人生詰んだニートのブログ

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【実戦詰将棋105】欠点を突く角打ち【11手詰め】

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上図は「きのあ将棋」の「郷谷さん(上級-)」に先手番で挑んだ将棋の終盤戦です。

実戦では逃したんですがここで後手玉が詰んでいました。

後手の持ち駒の欠点を突きつつ、先も見越した好手で始まる11手詰めを考えてみてください。

答えは数行下の見出しで書きます。










実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、▲4四角(下図)

この王手が

持ち駒に「香」がないから受からない

という欠点を突きつつ

・合駒請求で攻め駒を補充する
・2一の桂を跳ねさせる

という2つの狙いがある好手で詰み筋に入っています。

持ち駒を節約して△3三歩 と受けると▲3一角(下図)から金打ちまでの詰みなので・・・

何か合駒するしかありません。

△3三銀(下図)と銀を合駒するのが素直な一手ですが・・・

上図以下、▲3三同角成(下図)

角を切って銀を補充すれば詰み形です。

△3三同歩 なら▲3一角 から詰むので桂で取るしかありませんが・・・

上図以下、△3三同桂 ▲3一角(下図)

それでも▲3一角(銀でも可)と打って「と金」の射程範囲に誘えば詰みます。

上図以下、△3一同玉 ▲4二金(下図)

これで王手が繋がり・・・

上図以下、△2二玉 ▲3二金 △1二玉 ▲2一銀(下図)

最後は桂を跳ねさせて空いた2一に銀を打てばピッタリ詰みました。


補足:▲4四角 への合駒が△3三金 や△3三桂打 だった場合

初手の▲4四角 に▲3三金(下図)や▲3三飛 と「横に進める駒」を合駒した場合・・・

先ほどの手順と同じように進めれば・・・

上図以下、▲3三同角成 △同桂 ▲3一角 △同玉 ▲4二金 △2二玉 ▲3二金 △1二玉(下図)

最後の1手が▲2二金打(下図)や▲2二飛 になるだけなので大きな変化もなく詰みます。


ちょっと気になるのは▲4四角 に△3三桂打(下図)と「桂」を合駒した場合でしょうか・・・

最後に駒が足りなくなりそうに見えますが、桂には桂なりの詰み手順があるので大丈夫です。

上図以下、▲3三同角成(下図)

まずは同じように角を切ります。

△3三同歩 なら▲3一角 からの詰みなので桂で取るしかありません。

上図以下、△3三同桂 ▲3四桂(下図)

ここで▲3一角ではなく▲3四桂 と打つのが桂合した形ならではの一手です。

「相手の桂の弱点」を突きつつ、入手した桂を最大限に活用する気持ちいい一手ですね。

△1二玉 や△2一玉 は▲2二金 までの詰みなので・・・

上図以下、△3一玉(下図)

3一へ逃げるしかありませんが・・・

上図以下、▲4二と △2一玉 ▲2二金(下図)

▲4二と ~ ▲2二金 と桂の利きを中心に迫れば詰みます。

この変化まで読み切って▲4四角 を打っていれば完璧です。