的大差になっています。

上図以下、△7一角 ▲7四桂(下図)

銀を受ける△7一角 には色々な寄せ方があるんですが、今回はダイレクトに銀と角を狙う▲7四桂 でいきました。

上図以下、△1二香 ▲8二桂成 △5三角 ▲6一飛(下図)

▲6一飛 は「2枚飛車で攻めれば早いかな?」くらいの雑な感じで打っています。

上図以下、△9五歩(下図)

受けを放棄する△9五歩 の局面で▲6一飛 の顔を立てる寄せがありました。

本譜は、上図から▲2三角 △2二銀 ▲4一角成(下図)と進んで「ひよ香」の投了になったんですが・・・

これで終わると何も参考にならないのでApery推奨の寄せを紹介します。


▲6一飛 を立てる寄せ

ここで飛車が決め手になる寄せがあります。

上図以下、▲4一飛成 △同玉 ▲2三角(下図)

ズバッと飛車を切ってから▲2三角 と打つのが狙っていたらカッコイイ挟撃の寄せでした。

△4二玉 と逃げると▲4一金 の詰みなので、ここは

・△3二飛
・△3二銀

の2つに分岐します。

それぞれザっと解説しますね。


△3二飛 と合駒した場合

ガッチリ△3二飛(下図)と打った場合・・・

上図以下、▲6一竜(下図)

▲6一竜 と王手するのが持ち駒が歩しかない欠点を突く決め手になります。

上図以下、△5一金 ▲5二金(下図)

△5一金 と引くしかなく、そこで▲5二金 と打てば詰みです。

△5二同飛 とすると2三の角筋が玉に通り▲4一角成 と玉を取られてしまうのが痛いですね。

大駒を活かしたキレイな詰み手順でした。


△3二銀 と移動合いをした場合

△3二銀(下図)と受けた場合は・・・

上図以下、▲3二同角成 △同玉 ▲5二竜(下図)

角切りから▲5二竜 と迫るのが強烈な寄せになります。

詰みはありませんが・・・

上図以下、△4二飛 ▲4一銀 △2三玉 ▲3二銀打(下図)

と玉を上に追いやれば寄ります。

上図以下、△3四玉 ▲5三竜(下図)

▲5三竜 と角を取った手が▲5四竜 や▲2三角 からの詰めろになっていて後手に受けはありません。

先手玉はどうやっても詰まないのでこれで勝ちですね。


最後に

14級は駒がぶつかった所からけっこう好きに攻めさせてくれる傾向があります。

反動を受けないように玉を囲ってから仕掛ければ勝ちやすいですね。

今回の将棋のように

・美濃囲いに囲う
・左辺で攻めの形を作る

というシンプルな動きを狙いやすい三間飛車はオススメです。

コレといった得意戦法がないなら試しに三間飛車をやってみると勝てるかもしれませんよ。