人生詰んだニートのブログ

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【実戦詰将棋104】先入観で見えなかった初手【9手詰め】

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上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」に後手番で挑んだ時の終盤戦です。

飛車の利きを▲6九歩 と止められた所ですが、それでも詰みがあったので受けになっていませんでした。

ここから先手玉を9手で詰ます手順を考えてみてください。

答えは数行下の見出しで書きます。










実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、△3八金(下図)

「金はトドメに残せ」

の格言に反し、いきなり金を打つのが詰みに持っていく一手でした。

この形は「横に動ける駒を残す方が含みがある」ので

「金は残す方がいい」

と思い込んでいて完全に盲点でしたよ・・・

ここから

・▲1八玉
・▲1七玉

に分かれるのでそれぞれ解説します。


▲1八玉 と逃げた場合

まずは最善の▲1八玉(下図)と逃げた場合から。

上図以下、△1七銀(下図)

銀を捨てるのが定番の手筋ですね。

▲1七同桂 は△2九銀 までの詰みなので玉で取るしかありません。

上図以下、▲1七同玉 △3九馬(下図)

玉を吊り上げた効果で王手が繋がります。

▲1八玉 は△2八馬 までの詰みなので上へ逃げますが・・・

上図以下、▲2六玉 △3五銀打(下図)

銀を重ねれば詰みですね。

上図以下、▲3五同馬 △同銀(下図)

自陣の駒も活用してキッチリ詰みました。


▲1七玉 と逃げた場合

次は7手詰めになる▲1七玉(下図)と逃げた場合です。

先ほどと同じ△3九馬 でも詰みますが、ここは4八の馬が2六に利いていて上部へ逃げられないのを活かし・・・

上図以下、△2八銀(下図)

銀を打つ方がシンプルに詰みます。

上図以下、▲1八玉(下図)

あとは2通りの3手詰めですね。

1つは△1七銀打 ▲同桂 △2九銀不成(下図)の上部封鎖パターン・・・

もう1つは△2九銀不成 ▲1七玉 △2八銀(下図)と単純に王手するパターンです。

馬が利いてるパターンは少ないので△1七銀打 で桂を跳ねさせる手順を覚えておく方が役立ちそうですね。


おまけ:詰みを逃した実戦の手順

実戦は△3八金 からの詰みが見えなかったので△6九同飛成 と歩を取りました。

先手は▲3七馬(下図)と引いて金打ちを受けてきましたが・・・

これには簡単な詰みがあります。

おまけの5手詰めとして出題するので答えが見えたらスクロールしてください。










では答えです。

上図以下、△3九馬(下図)

シンプルに馬で迫るのが好手ですね。

上図以下、▲1八馬 △1七銀(下図)

退路封鎖の銀捨てから・・・

上図以下、▲1七同桂 △2九銀(下図)

桂がいなくなったスペースに銀を打てばキレイに詰みます。

ちょっとヌルイ勝ちでしたが、ヘタに詰ましにいって負けるよりはマシなので良しとしようと思います。