上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん（上級-）」に後手番で挑んだ時の終盤戦です。
実戦は△５七飛 と打って寄せたんですが、AIで検討したらここで先手玉が詰んでいたことが分かりました。
守りの薄さを突く15手詰めを考えてみてください。
答えは数行下の見出しで書きます。
実戦詰将棋の答え
では答えです。
上図以下、△５八飛（下図）
ここから飛車を打つのが好手でした。
▲５八同金 と取ると△３九銀（下図）があり・・・
以下、▲３九同玉 なら△３八金 までの詰み・・・
▲１八玉 なら△２八金 までの詰みがあるので△５八飛 には合駒するしかありません。
この時、守備駒としてはイマイチな桂しか打てないのが痛いですね。
▲４八桂 と▲３八桂 がありますが、どちらも同じ手順なので▲４八桂（下図）と合駒した手順を解説します。
上図以下、△３七銀（下図）
露骨に銀を打ち込めば詰み筋です。
玉を逃げると△２八金 があるので取るしかありません。
上図以下、▲３七同桂 △同と ▲同銀 △同桂成（下図）
▲３九玉 や▲２九玉 なら△２八金 までの詰み・・・
▲１七玉 なら△２七香成 までの詰み・・・
▲１八玉 なら△２七香成 ▲２九玉 △２八成香 までの詰みなのでコレも取るしかなく・・・
上図以下、▲３七同玉 △５七飛成（下図）
そこで飛車を成って４筋方面の退路を断てば・・・
上図以下、▲４七桂 △２五桂（下図）
桂打ちからの優しい詰みです。
以下、▲２六玉 なら△３七銀 までの詰み・・・
▲３八玉 や▲２八玉 なら△３七銀 ▲２九玉 △２八金（下図）までの詰みです。
最後に
桂でしか合駒できない弱みを狙った詰みでした。
△５八飛 は浮かんだんですが、合駒された後に不安があって妥協しちゃいましたよ・・・
実戦で打った△５七飛 は終盤力の低さが露呈した一手でしたね。
この１マスの差は大きい・・・
