人生詰んだニートのブログ

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【ぴよ将棋w】vs ひよこ(15級)49手で終わった「ノーマル三間飛車」の一局【Lv1】

今回は「ぴよ将棋w」の

Lv1 ひよこ(15級)

を49手で倒した「先手番 ノーマル三間飛車」の一局を紹介します。

見所は

・三間飛車の序盤の基本

・向かい飛車にして手薄な8筋を逆襲する手順

・実戦的な寄せ手順

の3つです。

15級を無難に攻略する一例としてお楽しみください。


三間飛車の序盤の基本

先手が「私」、後手が「ひよこ(15級)」です。

初手から、▲7六歩 △8四歩 ▲7八飛(下図)

▲7八飛 と飛車を左に振って三間飛車のスタートです。

上図以下、△3四歩 ▲6六歩(下図)

角筋を通す△3四歩 には▲6六歩 と指し、角交換を拒否するのが無難です。

これで慌ただしい展開を避けられます。

上図以下、△8五歩 ▲7七角(下図)

△8五歩 と飛車先の歩を伸ばしてきたら▲7七角 と受けるのが大切な一手です。

これを疎かにすると△8六歩(下図)から弱点の角頭を責められて劣勢になりますから。

このままだと次の△8七歩成 が厳しいですし・・・

上図以下、▲8六同歩 △同飛(下図)

▲8六同歩 と歩を取っても△同飛 とされると、次の△8七飛成 が受かりません。

△6五歩 からヤケクソの角交換を狙う手はありますが、冷静に▲4四歩(下図)と止められるとお手上げです。

たった1手のミスで致命傷になるので△8五歩 に▲7七角 の受けだけは忘れてはいけません。

「△8五歩 には▲7七角」

とセットで覚えておくといいですね。


玉を囲って安定させる

△8五歩 を▲7七角 と受けたら急な攻めもないので玉の囲い合いになります。

上図以下、△4二玉 ▲6八銀 △6二銀 ▲4八玉(下図)

基本的に飛車の近くで戦いが起きるので、反動を受けないように飛車とは反対側に玉を囲うのが無難ですね。

上図以下、△3二玉 ▲3八銀 △7二飛 ▲6七銀(下図)

玉を囲うとは言っても、相手の動きによっては攻めの体制も整える必要があります。

△7二飛 は△7四歩 ~ △7五歩 と弱点の角頭を狙う攻めを見ているので、玉の囲いをちょっと保留して▲6七銀 とカバーするのが相手に合わせた動きですね。

上図以下、△4四角 ▲5八金左 △9二香 ▲3九玉(下図)

実戦は特に早い攻めもこなかったので▲3九玉 と囲い、ここまで入れば戦いになってもそう簡単にやられません。

上図以下、△7一飛 ▲2八玉 △9四歩(下図)

△7一飛 は疑問手で仕掛けのチャンスだったんですが、今回は▲2八玉 としっかり美濃囲いを完成させることを優先してみました。

△9四歩 と緩んだので万全の体制から攻めていきます。


手薄な8筋を狙う攻め

ここで「ぴよ将棋w」の攻略でよく出てくる反撃の手があります。

上図以下、▲8八飛(下図)

▲8八飛 は、△7一飛 と引いたせいで飛車を8筋に戻せない欠点を突いた一手です。

「ぴよ将棋w」の級位のAIは、三間飛車相手に8筋を疎かにすることが多い謎の欠点があります。

それには▲8八飛 と「向かい飛車」に振り直して優勢を築くのが1つの攻略パターンです。

上図以下、△2二銀 ▲8六歩(下図)

シンプルな▲8六歩 を受ける手がなく、早くも先手有利になっています。

上図以下、△3三角 ▲8五歩 △1二香 ▲8四歩(下図)

ズンズン歩を伸ばし、あっという間に8筋の突破が確定しました。

上図以下、△2四角 ▲8三歩成 △3三角 ▲9二と(下図)

ここまで順調でしたが、▲9二と が欲張ったミスで、ここはシンプルに▲8二と で飛車の捕獲を確定するのが最善でした。

もし上図で△7四歩 と突かれたら▲8二と に△7三飛 と逃げられてちょっと面倒な展開になっていましたから。

本譜は△7四歩 じゃない一手だったので先手勝勢になりました。

上図以下、△5一金右 ▲8二と(下図)

これで飛車の捕獲が確定して先手勝勢です。

上図以下、△5二金直 ▲7一と △同銀 ▲8一飛成(下図)

銀取りの先手で飛車を成り込んで順調です。

あとはゆっくり寄せるだけですね。


実戦的な寄せ

飛車得の大差なので焦らず寄せるのが無難です。

上図以下、△7四歩 ▲7一竜 △1四歩 ▲8一飛(下図)

▲8一飛 と打ち、2枚飛車で迫るのが強烈ですね。

次に▲4一竜 の詰みを狙っているので受けないといけませんが・・・

上図以下、△5一角 ▲6五歩 △9五歩 ▲6二銀(下図)

▲6二銀 と打つのが金と角の壁を崩す一手です。

上図以下、△6二同角 ▲4一竜(下図)

実戦は△6二同角 と取ったので▲4一竜 の一手詰めが決まって「ひよこ」の投了となりました。

「もし△6二同金(下図)だったらどうするの?」

と気になった方もいると思うので、実戦的な寄せ手順満載な一例を紹介します。

上図以下、▲5一竜(下図)

▲5一竜 と竜を切ってしまうのが2枚替えを狙う決め手です。

上図以下、△5一同金 ▲同飛成 △4二飛(下図)

▲5一同飛成 と急所に竜を作って寄り筋になります。

このままだと▲4二金 の詰みがあるので△4二飛 と受けるのが一番しぶといと思いますが・・・

上図以下、▲2二角成(下図)

ズバッと角を切れば後手玉は詰んでいます。

上図以下、△2二同玉 ▲4二竜(下図)

強制的に後手玉を2二に送り、▲4二竜 と浮いた4二の飛車を取れば受けがありません。

△3二銀 と合駒すれば▲3一角 △1一玉 ▲2二金 の詰みなので・・・

上図以下、△1三玉 ▲2二角 △2四玉(下図)

△1三玉 と逃げるしかありませんが、▲2二角 から玉を上へ追いやれば簡単な詰みがあります。

上図以下、▲1六桂 △3五玉 ▲3六金(下図)

先手陣の駒が待ち受けているので逃げ場所がなく、▲1六桂 ~ ▲3六金 で詰みました。

・▲5一竜 と2枚替えを狙う竜切り

・▲2二角成 と玉を送る角切り

は実戦でも出てくるパターンなので覚えておくとけっこう使えます。

「終盤は駒の損得より速度」

という言葉の通り

「詰んでしまえば大駒を捨てても大丈夫」

という感覚を持つと寄せの切れ味が変わってくると思いますよ。


最後に

15級の攻略をしながらノーマル三間飛車の基本的な指し方を紹介してみました。

この記事で紹介した手順をマネすればそれっぽく指せると思います。

ノーマル三間飛車は末永く使える戦法でもあるので、ちょっとでも興味が湧いたらやってみてください。

級位のひよこにならけっこう勝ちやすいと思いますよ。