今回は「きのあ将棋」の「郷谷さん（上級-）」に挑み
居飛車急戦 vs ノーマル三間飛車
になった一局を検討したら
強烈な決め手
があったので「次の一手」として出題します。
いきなりポイントの局面を見るより数手前から見た方が分かりやすいと思うので、まずは実戦の流れをご覧ください。
角筋を活かした攻めが成立したけど・・・
先手が「私」、後手が「郷谷さん（上級-）」です。
上図は、郷谷さんが△３八歩 と手筋の垂れ歩を打ってきた所です。
このまま△３九歩成 とされたらダメなのでここで動きました。
上図以下、▲４五歩（下図）
角筋を活かした定番の攻めですね。
上図以下、△１九角成 ▲４四歩 △同銀 ▲４五歩（下図）
馬は作られますが▲４五歩 と取るに取れない歩打ちが入って先手優勢です。
以下、△３三銀 なら▲３四歩 が厳しいので・・・
上図以下、△５五銀（下図）
角筋を止めに強く指してきたのが実戦の進行でした。
郷谷さんの勝負手ですね。
上図以下、▲５五同歩 △同歩（下図）
ここがポイントの局面です。
対局中は
「銀は取れたけど思ったほど攻めが決まらなかったな・・・」
と悲観し、駒損を嫌って▲１七香 と逃げましたが、AIで検討したら上図で「強烈な決め手」があることが分かりました。
後手陣の「致命的な欠陥」を突いて勝勢を確定させる一手を探してみてください。
答えは数行下の見出しで書きます。
次の一手の答え
では答えです。
上図以下、▲２八銀（下図）
馬取りに打つ銀打ちが正解でした。
後手陣の「致命的な欠陥」というのは
▲５五角 が王手飛車になる「玉」と「飛車」の配置の悪さ
だったのでシンプルにそれを狙うのが急所だったようです。
馬筋を止めつつ「馬取りの先手」にもなっているので厳しいですね。
△１八馬 や△２九馬 と逃げれば▲５五角（下図）の王手飛車取りで勝負ありです。
なので▲２八銀 には△同馬（下図）と応じるしかありません。
上図以下、▲２八同飛（下図）
これを素直に取っておけば後手の手がなくなって先手勝勢です。
まだ▲５五角 が残ってるので何かしら受けなければいけないのも痛いですね。
上図以下、△６四銀 ▲３八飛（下図）
△６四銀 の受けにAIが推奨したのは▲３八飛 と歩を取る手でした。
上図以下、△４九銀（下図）
割り打ちが気になるかもしれませんが・・・
上図以下、▲４八飛 △５八銀成 ▲同金（下図）
冷静に受けておけば問題ありません。
後手から早い手もないので、次に▲４四歩 や▲５六歩 から焦らず攻めていけば勝てそうですね。
最後に
AIに示されて
「うわ・・・マジか・・・これは気付きたかった・・・」
と思った一手を出題してみました。
上図の局面になった時に王手飛車が見えてなかったのがダメですね。
仕掛けの段階からロクに読んでないのが露呈しました・・・
これじゃグダるわけだよ・・・
もうちょっと手が見えるようになりたいよなぁ・・・
