人生詰んだニートのブログ

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【ニート将棋】2023年1局目、筋悪な攻めと寄せで今年も思いやられる【石田流】

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あけましておめでとうございます。

寿命が迫りつつあるニートの身としては何1つおめでたい要素がないんですが、前向きな方向けに新年の挨拶をしてみました。

今年もぼちぼちと「きのあ将棋」や「ぴよ将棋」の攻略をやっていくので引き続きよろしくお願いします。

新年1記事目は「寝起きのニート将棋」として

「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」

と指した2023年1局目の将棋を紹介します。

反面教師にした方がいい攻め筋と寄せをお楽しみください。


2022年に一番指した石田流の将棋に進む

先手が「郷谷さん(上級-)」、後手が「私」です。

上図は、後手のノーマル三間飛車に対し、郷谷さんが▲4六歩 とちょっと仕掛けを匂わせてきた所です。

新年早々、定番の形を外してくるとは・・・

1局目から負けたくないので気合が入りました。

そして進んだのが下図。

▲4五歩 の仕掛けはなく、平和に囲いが完成して一安心です。

急戦調の将棋かと思っていたら・・・

上図以下、▲7七銀(下図)

玉頭位取りに進んだので・・・

上図以下、△3五歩(下図)

角が止まったスキに石田流を目指す△3五歩 で攻勢を取りました。

この形になれば後手も面白いですね。


筋悪の仕掛け

石田流に組み終わり、△5四歩 と突いた所で▲9七角 と角成りを見せてきたのが上図です。

ここは色々あり、局後の検討では△9五歩 と突いて▲3一角成 を許し、△9六歩(下図)と端を詰めるのが最善と示されました。

上図以下、▲2二馬 △2四歩(下図)

馬で飛車を責めようとしても△2四歩 があって後手ペースになるようです。

▲2四同歩 には△2五歩 ▲2八飛 △2四飛 の馬取りが厳しく先手は困っています。

△9七歩成 から桂・香を狙う手もあり、こう進めていれば明確に後手優勢でした。

こういう手順が見えなかった私は▲9七角 に対し△6二角(下図)と指し・・・

上図以下、▲3一角成(下図)

角成りを誘って△4五桂(下図)の馬・銀の両取りを狙う発想だったんですが・・・

「ちょっと単調すぎるかな?」

と思った感覚のズレから△3六歩(下図)に変更してチャンスを逃しました。

飛車交換を狙う定番の筋なので△3六歩 でも悪くないんですが、先手にもチャンスを与えそうなので最善ではありません。

ちなみに、△4五桂(下図)と指した場合は・・・

上図以下、▲7五馬 △3七桂成(下図)

銀を取らずに△3七桂成 と歩を取って、▲3七同桂 △3六歩 と3筋からの攻めを狙うのが好手だったようです。

この手は見えてなかったので△4五桂 を指しても微妙な展開になっていたかもしれません。


なんか惜しい攻め

本譜は△3六歩 から飛車のさばきを狙います。

上図以下、▲3六同歩 △4五歩 ▲2八飛 △3六飛(下図)

△4五歩 で角を飛車取りに当て、飛車を引かせて△3六飛 と進む所までは定番の手順ですね。

上図以下、▲4八銀 △4六歩 ▲2二馬 △4五桂(下図)

3~4筋に駒が働いてきていい感じですが・・・

上図以下、▲1一馬 △2六飛 ▲2七香(下図)

▲2七香 と飛車交換を拒否されると簡単にはいきません。

上図以下、△3六飛 ▲3七歩 △3四飛(下図)

こうなると3筋からの攻めは難しいので違う攻め筋を探さなければいけなくなりました。

上図以下、▲1二馬 △5五歩(下図)

この△5五歩 が攻めを繋げる好手で、寝起きの頭で浮かんだことを褒めたい一手です。

馬に責められそうな飛車を見捨てて「歩と桂で5筋を狙う発想」が浮かんだのは奇跡ですね。


好手の後に疑問手が出るいつものパターン

ここから読み通りの展開に進み、後手ペースになります。

上図以下、▲2三馬 △5六歩 ▲3四馬 △同銀(下図)

馬と飛車の交換は後手に利がありますね。

上図以下、▲5三歩 △同角 ▲4一飛 △4三銀(下図)

良い感じで進んでいた所、▲4一飛 に△4三銀 と引いたのがヌルイ一手でした。

ここはシンプルに△5七歩成(下図)と攻め込み・・・

上図以下、▲5七同金 △同桂成 ▲同銀(下図)

1枚剥がして駒を浮かせ・・・

上図以下、△4二金打 ▲3一飛成 △3九角(下図)

△4二金打 で飛車の利きをそらしてから両取りの△3九角 を打てば、次の△4七歩成 が厳しく後手優勢だったようです。

本譜は△4七銀 と変なタイミングで受けたせいで▲6八金上(下図)を許し、せっかくのチャンスを逃しました。

ここから筋悪の攻めで微妙な感じになります。

上図以下、△2六歩 ▲同香 △2七歩 ▲同飛(下図)

飛車を吊り上げる発想は悪くなかったんですが・・・

上図以下、△4九角(下図)

この角打ちは筋悪でした。

ここはこんな角打ちではなく、△5七歩成(下図)と指すのが正しかったようです。

▲5七同金直 なら△同桂成 ▲同銀 △3一金 で飛車を捕獲できますし・・・

▲5七同銀 なら△4七歩成(下図)と歩を成り捨てるのが好手で・・・

上図以下、▲4七同金 △3八角(下図)

飛車・金の両取りを掛ければ後手勝勢でした。

△4九角 はせっかく吊り上げた飛車を戻してしまい、何をやってるか分からない悪手でしたね。

ただ、形勢が開いているのでこれでもまだ後手有利だったのが救いでした。


寄せもイマイチだった

上図は、△4九角 からどうにか攻めを続け、▲6五角 と反撃を受けた所です。

・▲4三角成 からの2枚替え
・▲4七角 の「と金」取り

を狙う攻防の角なので、どちらを許すかの判断を求められています。

上図以下、△5七桂成 ▲4三角成 △同金 ▲同飛成 △5一香(下図)

「と金」を取られると攻め手を失って終わりなので△5七桂成 から攻めを繋げるのが正しい判断ですね。

2枚替えの後に△5一香 と打ったのが攻防の一手でペースを握ることができました。

上図以下、▲8八玉 △6八成桂 ▲同銀 △5七と(下図)

香の利きを頼りに「と金」で迫り・・・

上図以下、▲5七同銀 △同香成 ▲4六竜 △6七成香(下図)

△6七成香 と玉の近くに駒を残せばあと少しで寄せ切れそうです。

上図以下、▲7五桂 △6八銀 ▲9八玉(下図)

△6八銀 と飛車の利きを止めながら攻め駒を足した手に▲9八玉 と早逃げした所で△8八銀(下図)の腹銀を打っていれば ほぼ受け無しだったのに・・・

本譜は△7九角(下図)とイマイチな一手を打ったばかりに・・・

上図以下、▲9七銀 △7八成香 ▲8八金(下図)

微妙に粘りを許してしまいました。

これはこれで後手勝勢ですが・・・

上図以下、△6七銀 ▲2六竜(下図)

ここで踏み込める力があるなら▲9八玉 の時に△8八銀 を見逃すわけがありません。

上図で△8八成香 から清算して▲7八金(下図)と打てば・・・

以下、▲9八玉 には△8八銀 の腹銀で寄り・・・

▲9七玉 には△8八銀 ▲9六玉 △7七銀左不成 と迫れば詰みで勝ちだった所・・・

私が指したのは△8八成香 ではなく△9五歩(下図)でした・・・

「最後の最後でミスって新年一発目から負けたくない」

っていう怯えが見えますね。

形勢が開いているからよかったものの、ギリギリの終盤なら敗着になる一手です。

上図以下、▲9五同歩 △9六歩 ▲8三桂成 △同銀 ▲3三角(下図)

受けに角を足されましたが・・・

上図以下、△9七歩成 ▲同玉 △9六歩(下図)

△9六歩 が入れば詰みそうです。

上図以下、▲同玉 △8五銀(下図)

ここで郷谷さんの投了となりました。

上図以下、▲8五同玉 △7四銀 ▲9六玉(下図)

△7四銀 で下へ押し返せば・・・

上図以下、△8五金 ▲9七玉 △9五香(下図)

までの詰みですね。

新年一発目、どうにか勝ててよかったです。


最後に

去年と比べても余り成長が見られないグダグダな新年1局目でした。

本局で収穫があったのは▲9七角 の覗きには▲3一角成 を許して△4五桂(下図)の両取りを掛け・・・

あえて銀を取らない△3七桂成(下図)から攻めを続ける手を知れたことでしょうか・・・

自分が指した会心の一手ではないので、手の見えなさの改善は今年も課題になりそうです。

去年は郷谷さんの攻略ばっかりやってたから、今年は「ぴよ将棋」の攻略に気合を入れようかな・・・

通用しそうな攻略手順が見つかったら記事にしていくので、月に1回くらいブログを覗いて頂けると嬉しいです。

というわけで、今年もよろしくお願いします。