人生詰んだニートのブログ

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【きのあ将棋】クッキーに39手で勝った「早石田」の一局【定番の王手飛車】

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今回は「きのあ将棋」の「クッキー」に

早石田

をやったら、過去の攻略記事通り

王手飛車取り

が決まって

39手

で勝てた一局を紹介します。

2023年12月現在でも使える攻略パターンの一例をどうぞ。


定番の対抗形になったらチャンス

先手が「私」、後手が「クッキー」です。

上図は、先手が早石田、後手が居飛車を宣言した局面です。

△8五歩 と伸ばした形では常に△8六歩 からの仕掛けがあるので注意が必要ですね。

この形になると「序盤の落とし穴」に飛び込んでくるのがクッキーの欠点です。

上図以下、▲4八玉(下図)

自然に玉を囲うと・・・

上図以下、△8六歩(下図)

飛車先の歩を交換してくるので・・・

上図以下、▲8六同歩 △同飛(下図)

素直に応じれば序盤早々に先手優勢の局面になります。

次の一手がポイントですね。

上図以下、▲7四歩(下図)

狙いを秘めたこの突き捨てを・・・

上図以下、△7四同歩(下図)

取ってくれれば準備完了です。

あとは将棋で一番気持ちいい「あの一手」を決めるだけですね。

上図以下、▲2二角成 △同銀 ▲9五角(下図)

角交換から▲9五角 を打てば完了です。

キレイに王手飛車が決まり、明確に先手勝勢になりました。

ここから無理をせず冷静に指せば勝てます。


飛車を取ってからの指し方

ここからは初心者向けに王手飛車を決めてから寄せまでの手順を書いていきます。

勝ち方の一例にどうぞ。

上図以下、△4二玉 ▲8六角 △8七角(下図)

飛車を取った後は△8七角 と打ってくるのがクッキーのパターンです。

ここで

・▲8二歩
・▲8三飛

など、色々な手が浮かぶと思いますが、最近はこの一手がオススメです。

上図以下、▲7七角(下図)

銀取りに当てながら角を安定させ、ゆっくり勝ちにいこうという手ですね。

上図以下、△3三桂 ▲8三飛(下図)

クッキーは△3三桂 や△3三銀 と受けてきます。

そこで▲8三飛 と打ち、形を決めてしまうのが分かりやすいです。

この手には・・・

上図以下、△7八角成(下図)

飛車・角 交換をしてくるので・・・

上図以下、▲7八同銀(下図)

飛車打ちに強い形になる銀で取り・・・

上図以下、△8二歩 ▲6三飛成(下図)

高確率で打ってくる△8二歩 に▲6三飛成 と竜を作れば後手に手がない形に持ち込めます。

あとはゆっくりジワジワ歩得すれば盤石ですね。

上図以下、△7二銀 ▲7四竜 △3一玉 ▲3四竜(下図)

急所に竜が近づいて勝ちが見えてきました。

上図以下、△4二金 ▲5五角打(下図)

▲5五角打 は3三へ駒を集中させつつ、▲8二角成 からの駒得も視野に入れています。

クッキーが受けミスれば勝ちの所・・・

上図以下、△7六歩(下図)

ちょっと惑わしの歩打ちを食らいました。

▲3三角成 と斬り込むか・・・

▲8八角 や▲6六角上 と1回逃げるか・・・

運命の選択です。


すぐ斬り込むのが最善だった

実戦は角を取られる手を嫌って1回▲6六角上(下図)と逃げました。

もし△3二玉 と受けられたら長引いた所・・・

上図以下、△7三桂 ▲3三角成(下図)

△7三桂 と7筋方面を受けたのが悪く、狙いの▲3三角成 が成立し・・・

上図以下、△3三同金 ▲同角成 △同銀 ▲同竜(下図)

▲3三同竜 の所でクッキーが投了したので39手の勝利になりました。

以下、玉が逃げれば頭金までの詰み・・・

△3二飛 などの合駒をすれば▲4二金(下図)と一間竜の手筋を決めれば・・・

以下、△2一玉 ▲3二竜 までの詰みです。


▲6六角上 に△3二玉 なら駒得を狙う長い将棋

クッキーが受け間違えたので早い勝利でしたが、もし▲6六角上 と逃げた所で△3二玉(下図)と受けられていたら・・・

▲3三角成 の強襲が成立せず▲8二角成 と駒得しながらゆっくり勝ちにいく展開になっていたため、角を逃げたのはヌルイ一手でした。

勝ちは勝ちでもパッとしませんね・・・


△7六歩 への最善は▲3三角成

局後にAIで検討すると、△7六歩(下図)への正着は・・・

上図以下、▲3三角成(下図)

すぐ角で斬り込む手で・・・

△3三同銀 なら▲同角成 で本譜と同じ勝ちですし・・・

もし△7七歩成(下図)と角を取ってきたとしても・・・

上図以下、▲2二馬(下図)

馬で銀を取っておけば安全勝ちだったようです。

以下、△2二同玉 なら▲3一銀 △2一玉 ▲4二銀成(下図)と金を取っておけばいいですし・・・

馬を取らずに△4一玉(下図)と逃げても・・・

上図以下、▲3一竜 △5二玉 ▲6四桂(下図)

桂で守りの銀を剥がしにいき・・・

上図以下、△6三玉 ▲7二桂成 △同金 ▲7七桂(下図)

冷静に「と金」を回収しておけば後手に手がありませんでしたから・・・

玉が露出した上に、次の

・▲4二竜 の金取り
・▲6一竜 の王手
・▲5五馬 の包囲

などの厳しい手が受からず明快に先手の勝ちでしたね。

△7六歩 の角取りに怯んだ弱さは大きな反省点でした・・・


最後に

クッキーに早石田をやると▲4八玉 の所で△8六歩(下図)と一歩交換をしてきます。

これには素直に対応し、▲7四歩(下図)の反撃から・・・

▲9五角(下図)の王手飛車を決めれば勝ちです。

あとはどう指してもいいんですが、オススメは△8七角 の飛車取りに▲7七角(下図)と引く手です。

自陣を安定させれば負けにくくなりますから。

落ち着いた将棋がお好きならお試しください。