人生詰んだニートのブログ

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【実戦詰将棋154】穴熊から出てきた後は・・・【9手詰め】

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上図は ノーマル三間飛車 vs 居飛車穴熊 の終盤戦です。

1一にいた玉を王手の連続で3三まで引きずり出しました。

ここから持ち駒の「桂」「金」「銀」「歩」を使った9手詰めがあります。

裸にした玉を仕留める手順を考えてみてください。

答えは数行下の見出しで書きます。











実戦詰将棋の答え

では答えです。

上図以下、▲4五桂(下図)

この桂打ちを拠点に詰ますのがよく見るパターンですね。

△2四玉 なら▲2五金 までの詰み・・・

△2二玉 なら▲3三銀 からどこへ逃げても金打ちまでの詰み・・・

△3二玉 なら▲3三銀(下図)と打ち・・・

下へ逃げれば頭金までの詰み・・・

△4三玉 なら▲5三金(下図)までの詰みです。

下へ逃げた場合はこの詰み形を目指すのが今回の基本になります。

それを前提に

・△4二玉
・△4三玉
・△4四玉

への手順を解説します。


▲4五桂 に△4二玉 の変化

正解の9手詰めになるのは△4二玉(下図)と逃げる変化です。

これには先ほどの形を目指し・・・

上図以下、▲4三銀(下図)

銀を捨てるのが分かりやすいです。

下へ逃げれば頭金までの詰みなので取るしかありません。

上図以下、△4三同玉 ▲4四歩(下図)

そこで叩けば詰み形です。

下へ逃げたら玉の真上に銀を打ち、そのまま頭金までの詰みなので取りますが・・・

上図以下、△4四同玉 ▲3三銀(下図)

この銀打ちを決めればパターンに入ります。

△4三玉 なら▲5三金 までの詰み・・・

△4五玉 や△5五玉 なら▲4六金打(下図)までの詰みです。

この9手詰めが正解になります。


▲4五桂 に△4三玉 の変化

△4三玉(下図)と逃げた場合は・・・

正解の9手詰めの▲4三銀 を取った形と合流するので▲4四歩 から詰みますが・・・

上図以下、▲3二銀(下図)

せっかくなので余った銀を下から打つ手順を紹介します。

△3二同玉 なら▲3三銀 △4三玉 ▲5三金 までの詰み・・・

△4二玉 なら▲4三銀打 △5一玉 ▲5二金 までの詰み・・・

△4四玉 なら▲3三銀 △5五玉 ▲4六金打 までの詰み・・・

△5二玉 なら▲5三銀(下図)から頭金までの詰みです。


▲4五桂 に△4四玉 の変化

△4四玉(下図)と逃げた場合は・・・

手間なく急所に誘えた形なので・・・

上図以下、▲3三銀(下図)

ありがたく銀を打てば簡単ですね。

△4三玉 なら▲5三金 までの詰み・・・

△5五玉 なら▲4六金打 までの詰みです。


最後に

穴熊から引きずり出した後は▲4五桂(下図)の王手から詰むことがけっこうあります。

桂の利きで上手く包囲するパターンとしてお試しください。